世良綴

小説 「小さな小さな文学賞」入選/第30回電撃大賞4次/第39回、第40回織田作之助青…

世良綴

小説 「小さな小さな文学賞」入選/第30回電撃大賞4次/第39回、第40回織田作之助青春賞3次他/公募勢

記事一覧

ショートショート「海底で眠る」

 部屋の隅。ほつれたタオルケットにくるまっている。  閉めっぱなしの青いカーテンの隙間に…

世良綴
2週間前
8

ショートショート「翻車魚に撃ち抜かれて」

 素足に絡まる海辺の砂は、夏の熱を飲みこんでじりじりと皮フを焼く。  白いサテンのリボン…

世良綴
2週間前
6

短編小説「枕の奥で爆ぜるから」

――夢のつづきを上手に見たことがある?  彼は私の髪を梳きながら、ふいにそう聞くことがあ…

世良綴
2週間前
5

短編小説「洗濯機とリップ」

「洗濯機とリップ」  それは車庫にあった。  コンクリートの壁や床には雨風でついた汚れが…

世良綴
3週間前
12

長編小説「紡がれた僕らに終わりの春を」最終章

最終章「桜の樹の下には」  骨壺を棚の上に置く。正しい置き場所なんてこの部屋にはなかった…

世良綴
3週間前
3

長編小説「紡がれた僕らに終わりの春を」第七章

第七章「ラブホテル・バレンティン」  このごろ東京でも雪がちらつくようになった。汚れたア…

世良綴
3週間前
2

長編小説「紡がれた僕らに終わりの春を」第六章

第六章「セージの花言葉」  セージから離れなくてはいけない、と思った。  あの夏休みのは…

世良綴
3週間前
4

長編小説「紡がれた僕らに終わりの春を」第五章

第五章「絶縁体」  蝉の声が渦を巻き、雲一つない青空さえ突き抜けて消えていく。 大学が長…

世良綴
3週間前
5

長編小説「紡がれた僕らに終わりの春を」第四章

第四章「スイセイムシ」  夏休み前のクラス会で、ピニーが死んじゃいましたと先生が言った。…

世良綴
3週間前
4

長編小説「紡がれた僕らに終わりの春を」第三章

第三章「あじのこいはなし」  雨がしばらく続く。そうなってみてはじめて、ああ、いつの間に…

世良綴
3週間前
2

長編小説「紡がれた僕らに終わりの春を」第二章

第二章「ざらめのひかり」  母親からの電話で目を覚ました。朝の六時半。アラームより三十分…

世良綴
3週間前
2

長編小説「紡がれた僕らに終わりの春を」第一章

第一章「キリストとクリス」  白いスクリーンに磔のイエスがでかでかと映し出されていた。 …

世良綴
3週間前
6

長編小説「紡がれた僕らに終わりの春を」序章

 陽だまりに溺れるレースのカーテン、繊細なふりして機械でざっくり繰り返された同じ模様。た…

世良綴
3週間前
5

長編小説「紡がれた僕らに終わりの春を」あらすじ

【あらすじ】  涙のかわりに指先から糸が出る真央。きっかけは十五歳のころ、父親が彼から離…

世良綴
3週間前
1

短編小説「あまいさかな」

 梅雨より先に夏がくるかもしれない。  水に溶かしたシアンの飛沫で目をつぶる。午後の陽だ…

世良綴
3週間前
14

ショートショート「海底で眠る」

 部屋の隅。ほつれたタオルケットにくるまっている。  閉めっぱなしの青いカーテンの隙間に…

世良綴
2週間前
8

ショートショート「翻車魚に撃ち抜かれて」

 素足に絡まる海辺の砂は、夏の熱を飲みこんでじりじりと皮フを焼く。  白いサテンのリボン…

世良綴
2週間前
6

短編小説「枕の奥で爆ぜるから」

――夢のつづきを上手に見たことがある?  彼は私の髪を梳きながら、ふいにそう聞くことがあ…

世良綴
2週間前
5

短編小説「洗濯機とリップ」

「洗濯機とリップ」  それは車庫にあった。  コンクリートの壁や床には雨風でついた汚れが…

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3週間前
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長編小説「紡がれた僕らに終わりの春を」最終章

最終章「桜の樹の下には」  骨壺を棚の上に置く。正しい置き場所なんてこの部屋にはなかった…

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3週間前
3

長編小説「紡がれた僕らに終わりの春を」第七章

第七章「ラブホテル・バレンティン」  このごろ東京でも雪がちらつくようになった。汚れたア…

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3週間前
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長編小説「紡がれた僕らに終わりの春を」第六章

第六章「セージの花言葉」  セージから離れなくてはいけない、と思った。  あの夏休みのは…

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3週間前
4

長編小説「紡がれた僕らに終わりの春を」第五章

第五章「絶縁体」  蝉の声が渦を巻き、雲一つない青空さえ突き抜けて消えていく。 大学が長…

世良綴
3週間前
5

長編小説「紡がれた僕らに終わりの春を」第四章

第四章「スイセイムシ」  夏休み前のクラス会で、ピニーが死んじゃいましたと先生が言った。…

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3週間前
4

長編小説「紡がれた僕らに終わりの春を」第三章

第三章「あじのこいはなし」  雨がしばらく続く。そうなってみてはじめて、ああ、いつの間に…

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3週間前
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長編小説「紡がれた僕らに終わりの春を」第二章

第二章「ざらめのひかり」  母親からの電話で目を覚ました。朝の六時半。アラームより三十分…

世良綴
3週間前
2

長編小説「紡がれた僕らに終わりの春を」第一章

第一章「キリストとクリス」  白いスクリーンに磔のイエスがでかでかと映し出されていた。 …

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3週間前
6

長編小説「紡がれた僕らに終わりの春を」序章

 陽だまりに溺れるレースのカーテン、繊細なふりして機械でざっくり繰り返された同じ模様。た…

世良綴
3週間前
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長編小説「紡がれた僕らに終わりの春を」あらすじ

【あらすじ】  涙のかわりに指先から糸が出る真央。きっかけは十五歳のころ、父親が彼から離…

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3週間前
1

短編小説「あまいさかな」

 梅雨より先に夏がくるかもしれない。  水に溶かしたシアンの飛沫で目をつぶる。午後の陽だ…

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3週間前
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