
捧ぐ
あるきれいな月の夜にビードロのお猪口で日本酒をのみました。
「トポトポトポ…」日本酒を注ぐ音が部屋じゅうをかけ巡り
月の光が溢れます。
藤色と朱色と白色と海色。
それぞれにかんぱい。
朝になって一杯は飲み干して
あとはすこしだけ飲みました。
藤色はそのままのやや辛口で、一晩晒していたからか後味の甘みが増していました。
朱色はなぜだか上品な甘みをほんのり感じました。どこか水のようです。
白色はリンゴのような酸が増し口の中に広がりました。
海色は白色よりも酸が増しやや渋みまで感じるようになっていました。
お酒は交わすひとや想い、時と場所でさまざまにかわる。
なぜだかわからないけど
あなたとのむとたのしいからまたあなたと飲みたい。
また日本酒飲もう。
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