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#日本
<閑話休題>南太平洋と縄文文化のつながり
南太平洋の、特にポリネシア人と日本人の指紋は同じ特徴を持っている。また、ロシアや日本の日本海沿岸地域に縄文文化が栄えた証拠として、多数の縄文土器が発見されているが、同じ縄文土器が、日本からはるかに遠いニュージーランドでも発見されている。つまり、縄文人はニュージーランドまで渡航し、縄文文化は現在のニュージーランドまで広がっていた。
一方、最新の研究では覆されることになったが、これまでの弥生文化
<閑話休題>SNSと大衆とポピュリズム
21世紀前半の情報過剰な社会を生きていく中で、メディアの情報操作が怖いのと同様に、SNSによる情報拡散はとても怖い。人類の歴史上、プロパガンダという情報操作及び大衆扇動を最初に効果的に行ったのは、ナチスドイツの宣伝相ゲッペルスだが、その対象となる大衆(という存在)が歴史(社会)の中に出現したからこそ、こうした政治手腕が可能となった。また、この大衆という概念には、ブルジョワやプロレタリアート、上級
もっとみる<ラグビー>2024年シーズン(11月第二週)
(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)
〇 古代ローマ遺跡としてのローマ劇場というのが世界各地に残されているが、これはギリシア劇場を模倣・踏襲したものなので、そのままギリシア劇場と称しても間違いではない。そして、現代の劇場建築と最も異なるところは、一番奥にある舞台の手前に半円形の大きな窪地があることだ。ギリシア悲劇の構造を知らないと、なぜこんなに大きな窪地があるのか
<ラグビー>2024年シーズン(9月第二週)
(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)
〇 地球環境を破壊するなといいながら、文化遺産を破壊するテロ行為が蔓延している。彼らの言い分は、文化遺産と同様に地球環境を破壊するな、また保護せよということだが、これは、地球環境を文化遺産と同等に保護しなければならないということだから、地球環境を破壊してはならないのと同様に文化遺産も破壊してはならないという論理になる。
<閑話休題>1987年3月『現代思想 総特集 折口信夫』から
折口信夫という人は、日本の民俗学の草分けである柳田国男の弟子であるが、その後柳田とは異なる方向に民俗学の研究を進めた偉大な学者である。また、釈迢空という筆名で和歌や詩を作った歌人でもあった。折口はまた、民俗学のみならず国文学や神道についても独創的な研究を続け、「まれびと」、「貴種流離譚」などの独自の用語を創造したことでも著名である。戦後は、國學院大学教授として後進の育成に寄与するとともに、日本の
もっとみる<ラグビー>2024年シーズン(7月第三週)
(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)
〇 多くの老人男性は、なぜ野球帽を被っているのだろう。日除け、寒さ除け、禿げ隠しなどが理由として思いつくが、実は、子供の頃に流行した野球帽を被っていたから、その延長としてのお洒落ではないかと思う。今は、多種多様のスポーツを子供がしているが、今の老人たちの子供時代は野球しかなかった。だから、帽子といったら野球帽というイメージがあ
<ラグビー>2024年シーズン(7月第二週)
(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)
東京の地下鉄でも観光地でも、夫婦連れは皆同じような服装をしている。まるで彼らが若い頃に流行したペアルックをそのまま引きずっているようだ。しかし私は、ペアルックというのは、何か気色悪くて避けたい服装の代表だ。だいたい流行の服装というものは、私にとっては気色悪いものが多いのだが、とにかく売るために、もともと不必要なものを無理矢理
<ラグビー>2024年シーズン(6月第四週)
(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)
〇 1980年代に日本の美術評論家の一人が、雑誌「現代思想」の特集で「マルセル・デュシャンは、油彩が下手だったのでオブジェに走った」と評していたが、デュシャンの「チェスをする人々」は、同時代のキュービズム作品と比べて優ることはあっても劣ることはない。また、「階段を降りる裸体」シリーズへの評価は非常に高かったが、デュシャンはそれ
<閑話休題>ルーマニアのオイナ
掲題の画像は、ルーマニアの伝統球技と称されるオイナで使うボールである。数字の4は、日本でいうところの4号級というような意味で、数字の増減によってボールの堅さが変わり、それによってプレーする年齢に対応しているそうだ。ちなみに、「4」のボールは日本でいえば小学校高年から中学生あたりに適用するらしい。
このオイナについて簡単に説明すれば、野球と似た球技だが、ピッチャーはいない。バッターは、棒にし
<閑話休題>英国由来スポーツが雨でも実施される理由
私の好きなラグビーでは、「英国紳士(ジェントルマン)たる者は、一度決めたことは何があっても約束を守る。だから、雨が降ろうが槍が降ろうが、一度やると決めたラグビーの試合は、何があっても実施する」という、まるで「武士道とは死ぬことと見つけたり」式の戦陣訓のような言葉が信望されている(さすがに、現在ではかなり緩やかになってきているようだが)。
またこの言葉は、ラグビーを優れたスポーツであることの代
<ラグビー>2024年シーズン(3月第五週)
(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)
〇 2024年は3月31日がイースター(復活祭)で、29日がグッドフライデー(イエスが磔刑になった日)、4月1日がイースターマンデー(イエスが復活・昇天した日)になる。「復活」というのは、キリスト教におけるイエス(ヘブル⦅ヘブライ⦆語の「ヤーウェ」は、救いを意味する「ヨシュア」に関連した、ギリシア語「イエソウス」に由来する言葉
<ラグビー>2023~24年シーズン(11月第四週)
(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)
鉄道模型のジオラマは、なぜ子供も大人も夢中になれるのだろうか。そこには、鉄道模型という概念とジオラマという概念の二つに惹きつけられる要素があると思う。
まず鉄道というものは、身近にありながら車などと比べて自分で所有することができない乗り物だ。しかし、飛行機のように特別な場所で特別な技術によって運行されているのとは異な