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ぼくのエッセイ

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エッセイと日記の違いは、『読んでくれる人が居るか否か』だと思っています。
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記事一覧

【エッセイ】 4半世紀が過ぎた日

25歳になりました。
4半世紀を過ごしたことになります。

僕の成長曲線は減速と停滞の連続で、特に20を超えたあたりからの怠慢っぷりは目を見張るものがあります。
綺麗な上り坂から一転、ウサギどころかカメまでもが午睡を嗜みそうな、フルフラットシートばりの成長度です。
文字で表すなら、『√』⇦こんな感じです。(文字通り文字で表しました)

僕は相変わらず、新しい人間関係を築こうという意識が欠如しており

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【エッセイ】 クロックスに穴が空いた

クロックスに穴が空いた。左足の母指球のあたり。
学生時代に疲労骨折した場所と同じだ。運動やらスポーツから遠ざかって過ごしているのに、その頃の身のこなしは衰えていないのかもしれない。

「やけに小石が入ってくるなー」とか、「心なしか濡れてる気がするなー」とか、「地面の起伏をダイレクトに感じるなー」とか思っていたが、まさか穴が空いていたとは。
足を組んで座っていたら、後輩に指摘されて気づいた。
「靴下

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【エッセイ】 導線が長い。

久しぶりに自分に関する文章を書きたいと思った。
最近、身体の芯が失われている。
どこかへ向かう時、思いがけない方向に身体が傾いてしまう。
あくまで比喩の話だが・・・

僕をうんざりさせるような話題は相変わらず尽きなくて、つい最近も後輩同士の不毛な諍いに巻き込まれたりした。
悪意と敵意しかないやり取りを散々見せつけられて、こんな奴らのそばにいたくないと心から思った。
「〜さんはどう思いますか!?」

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【エッセイ】 クラゲ

眠気覚ましに煙草を吸っていたら喉を痛めた。
お手本のような不健康。

朝の4時。
3時間後には仕事が始まる。僕は今、神経過敏になっているので、3時間程度では寝付けない。

だから眠気覚ましに喫煙所巡りをしていた。僕のデスクは28階。階段を降りたり登ったりしながら局内を巡回する。
途中自販機で缶コーヒーを買ったり、コンビニでグミを買ったり、フリースペースで詩を書いたりしていた。どれも僕の生活に必要不

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一年の計は元旦にあり

【一年の計は元旦にあり】

意味 : 何事もまず、計画を立てることが大事

今日は1月22日です。時刻は23時56分。つまり23日ですね。
元旦から22日経っています。

久々の休日だったので、友人と映画を観に行きました。スラムダンクです。
『過去の設定が本編中でほとんど描かれてないから宮城リョータが主人公なんだろうなー。融通が利くだろうし。家族の死を持ち出すとか感動するに決まってるじゃん。卑怯だ

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帰省

帰省

久々の休みに、親に会いに行った。

生まれも育ちも名古屋だが、親と兄は長野の田舎に住んでいるので、親に会う際は名古屋ではなく長野に行くのが決まりになっている。

僕以外の家族が長野に住んでいるからだろうか。名古屋に帰る時よりも、長野に行く時の方が「帰ってきたなぁ・・・」感が強い。実家感覚は家や土地ではなく、家族に宿るものかもしれない。

仕事終わりに東京駅から2時間半くらいかけて上田駅に行き、そこ

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マッチングアプリを始めました。

マッチングアプリを始めました。

マッチングアプリをはじめました。
彼女が欲しいからです。

アカウント名は『すっとこどっこい丸』です。
我ながらいい名前だと思います。

『すっとこどっこい』という単語の意味について聞かれても、僕は分からないです。

ただ、『すっとこどっこいだなぁ……』というエピソードはあります。
最近のすっとこどっこいな話は、『スーパーの食品サンプルを指で突いたら本物だった』です。

特に理由のない無益な行動に

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大人になってしまいました。

僕は大学を卒業し、社会人としての人生を歩み始めることになる。

『学生』、『若者』。そんな錦の御旗を掲げ、あらゆる決断や責任を躱しながら『大人』と『子供』の間をぼんやりと漂う。………そんないい加減な生活態度を、否が応でも改めなくてはならない年に、僕もなってしまったのである。

大学入学前からあらゆる意味で『不完全』な僕であったが、まさかこの4年間でその『不完全さ』を解消するどころか、増幅させてしま

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バレンタイン・デイ

たしか,小学生の高学年の時だった。

放課後。いつも通り僕は友人たちと遊ぶ約束をした。当時の僕は活気に溢れ,人並みに友達もいる普通の少年だった。

その日,僕は自分の家に6人の友人を招く予定だった。彼等を招き入れる準備のため,あるいは給食の牛乳を一気飲みしたことによる腹痛のため,僕は足早に帰路に着いた。

マンションのエントランスで,僕は不意に呼び止められた。振り返るとそこには,クラスメイトの女子

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トモダチごっこ

トモダチごっこ

 僕は俗にいう『ボッチ』であった。
 そのおかげで、大学生活は僕にとってとても穏やかで有意義なモノだった。散歩に出かけるような心持ちで大学に向かい、講義を受けた。何かに急き立てられることもなく、何かに苛立つこともなく、何かに興奮するわけでもない。そんな良くも悪くも平坦で、次々と湧いてくる雑念を押し込める必要の無い日常は僕が望んだものであった。
 ただ、そんな平穏な生活でも執着やら拘泥やら熱狂の類が

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日が長くなる

『日が長い』という表現を、近頃耳にするようになった。『陽』ではなく『日』が正確な表記らしい。

確かに、日の出時刻は着実に前進し、日の入り時刻は後退している。

『日』の本質は『陽』である。人は太陽に倣って活動と休息を繰り返す。
『日が長くなる』という、矛盾を孕んだ表現は、太陽に付き従うことしか出来ない人間の無力さを表しているようにも思える。

そういえば、学生時代の部活動は、日の長さによって活動

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【詩?】 僕の愛する『牧野ヶ池緑地』!!

【詩?】 僕の愛する『牧野ヶ池緑地』!!

僕の近所には緑地がある。
江戸時代に灌漑用に作られた人工池と,それを覆い隠すように茂る雑木林から成るその地を,人は『牧野ヶ池緑地』と呼んでいる。

僕の住んでいる名古屋市名東区は都会と言い切るにはやや味気ない部分がある。しかし,容易く喧騒を遠ざけることができるほど慎ましい街でもない。
だからこそ,手っ取り早く自然を感じることが出来るその場所が昔から好きだった。

アスファルトの浮いた遊歩道を歩く。

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ネクラな僕

大学内で高校時代のクラスメイトに会った。
いや、会ったと言うと少し語弊があるか。「見かけた」が正確な表現だろう。

その人はいわゆる「陽キャ」の女子で、カラッとした性格と、知的なユーモア、そして、目を惹く容姿を有しており、「人から好かれる人」の典型のような人だった。冴えない僕から見たら高嶺の花といった感じだが、その人は大学に進学した後も、僕を見かけると(数回しかなかったが)軽く声をかけてくれた。そ

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僕は感受性に乏しい人間か??

何か感動的なVTRや音楽。
悲劇的な映画や小説。

そういったもので涙を流したことが無い。

映画やドラマの謳い文句で,『感動の渦に包まれた名作!!』とかよく聞くが,僕にはその感覚が全く分からない。
そもそも『感動の渦』とは何だ。感動とは自分の体感であって,他人から伝播するものでは無い筈だ。人が涙を流しているからそれに倣って感動している自分を演出しているだけなのだろうか??
しかし,そう捉えるには

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