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2024年4月30日 19:30
少し暗いです空の星を指で繋いでいた自分だけの星座創っていた星座はやがて夜の向こうへ消えていった消えていった光が優し過ぎるんだ強く柔らかく包み込むんだ芝に寝転ぶ僕には壁が出来ているのにこの時間だけ、時間だけ味方でいてくれればいい分からなくなっていく冬の心、誤魔化さないでくれ自分が分からなくなっている冬の心、誤魔化さないでくれ誤魔化さないでくれ空の星を指で繋いでいた自
2024年4月26日 19:30
風声鶴唳のその刹那が 沈んでいく重力と残る感覚に沿って 招く光に蠢いていく思い出せない言葉 電燈さざめく雑踏の方へひた走るクラゲに見えたんだ立ち止まる僕は影 心は絡繰り屋敷のように感情の仕掛が次から次へと立ち止まる僕は影 心は嵐の夜のように表情の木々を荒々しくその暁闇の通りを今一度粒子ほどの憶えを読み返すまた忘れるほどの遠雷から来る雨に部屋から抜け出そう冷えた風に悴
2024年4月22日 19:30
未来の宿る水をずっと比喩にして伝えていた夏 何気なく通り過ぎた 路次の石に眠る物家の上の雲ほどに遠い世界を夢みてたそれは多分 どこまでも想像できる物だろう夏になれば笑うことをさ教室の左側 形にして書いていた夏になるも悲しいことはさ砂浜から紛らわしたく海を見ていたあの話やこの話を話せる距離だけね昔には戻れないと砂を掴んだmarine 底のない渦をいつも巻いているだろm
2024年4月21日 19:30
やがて晴れるウミユリに立ち、二人どこまで行けるだろう映画のような一息はベンチの雪を掻き消した歌を込めるその月のまま頬の海で眠ることも鯱にもなれる記憶を膨らませ雲の作る輪を通り抜け懐かしむのは砂に残る二つの足跡夏を模写する 走りだす 波間に見た宝の島覚えていれば めくる余白に今遡る 砂に見た二進数すべては青の回想を強く遠く指で描いてみた光より走って自分ではない靴
2024年4月20日 19:30
鼠色の影、道端から鴎、餌を食む海へ停留所の椅子の熱からこの町ひとりぼっちの日々へ大人になって思い出も失っていくものだし剥がれるような幻みたい夏の紛れていく枯草と青と横断歩道を抱擁する夕方に耳を震わす音が聴こえてきたんだすぅっと生活の川と重なる夏の風は暖かくすぅっと生活の川に囁く風の知らせで会えるなら灯の下に戻りたい次の雨までに鼠色の影、道端から鴎、餌を食む海へ陽
2024年4月18日 20:00
汗とまた踏む階段の先の晴れ間に過ぎた星一つ街の影の間を通り抜けた日に聞こえたら耳を澄ましてよ手の平少しグラフィックのハートきらめく遥かな魂音の漣 ゆけ二人は桜二人は桜自然とこぼれる涙はいつか夜を模る記憶になって何にもなれる表現となって手の平にほらグラフィック深く春の漣 ゆけ二人は桜“桜”今、この軌道伝ってすぐそこに今、あの川に描く流線“桜”今、川沿い伝う
2024年4月14日 19:30
忙しくなる景色や飾る嘘で伸びる影部屋に差し込む光の線埃の目立つ中でただ心の淵をなぞって記憶の中の人の背を見つけた会話をしたかったけど、言葉が浮かばない何も返せないぬるい風と雨降りしきる駅これからのことと希望 傘を差して待っていたあなたは来ないから ふいに傾く雨よそれが最後だ忙しくなくなる景色に歩く街の影と飾る笑み部屋から消えてく光の線埃を掃いた僕はまた夕方の淵をなぞっ
2024年4月12日 19:30
雨の轍消えた此処でかの日の紅忘れられないくらいの銀世界の虹思い出した君の話一つ聞かせて嘘でもいいから君の顔浮かび出したアスファルトに立つごめんね、そこで言葉の渦に僕は回って夜な夜などこか遠くの朝の踊る薫りそこに居るからそこに居るからカーテンの前で蹲る僕が重なる地平君の話一つおしえて日常の朝雨の轍消えた此処でかの日の儚い忘れられないくらいの空を思い出した僕の
2024年4月11日 19:30
おはよう全部忘れさせてよ昨日とすべて違うんだ今日は見慣れた街のあの景観も移り変わっていくんだよ今はさよなら全部忘れさせてよ昨日をすべて笑うんだ今日はまどろむ星に鳴いた獣の声が聞こえて探すんだ今は明日の私を通り過ぎて明後日の君を見てみたいなんてそういう思い 曲がる迷宮を感覚だけで歩いてみるんだ明日の空の大きさを知る明後日の土に足跡が残るそういう思い 一度きりの場所を感
2024年4月5日 20:00
通り過ぎた焔みたい、紅い、紅い雲夜の帷と花の見える川面へきっと僕の言葉は泥濘行ったり来たり行ったり来たりそれでも伝えたいな伝えたいな題名のない…題名のない気分は今を逆再生してすべてやり直しそう題名のない…題名のない川面に例えば、例えば誰かを思い浮かべて鮮やかに、鮮やかに土手から見えたスターマインそうきっと知っていたはず布団に入る前に電柱、その先を照ら
2024年4月4日 19:30
遠い場所で咳を一つするあなたそれを朝が1時間早く来る合図とか大きな視点で考えてみて、暇をつぶす夜同じく遠い場所で咳を一つする自分はさらに1時間、朝を早くする山道をカーライトで下 る ように息をするそれは夜の独り言、あなたに対しての独り言もうすぐ家が見えてきて、あなたのこともじきに見えてくるだろう、そんな夜を重ねていく轟音は希望の形をし
2024年4月3日 19:30
桟橋に船が着く頃夜は徐々に熱帯眠りの横に流れる風を聴き残る季節を指で数えるこの生活の路線図は膨大でまだまだ端のないどこまでも道を描けるそう駆け抜けていく星羅の夏を響くあの日、花火の音羽をゆらす鈴虫と隣り合わせ桟橋に船が着く頃夜は徐々に薄白くなり水面に映る顔を見て髪が伸びたことに気付くこの生活の路線図は壮大でまだまだ知らないどこまでも声は駆けるそう駆け抜けて
2024年4月1日 19:30
軋んだ冬のブランコに名前を落としてきたらしいそのまま遠くへ来たもので、心配そうな君隅々まで名前のある世界にもうすぐ春の兆し浮かない顔をする君にも、そのうち春は来るからさ 心配しないで道は延々と柔らかい言葉だけ映すけれど君の中では、そういうことじゃないだろうことを分かっている君の名前を見つけることが宿命なんだと思っている春の兆しを見つけたときは孤独ではないと思ってほしい今、目に