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使徒となった殉教者を弔って

気付いていた
胸に宿っているのが魂であるならば
脳と切り離された、ありのまま。

それは天上天下唯我独尊
矛盾で満ち溢れ
打てば響き
締めて叫びを
熱さで悦びを
剥き出しのの痛覚の神経

このままでは生き残れない

脳が
作った心が殉教者となる
屍となって理路整然と支配する
殉教者は数字を操り
誰かの屍と魂を食い尽くす
数字だけを信仰し
割り切れないものは投げ捨てて。

優しい殉教者は己を嫌い、私を、魂を愛した。
時折り危険を犯してでも、魂を世に出した。
芸術というご馳走を与えてくれた。

殉教者は致命傷を負い役割を終えて
魂だけで生きられる場所を遺した。

息も絶えかけた殉教者を数字から切り離す
まだ微かに息をしている殉教者を
今度は魂が、私が、泣きながら癒す。

使徒
夢を叶えてくれた殉教者をいつか弔って。
殉教者が見た夢は私が引き継いで。

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メンヘラで引きこもり生活困窮者です、生活保護を申請中です。ガスも止めてスポーツジムで最低限の筋トレとお風呂生活をしています。少しでも食費の足しにしたいのが本音です。生恥を重ねるようで情けないのですがお慰みを切にお願いします。