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頼朝桜と梅の戦い ぺらぽう日記Ver.3\3³
🌸花戦争勃発!建武の新政ならぬ咲花の新政🌸
春の足音が足踏みしている。
しかしその陰で…
今年も「花咲戦争」が勃発した。
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戦場は日本列島各地開戦の狼煙を上げたのは河津桜という別名しかほとんどしられていない頼朝桜だ。
そのたくらみを遮るため梅軍団が水仙を従者に
後から割ってはいる。
梅軍団は「白梅・紅梅の連合軍だ!」
戦況は混沌の極み。
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しかしそんな武門と貴族の争いを冷笑する存在が
庶民の味方・菜の花軍である。
「高貴な花々がいくら争ったところで庶民の胃袋をつかむのは我らぞ!」
と高笑いし黄色の大軍勢が野山を埋め尽くしていくのであった。
これはまさにあの建武の新政を彷彿とさせる春の花合戦
後世「咲花新政」と嘲笑された???
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🌸 第一幕:「頼朝桜、天下の片鱗を見せる」
時は二月まだ寒風吹きすさぶ頃。
桜界の覇権を狙い、一番乗りで花を咲かせたのは頼朝桜だった。
「吾こそは源頼朝の名を冠する桜なり! 関東武者の助太刀で房総半島から京都を目指して伊豆半島まで進軍して力強く気高く咲き誇る!」
その高らかな宣言に冬枯れの木々は震え、山々はどよめいた。
「頼朝桜、見事な咲きっぷり!」と人々は喝采を上げる。
しかし、ここで異を唱えたのが伊豆の分家で開花した河津桜である。
「いやいやそんなに急いで咲いてどうする? 吾はゆっくりと咲き長く民を楽しませる桜なり」
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頼朝桜は「早咲きこそ武士道!」と反論するも
河津桜は「長く楽しませるのが庶民の味方よ」と悠然と咲き誇る。
これが義経千本桜・・・でも桜の種類が違うので義経ではなく
河津桜は武家最高! 武家再興を願う足利尊氏だろう?
武家政権の幕府を打ち立てた頼朝桜
庶民に長く愛される河津桜尊氏・・・
これはまさに鎌倉幕府を倒して後醍醐天皇の地位が確立するが
尊氏・・・河津桜も部門の出・・・頼朝の遺志を継ぐ桜そのもの。
やがてゴダイゴ一派は「999」でさらに勢いをますが
結果は足利の桜より梅は短命に散り
武門の桜が次の時代の主役となるのであった。
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🌺 第二幕:「梅のゴダイゴ年末のNHKホールへ舞い降りる」
頼朝桜が散りゆく中
満を持して登場したのが白梅・紅梅。
彼らは「武士の世は終わり再び貴族の時代が来るのだ!」と意気揚々と咲き誇った。
白梅は「純白こそ気高さの象徴」
紅梅は「雅やかなる紅こそ美の極み」と互いに優雅さを競い合う。
これはまさに後醍醐天皇が武士の世を終わらせようとした建武の新政そのもの!
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しかし二つの梅は決定的なミスを犯した。
「桜に取って代わろう」と高貴な振る舞いをしすぎた結果
民衆から「えっ!桜もきれいだけど」と冷たくあしらわれたのである。
やがて吉野桜の系統や遅咲きの木々が次々と芽吹き始め
梅は影を潜めていく・・・
歴史が示した通り建武の新政…早咲き競争は短命に終わったのだ!
🌼 第三幕:「菜の花天下を取る」
桜と梅が熾烈な争いを繰り広げる中
どこ吹く風とばかりに大軍勢を敷いていたのが菜の花軍である。
「結局庶民にとって大事なのは、食えることなのよ」
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頼朝桜や河津桜・梅の「早咲き論争」も
白梅・紅梅の「高貴正当性合戦」にも関与せず
菜の花はひたすら咲き誇る。
「観賞用? いやいや吾らはおひたし・辛子和え・天ぷらにされても
真価を発揮するのだ!」
庶民の力が武門の世を超えて明治となり・・・
菜の花の時代が大和の国に到来したのであった。
梅や桜の色がもっとも映えるのは
「大地が黄色と緑に彩られてこそ」
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菜の花は1月から5月まで日本全国各地で
ロングランで咲き誇る・・・しかも美味しい!
桜はきれいだ!しかし散ると悲しい・・・
サクランボは食べられるが・・・
桜の花はアンパンのお供には絶妙だが・・・
咲きほこれ 散るこそさだめ やまとばな
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