【詞】桟橋
桟橋に船が着く頃
夜は徐々に熱帯
眠りの横に流れる風を聴き
残る季節を指で数える
この生活の路線図は
膨大でまだまだ端のない
どこまでも道を描ける
そう駆け抜けていく
星羅の夏を響くあの日、花火の音
羽をゆらす鈴虫と隣り合わせ
桟橋に船が着く頃
夜は徐々に薄白くなり
水面に映る顔を見て
髪が伸びたことに気付く
この生活の路線図は
壮大でまだまだ知らない
どこまでも声は駆ける
そう駆け抜けていく
星羅の夏を響くあの日、漣の音
街の隙間を縫う意味と隣り合わせ
朝陽が昇り
次第にとけ込み
夜の片鱗を持ち寄り
そう駆け抜けていく
朝陽が昇り
次第にとけ込み
夜の片鱗を持ち寄り
そう駆け抜けていく
桟橋に船が着く頃
詩集"あのひと" より
元々、"桟橋" というタイトルの詞を作る案が頭の中にあって、それを基にして出来たのがこちらになります
"どこまでも道を描ける
そう駆け抜けていく" で
"か"と読む、別の意味になる漢字を使っていたりします
季節外れではありますが、"夏"をイメージしていますね
"夜は徐々に薄白くなり
水面に映る顔を見て
髪が伸びたことに気付く"
この文章がすきです^ ^
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