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うつ当事者と周囲が勘違いしがちな大事なこと
はじめに
以前うつ病と診断されて、休職したことがあります。
2ヶ月の休職後、医師に『もう大丈夫そうですね』といわれ、転職活動を始めました。
それから、更に3ヶ月後に転職&復職を果たしました。
そのときの経験と他の方を見ていて、当事者自身と周囲が勘違いしがちなことに気づきました。
⬛勘違いしがちなこと
下記の勘違いをしがちな人が多いと思います。
自分自身も勘違いしていました。
↓
復職できた = 病気になる前と同じくらい元気。(病気自体は治ってる)
もしくは、治せる最高の状態
結論からいってそんなことはありません。
私の場合は、リハビリ治療に入った位の段階でした。
▼なぜこの勘違いが生じるのか?
パッと見身体は悪くないから(数値とかに出づらい)
医師から復職の許可=治ったと勘違いするから
精神科の医師が、患者に対して、詳しい説明をせずに曖昧な表現を使うことが多いから。
ネットの呟き等で有象無象の情報が飛び交っているから。
気合いで頑張ることになれている当事者が多いから。
▼自分自身の経験
自分自身、昨年の2月に復職&転職をしました。
体力も万全じゃないので、昨年の2~3月の週末、3回は熱を出したと思います。
後々分かったのですが
休職して2か月目に医師に
『もう大丈夫そうですね』といわれたのは『復職しながら、もしくは転職活動をしながらの治療に入れそうですね』という意味でした。
反芻思考やうつっぽさという症状が、ほぼほぼ出なくなったのは、昨年の10月頃だったと記憶してます。
休職(一昨年夏)~復職(昨年2月)までは、(私の状態的に)必要なしということで服薬を一度もしませんでした。
しかし、復職後(昨年の2月)~昨年の10月頃までは、頓服薬を飲んだり、
常用薬も服用したり、時々に応じて服用していました。負荷がかかるとうつっぽさが出る時があったからですね。
一昨日のnoteに書いたのですが、その頃まで飲酒に脳が耐えられなかったです。
(他の人の話を聞く限り、私がアルコールや薬が効きやすい体質の可能性は高いです)
最近は、負荷がかかっても、うつ症状はでないですね。
週5、8時間勤務の傍らこうして毎日自己研鑽を行えるくらいには回復しています。
それでも、体力は完全に戻っていないです。
大学を出て丸3年経ってることを考慮しても…
▼発症前と体力を比較
私は新卒入社後じわじわと身体もすり減っていたので、大学時代と比較します。
-大学時代
1日5.5h眠れば平気。
一週間位、3~4時間睡眠までは許容。(⇒その後10時間くらい寝る)
限界:8h労働後、丸2日カフェイン摂取しながらの1、2時間睡眠(⇒呂律が回らなくなって、気絶して頭を打ったことがある)
-最近(復職許可から1年4ヶ月。復職後1年)
1日5.5h睡眠3日が限度。
6h睡眠は日中眠くて仕方無い
大学を卒業して、丸3年経ってることを考慮しても、まだまだ体力が戻ってないことが伺えると思います。
▼提案
私個人的には、体力がそれなりに戻るのは復職許可が降りてから、かなり順調にいって1~2年はかかる、と見るのが妥当だと思います。
インフルや風邪でも、症状が落ち着いても体力が戻るまでは更に時間がかかるように。
この期間に無理をすると、また体調を崩しますよね。
それと同じで、無理してるとぶり返すと考えるのも一つの手だと思います。
おわりに
観測する限り、私含めうつや双極性障害の当事者の方は、『子どもの頃から無理して頑張る習慣のある人』が多いので、実際にそういう人をよく見かけます。
私自身も原因となった状況が再現されたときに、無理してぶり返したことがあります。
仕事などに影響しなかったのは、気づいたら即逃げたからですね。
それでもその後のぶり返しは辛かったです。
出来るだけ同じ思いをしないために、当事者の方や周囲の方への理解が深まると幸いです。