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【タイムスリップした偉人!?SNSでバズる】 ペらぽう日記Ver.-3\39Θ
レオナルド・ダ・ヴィンチ インフルエンサーになる~
哲学者と助手は今日も真面目な(?)議論を交わしていた。
「先生もし過去の偉人が現代にタイムスリップしたら
どうなると思います?」
「ふむ……アリストテレスがスマホを使いこなしたり
シェイクスピアがSNSでポエムを投稿したり……想像もつかんな。」
「ですよね! でも、もし本当にそんなことが起きたら——」
——バァァン!!!
突然、目の前に爆発音とともに巨大な光の渦が現れた。
そして、その中から風格のある髭の男性が現れる。
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「お前たち、私のことを噂していたな?」
助手は目を見開く。
「ま、まさか……レオナルド・ダ・ヴィンチ!?」
「おお、私の名を知っているとは嬉しいな!
タイムマシンが完成したので、ちょっと未来を見に来た。」
ダ・ヴィンチはそう言うや否や
助手のスマホを奪い取ると
あっという間に操作を理解した。
「ふむ……これはなかなか面白い。
未来の技術というのはなかなかだ!私の発明に匹敵するな。」
そう言うと、ダ・ヴィンチはノリノリで自撮りを開始
「 #レオナルドダヴィンチ #天才 #未来旅行 #映える #いいねよろしく 」
——投稿ボタンポチッ。
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すると数秒後
「いいね!」が爆速で増加
「うぉぉぉ!? ダ・ヴィンチ先生SNSデビュー!?」
「天才すぎる!」
「まじでレオナルド・ダ・ヴィンチが生きてるみたい?」
まさかのリアル・ダ・ヴィンチ降臨とネットは大混乱。
そして彼はさらなる高みを目指す。
ダ・ヴィンチ【ライブ配信デビュー】
ダ・ヴィンチは助手のスマホを片手に言った。
「よし、次はこれで世界に私の思想を広めよう。」
「ダ・ヴィンチ先生…ライブ配信は危険ですって——」
「皆さん、こんにちは! レオナルド・ダ・ヴィンチです。
今日は私の芸術について語りたいと思う!」
「配信始めてるぅぅぅ!!?」
チャット欄は騒然
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「え、本物?」
「なりすましだろww」
「ガチでダ・ヴィンチ先生じゃね!?」
「説明がわかりやすい!」
気がつけば数十万人がダ・ヴィンチのライブ配信を視聴。
ダ・ヴィンチは楽しげに言った。
「この機械はすばらしい!
これなら私の発明や芸術をもっと世界に伝えられるではないか!」
そう言うと次はYouTubeチャンネルを開設。
「皆さんこんにちは。レオナルド・ダ・ヴィンチです。今日は私の発明品『空飛ぶ機械』を紹介します!」
——動画公開30分後、再生回数100万回突破。
「ダ・ヴィンチ先生、天才すぎる!」
「もはや発明系YouTuber!」
「尊敬しかない」
哲学者は頭を抱えた。
「ダ・ヴィンチ先生……あなたは芸術家でしょう?
インフルエンサーになるために未来に来たのですか?」
しかし、ダ・ヴィンチは冷静だった。
「芸術とは時代と共に変化するもの。
未来の芸術はSNSやYouTubeなのじゃ。」
助手は感心して頷いた。
「さすがダ・ヴィンチ先生……適応力がすごい……。」
まさかの結末…時空警察現る!
ダ・ヴィンチがネットを席巻し
インフルエンサーとしての地位を確立しつつあったその時——
「おい…待て!!」
突然…黒いスーツの男たちが部屋に乱入してきた。
「……誰?」
「我々は時空警察だ! お前‥歴史に干渉しすぎだぞ!!」
ダ・ヴィンチは眉をひそめた。
「なるほど。やはり私の影響力は計り知れない。」
「そういう問題じゃない!
モナ・リザの真実とかペラペラしゃべったせいで
モナ・リザさんが
『秘密の暴露』だと裁判を起こした!
ルーブル美術館がのモナ・リザの絵が
『訴訟中につき素顔は見せられません』
と顔の部分が突然モザイクになった・・・
大パニックなんだよ!!」
「えっ、そんなことになってるんですか!?」
助手は慌てるが、ダ・ヴィンチは涼しい顔。
「仕方あるまい……ならばまた別の時代へ行くとしよう。」
そう言うと、ダ・ヴィンチは突然取り出した懐中時計のようなものを操作し——
バシュン!!
「待てええええええ!!!!!」
時空警察の叫びを背に、ダ・ヴィンチは別の時代へと姿を消した。
哲学者と助手はその場に呆然と立ち尽くす。
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「……行っちゃいましたね。」
「どこへ行ったのだろうな。」
哲学者がスマホを確認して驚愕する。
「君…見てくれ! ダ・ヴィンチ先生がエジプトの歴史を変更している!!」
スマホの画面には——
「#エジプトに着いた #ピラミッド面白い #スフィンクスの鼻が取れた理由知りたい ?」
——過去の時代にスマホを持ち込んで
得意の発明で未来へ送信する方法を確立したやる気満々の
ダ・ヴィンチだった。
助手がぽそっと言った
「ダ・ヴィンチにスマホ借りパクされた!」
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