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中身が空気のアンパン「中心性の喪失」

世の中の出来事

①テレビ局の失態
②大統領の逮捕
③型破り大統領
④SNSの危険性とマスメディアの失楽園

これらの出来事はすべてバラバラで同時進行しています。


対処・戦術・戦略

㋐すべてを把握
㋼的確に判断
㋒柔軟に対処
㋽結果を分析

その処置は誤れば禍根がのこり
軽々に判断すれば失態
判断が遅れれば大炎上
対処を誤れば・・・あとの祭り

その対応能力は
職業として航空管制官に求められる
マルチタスクにほかなりません。


マルチタスクとは
複数の作業を同時に進めたり
短時間で切り替えながら進めたりする能力や手法
です。
コンピューター用語の「multitasking」が語源です。
マックの汁が服にこぼれたので石鹸の泡で拭き取った。。。
Macのタスクとスキルの効用が席巻しPCバブルがふくらんだ。。。

アメリカ発信の文化は味付けは濃いけれど
人間の感性を直観的に「手を通じて取り込む」訴求性と
手軽さによって
多くの日本人の生活からマクドナルド・ポテトパソコン・スマホが
日常には不可欠な存在となりました。


人間は意識せずともマルチタスクが身についています。

①電話を受けながらメールの処理をする
②会議中に議論に参加しながら議事録を作成する
③プレゼン資料を作りながらメールチェックする
そして
乗物の運転は
④ハンドルを握りながらアクセルを踏み、
同乗者と会話しながらラジオを聴く

航空管制官でなくとも人間は本来マルチタスクな生き物です。

あえて読者のあなたへ質問します
「人間のマルチタスクは利点ですか欠点ですか・・・
それとも・・・」

答えは一つではありません。
あえて言えば

「答えを一つに絞る必要はありません。」

短絡的で単純で答えが明快に出る!
それはスッキリする瞬間ですが・・・
同時進行で様々な飛行機がぶんぶん飛び回って

「離陸・着陸」を繰り替えす羽田空港で
「すべての航空機を最短時間で目的のスポットへ接岸させるのはできない」
あたりまえでですが当然のことです。

上空待機や離陸待機・出発遅延や到着地変更が起こっても
「事故を起こさないのが管制官の役目です」


マルチタスクのメリットは

複数の作業を並行して遂行できることです。
作業や仕事の全体像が把握できることは
仕事全体の目的に遭遇するチャンスになります。
目的意識が明確になればコミュニケーションが円滑につながる
のは当然の帰結でしょう。

マルチタスクのデメリットは

作業を頻繁に切り替えると「安定した集中力を保つのが難しい」
という欠点があります。
生産性の低下やキャパオーバーは
「脳への信号を取り込む眼に負担が手中する」
という人間という動物の構造的な欠陥に由来します。

人間の情報処理デバイスは眼が90%と言われます。
疲労感やストレスを感じたら
「オーバーヒートしている器官を休める」
つまり眼から取り込む情報を遮断することが得策です。

PCやスマホの画面を10分遠ざけるだけで疲労は
てきめんに回復する・・・そんな経験は誰でもあるモノです。

「PCやスマホ・自動車の運転などは2時間を超えるとキケン」
だという医学論文は複数存在します。
それは眼を「単なる器官」だと考えず
「脳という指令所の出先である」と捉える発想が重要だと思います。

さて表題の中身が空気のアンパンです

「餡が詰まっていないのはアンパンではない」

とお嘆きの貴兄貴女・・・
アンパンの餡は・・・
小豆の餡という意味では本来なかったとご存じですか

それは餃子の餡と同じで「中身」という意味だった※!

※餡は中国の簡体文字と同じです。

そして木村屋が作った日本最初のアンパンは
小豆のあんこではなく酒種あんぱんでした。

アンパンが美味しいパンで・・・
中身が空っぽでも・・・
中心性のない空気がつまっていても
現代ならありでしょう。
「チョコレートでもエアーインがあったように」

CBD(シービーディー)

CBDという言葉は地理屋や建築関係・都市計画などの
極端な専門用語かもしれません。
その意味は

都市の中心部に位置する官庁や企業・商業施設などが集中する地区を指す言葉です。
日本語では「中心業務地区」とも呼ばれます。

CBDはという言葉は
その周辺部に衛星的ば広がりを持った住宅地との
対比で使われることがほとんどです。


日本だけでなく世界中で20世紀中盤
「人口の過密化の弊害」が叫ばれ
環境の悪いCBDに近接した狭い住宅を嫌って
「郊外型ニュータウン」が粗製乱造・・・
高島平や千葉ニュータウンなど
行政とディベロッパーがタッグを組んで
開発した新都市は現代でも有効に機能していますが

粗悪品ニュータウンや劣化版郊外都市は
人口減少の影響の大波をくらって
防波堤どころか都市基盤まで波にさらわれる現状です。

首都圏や関西・中京圏に限らず日本各地で造成された
夢のマイホームがかなうはずの住宅地は
雑草に覆われ・・・バスや電車が不便で買い物にも事欠く
過疎地域へと加速しています。

地方都市の惨状は周辺住宅地域だけではありません。


CBDの崩壊がその特徴を際立たせています。

オフィスや店舗などが集積していた地方都市の中心部は
郊外住宅という「クルマ依存生活体系」
の進展で
「駐車場が狭い・店が散らばって不便」な
元中心部へと成り下がった地域がとても多い。

地方自治体の役所や大手企業の支店や中央官庁出先などが
集中している県庁所在地の都市ですら
「郊外に発達したロードサイドのショッピングエリア」
へその中心性を奪われています。

「もしかしたら現代には中心など不要かもしれません。」

①ビジネスする場所
②居住する場所
③ショッピングする場所
④遊ぶ場所

それらがマルチパーパスに点在し
そのアクセス手段や頻度が

「誰にでも快適に提供できる」

「それは遊び場所の一角でネットショッピングや仕事の要件を済ませ・・・ 食事もデリバリーで調達」
そんなマルチタスクな未来が現実に到来した。
未来がやってきた結果なのかもしれません。


トヨタが裾野市の関東自動車の工場跡で進める
未来都市はその意味で

「中心性の喪失」そのものです。

東京都市圏で生活するのは便利ですが
丸の内や霞ヶ関などに住める人はほとんどいません。

満員電車に押し込まれCBDへ通勤できるのは
「アクセス手段の便利さ」ゆえですが
東京駅まで着席通勤ができない中央線快速で立川から
毎日通うサラリーマンと
木更津金田バスターミナルから
5分以内で頻発する高速バスで東京駅へ通勤する・・・
「高速バスは着席できなければ乗れません」
つまり毎日着席通勤です。

その住宅地が立川で敷地60坪の新築住宅を建てようとしたら
5000万円払っても難しい・・・
特に交通の便の良い場所ならもっと高価でしょう。

それが同じ東京駅50分圏内の木更津市や袖ヶ浦市なら
3000万円代で可能になる。

CBDの中心性が失わててマルチタスク化が起きているのは
地方都市だと・・・
皆さんは漠然と思っているのでしょうが


「首都圏近郊の通勤圏でもその動きは水面下で着々と進行している」

多くの都市立地学者や地理学者が分析するより
人々は常に合理的な行動を選択する。
「行動経済学的な視点では当然の観点ですが」

首都圏は
「一度郊外へ逃げたベビーブーマー世代が都心へ回帰」
という論調が主流で
そのあと起きている

「美味しい空気が詰まっているなら中身が空気のアンパンもあり」

その観点で現状を捉えてはいない。

いま小生のくだらない記事を偶然読んでしまったアナタへ

「この事実を人々は気づいていない!
知っているのは小生とあなただけ!」


皆さんはどう判断しますか?


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