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日々ふせん

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日常を言葉に。
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先生として子どもと過ごしたあの日

先生として子どもと過ごしたあの日

小学校教員の頃、子どもたちと学びの架け橋となれる先生を目指していた。そのために、授業作りの軸は「子どもたちの興味・関心をどう高めるか」だった。「やってみたい」という声を引き出すために、さまざまな視点から教材を捉えていた。

教員2年目の3年生クラスで市の教育委員会の研究協力員として外国語活動で英語の劇の授業計画を立て、実践することになった。
私自身外国語が苦手だったため、不安いっぱいの中、スタート

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春風に揺れる桜を見ながら

春風に揺れる桜を見ながら

先日、働いている珈琲店のスタッフのみなさんと鴨川でピクニックをしました。

あたたかい陽の光が包み込むよう日。
コーヒーと持ち寄りのスイーツ。それをアンティークのお皿にのせます。
鴨川沿いに一つのオブジェができたような、そんな空間が生まれました。

コーヒを飲みながら「いつもバスの窓から見ている桜と桜の木の下に潜り込んでみる桜は少し見え方が違うなあ」と感じました。

普段、私は一つの「木」として桜

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正直な姿を見せることで、なりたい自分に近づく

正直な姿を見せることで、なりたい自分に近づく

コロナ禍前に戻りつつある京都。

珈琲店には海外のお客様も多く、英語が苦手なわたしは
正直に言うと「お互いに翻訳機能を使って話せたらどれだけ楽になるだろう。」と思っていた。

でも、それは自分が間違えた英語を話しているところを見られたくない、という逃げだった。

お会計時、合計金額をiPadの数字を指しながら日本語で「2000円になります。」と伝える。空いたグラスにおかわりのお水を入れるときは、ピ

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やらなくてもいい時代にわたしたちが結婚式をする理由

やらなくてもいい時代にわたしたちが結婚式をする理由

出会って8年目の去年。
彼とわたしは家族になりました。

そして、今年の9月に結婚式をすることに決めました。

わたしと彼は、好きなものも暮らし方も何を大切にするのかも「それぞれ」違いました。

だけど、家族になって「一緒」が増えました。
これからのこと、お金のこと、家族のこと、仕事への向き合いかた。
わたしたちらしく一緒に過ごしていくために、2人で考えることが増えました。

時にすれ違うこともあ

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大人になっても友だちを作りたいと思ったのは、母がきっかけでした

大人になっても友だちを作りたいと思ったのは、母がきっかけでした

最近「ふっ軽に生きたい」と思うようになった

そう思うきっかけは母だった
「大人になってから友だちって作るの難しいよね」と大学の頃の友人とそんな話をしていた
仕事が生活の中心になる社会人は出会う人のほとんどが「仕事仲間」で「友だち」ではない
子育てをしていく中で出会う人たちは「ママ友」と呼ばれ、友だちというより子育てを一緒に乗り越えていく戦友みたいなものだ
そう思うと、友だちって大人になるとできな

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春のグランドで見つけた「いいな」

春のグランドで見つけた「いいな」

今日も気持ちのよい春日和。

駅まで散歩するために、ちょっと早く家を出る。駅までの道のりにある高校のグランド。
運動部の高校生が活動していて、「ああ、頑張ってるなあ、青春やなあ」と歩いていると、ふと目に止まったのは、彼らのスパイク。

ベンチの下に、綺麗に並べられたスパイク。
ベンチの上には、綺麗に畳まれている練習着。

一列に並んでいたものではなく、点々と置かれていたためマネージャーではなく、彼

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書く人になるために「素敵」を封印した話

書く人になるために「素敵」を封印した話

誰かにメッセージを送るときや自分の思いを書くときに「素敵」という言葉をよく使っていた。
素敵って便利な言葉で、何となくいい感じに伝わる部分がある。

ライターになると決意してから自分の言葉に、より重みを感じるようになった。
今まで、さらっと素敵ですね。って伝えていたけど、素敵って何が素敵だったの?どう素敵だったの?と自分で問いかけるようになった。

広辞苑の総収録項目は25万語。それだけの言葉があ

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ふたりで見つけた蛍は、夏の訪れを知らせてくれた

ふたりで見つけた蛍は、夏の訪れを知らせてくれた

昨日、仕事おわりに蛍を見に行った。
前住んでいた家の近くの小川。

住んでいたときは、蛍が見られる時期とか考えたこともなかったな。
「蛍の時期ですね」と教えてくれたのは、季節のちょっとした変化も楽しんでいて、いつも笑顔がいいスタッフ。
そっか、蛍の時期か。と、夫を誘って行ってみた。

どこにいるかなと、すっかり陽が沈んで暗くなった小川を眺めた。
街灯が少ない場所だったため、すぐに蛍は見つかった。た

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パッキングが大嫌いなわたしの引っ越し。そわそわした気持ちと書きたい気持ちと。

パッキングが大嫌いなわたしの引っ越し。そわそわした気持ちと書きたい気持ちと。

引っ越しが決まってから、お家が決まるまで、入居日が決まるまで、ずっとそわそわした気持ちがあった。
息が上がって、深呼吸できていない感じ。

それは、訳あって内見できないままの入居だったから、次のお家が今住んでいるお家より狭くなったらやだなあとか、職場から離れたらどうしようとか、日当たり悪かったら住みたくないなあとか、引っ越しが億劫になっていたところもある。

住んでいたところはファミリー世帯のアパ

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それはね、いつか見つけるの

それはね、いつか見つけるの

最近、歌う夢をよく見る。
セーラー服に袖を通し、地元の文化ホールで歌う夢。
卒団して、もう8年近く経つのに。

人生で一番長く続けてきたことは、歌うこと。
小学校2年生から高校を卒業するまでの10年間、歌うことだけはずっと続けてきた。
これだけは「楽しみながら続けてこれた」と自信をもって言える。
楽しくて一生懸命だった。わたしの原点とも言える、合唱団。

わたしにとって合唱団は元気がもらえる場所で

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おもてなし不得意のわたしが、大切な人をもてなせる人になりたいと思ったわけ

おもてなし不得意のわたしが、大切な人をもてなせる人になりたいと思ったわけ

正直に言うと、わたしは「おもてなし」が不得意であり苦手だった。

遊びにきたり泊まりにきたりする友だちや家族には、自分の家のように過ごしてもらいたいし、改めてもてなすことが、少し小っ恥ずかしいところがあったから。
基本、自由にして〜スタイル。
(今までおもてなしができていなかったみなさん、ごめんなさい。)

そんなわたしが「大切な人をもてなせる人になりたい」と思ったのは、やはり周りの人の影響。

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道から逸れることが怖くて、正解を求めすぎていたのかもしれない

道から逸れることが怖くて、正解を求めすぎていたのかもしれない

自分はいま世の中の正解とされている道から逸れていないか、ときどき不安になる。
だから、誰かの正解を知りたくなるし、そこに当てはまるように生きようとしてしまう。
誰にも正解なんてないよ。っていうのは頭ではわかってても、やっぱり人と違うことをしようとしているのは不安で、怖い。

わたしは、ある方とお話する機会をいただいた。
その方は、わたしにとって憧れの「ライター」という肩書きをもって生活されている。

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「I LOVE YOU」

「I LOVE YOU」

恥ずかしいけど、これも記録だからね。
こんな感じの記録も残したいからね。
本を読んで、考えたことだもんね。

これは読まなくていいよ。旦那さま〜

かの夏目漱石が「月が綺麗ですね」と訳したあの英文。
わたしだったら、なんて訳すだろう。

訳すとしたら「おかえり」かな。
わたしは彼が帰ってきたときの鍵を開ける音が好き。
「ガチャ」
「帰ったよ〜」と玄関から声が聞こえると嬉しくなる。
今日あった出来事

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SNSから少し離れる代わりに、2冊の本を持ち歩くことにした

SNSから少し離れる代わりに、2冊の本を持ち歩くことにした

最近、ある2冊の本をその日の気分に合わせてカバンの中に入れている。
そのことについて少しだけ記録。

○「なんとなくのSNS」を断つ「SNSと離れてみたい」と、思ったことがきっかけだった。
Threads見ながら休憩したり、情報収集のためにInstagramを活用したりと、わたしの生活と切ってもきれないSNS。

たしかに、有益な情報も多いけど、「こんな暮らしがしたいな」「こういうのほしいな」「も

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