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桶屋雑記(第1期)

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基本人との関わり方とか小説の話しかしないマガジンです。 毎日更新します。たまに進捗報告になります。
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#毎日投稿

『忘れさせてよ、後輩くん。』とシュレディンガーの猫。

『忘れさせてよ、後輩くん。』とシュレディンガーの猫。

 前々から予約していたあまさきみりとの『忘れさせてよ、後輩くん。』を往復の通勤+少しの時間をかけて読み終えた。

最高の作品をよんだあとのため息のために生きている。もちろん、最高の作品を書いたあとのため息のためにも生きているけれど、つまり、最高の作品から得られる養分が根無しの私を地に足つかせている。

『忘れさせてよ、後輩くん。』は初恋の人を亡くした先輩ヒロイン広瀬春瑠と、そんな彼女にずっと初恋の

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夏は死んだ。季節と言葉と思考は巡り、遠かった他人と自分の距離は少しずつ近づいている。

夏は死んだ。季節と言葉と思考は巡り、遠かった他人と自分の距離は少しずつ近づいている。

9月になって一気に冷え込んだ。夏は死んだらしい。
唐突な訃報に、先週と変わらず半袖のポロシャツで出勤する私は肩を縮ませるばかりだった。
肩にずっしりと夏の死体がもたれかかってくるからか、身体が少しばかり重い。
体調管理に気をつけたいね。今日は早めに寝ることにした。

夏が終われば秋が来て、秋は一呼吸のうちに冬になる。
緑と燦々太陽色の街並みを、刷毛を持った木枯らしが銀色に塗りたくる。
冬まではまだ

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『トップガン』を観て、明日の人生の脚本を想う夜。

『トップガン』を観て、明日の人生の脚本を想う夜。

在宅勤務だと往々にして、家から一歩も出ずに一日が終わることがある。
退勤してすぐに『トップガン』を観はじめて、終わる頃には夜の帳が開いていた。

昼過ぎから降り始めた大雨は癇癪を起こした赤ん坊のようにさんざ喚き散らして、どこかに消えてしまった。喧嘩のほとぼりから冷めたあとの静寂って、なんだかおかしくて笑いそうになる。シリアスな場面なのに腹の虫が内側から、ちょうど脇腹から肋骨にかけてをくすぐってくる

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半月以上、筋トレと毎日noteを継続して分かった学ばせてくれる環境の有り難さ

半月以上、筋トレと毎日noteを継続して分かった学ばせてくれる環境の有り難さ

うだるような暑さ、というわけではないが、空気が湿っぽいだけで、微かに涼しい風が吹いたとしても籠もった熱は冷めなかった。
しかし、いてもたってもいられない暑さではないから、なんとなくエアコンを付けずに過ごしている。
夜風があれば、少しマシなのに。夏はもっと、涼しくするよう企業努力をしてほしい。

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努力といえば。
筋トレをしはじめて、16日が経過した。
半月分のスクワットはあわせて500回を超

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TRPGからキャラクタの行動理念を学んだ日。

TRPGからキャラクタの行動理念を学んだ日。

寝て起きての頭を試運転するために文章を書いている。
午前中にやるべきタスク1つを終わらせて、午後はTRPGをしていた。
TRPGとは、『用意された物語の登場人物となって、その物語世界の中で主体的に行動し、そして物語を完成させる遊び』のことだ。
(出典:https://www.inside-games.jp/article/2019/05/02/122071.html
友人に誘われ、私はプレイヤー

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『世界と切り離される』時間を作るために大音量でブラームスを聴いて、本を読む。

『世界と切り離される』時間を作るために大音量でブラームスを聴いて、本を読む。

朝から午前中にかけて、身体が動かない。
夏の暑さの中、冷房をつけないでいると何をやろうにも手に負えない。
寒さは着込めば動けるけど、夏は裸になっても涼しくはならないし、
チェアーに汗が染み込めば触感が最悪だ。
夏は嫌いじゃない。でも、夏の暑さは日に日に嫌になっていく。
明日は、朝っぱらからエアコンの除湿機能をかけていきたい。

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今日は、朝起きて、30分だけ『1973年のピンボール』を読んだ

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小説には入口と出口があってほしい。

小説には入口と出口があってほしい。

ワクチン接種1回目が終わった。
副作用が怖かったので、帰宅してすぐ、冷房をかけた部屋で床に入った。
1日休みを頂いていたけれど、休みは寝て起きて文章を書いていたら終わってしまった。
キャラクタの設定を書きながら、初稿プロットを書き直したい衝動にかられている。
筆が進まないときは、焦って机に向かったところで進まない。
人の頭は正直だ。ひねり出すものがないときは無理して吐こうとしない。
脳みそに吐きダ

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夏ですら無味乾燥だったから、小説の主人公は読者を導く一筋の光であってほしい。

夏ですら無味乾燥だったから、小説の主人公は読者を導く一筋の光であってほしい。

Yogee New WavesのCAN YOU FEEL ITを流しながら記事を書いている。

この街で 生きた頃のこと
よければ踊って 過去を踏みつけてよ
そのままでいてね 夏の日よ
スコールが香って 季節をやり過ごす いつも

Yogee New Wavesは、アルバム『BLUEHARLEM』しか聴いたことがない。
Twitterのフォロワーから勧められたのだが、彼は私の好みを熟知しているよう

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再読は、人の記憶の不完全性がもたらした数奇な恩恵だと気づく。

再読は、人の記憶の不完全性がもたらした数奇な恩恵だと気づく。

カレンダーを見て、8月もあと1週間を切ったことに気づく。
毎日はつつがなく続く。
社会人になってから余計に一日が短く感じるようになった。
でも、長いと長いで持て余してしまうところもあった。
やりたいことができて、
かつちょっと渋滞している方が生活にハリが出てくるのかもしれない。

MIBの2作目を観終えたあとで
長編小説の粗筋初稿を1時間弱で書ききった。
今やりたいことをひとまず詰め込んでみる、ア

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