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イングランド国教会が設立したアカデミーに通うマークは、英国式の蔦這う赤煉瓦造りの美しき校舎でキャンパスライフを送っていた。日本で初めてキュレーター養成過程(博物館・美術館の収蔵品…
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マークの大冒険 現代日本編 終章 リトル・サンクチュアリ | ゴールデン・アフタヌーン、放課後はキミのいる古書店で
アイオーンの胸にロンギヌスの槍が突き刺さっていた。
「10年越しにやっと決着がついたな」
マークは胸にロンギヌスの槍が刺さったアイオーンを見て言った。
「目覚めの時が来る。キミは元の器に戻る。果実の代償は、夢から目覚めること。オリエンタル・ウィンドでの目覚め。指輪が持つ記憶の忘却は夢から覚めないための救済であって代償ではない。指輪は見たい幻想をいつまでも見させてくれる器」
「どういうことだ
冒険家マークと学ぶローマ帝国史 第4回
さて、今回でボクと共に学ぶローマ帝国史は4回目となる。ローマの歴史はとても長い。だから、ローマの歴史は大きく分けて、王政期、共和政期、帝政期の3つに区分されるが、王政期以前のギリシア神話を含むとさらにボリュームを増す。
そんなわけで、第4回にしてまだ王政期であり、尚且つ初代王ロムルスのエピソードである。この後に6人の王が続き、ローマの王政期は計7人の王によって統治された。最初はローマ人、次は
冒険家マークと学ぶローマ帝国史 第3回
ローマは如何にして帝国に成り得たのか?その成り立ちを見ていこう。ローマは偉大にして永遠なり。彼らの軌跡と栄光をコインの図像と共に追っていく。
前回までのあらすじ
トロイア王国は、アカイア軍のオデュッセウスが考案した木馬作戦の策略にかかり、一夜にして焼き払われた。だが、トロイアから命辛々脱出した王子アイネイアスは、亡命の末イタリア半島に辿り着いた。イタリアを北上した彼は最終的にラティウムと呼ばれる