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お気に入りの記事をまとめています。勝手に追加させて貰っているので、外して欲しい方はご連絡下さいね。
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記事一覧

猛禽類と共生する

猛禽類と共生する

環境省湿原野生生物保護センターの一角は、猛禽類医学研究所が占め、そこでは環境省事業として傷ついた希少猛禽類(国が保護増殖事業を行っているシマフクロウ、オオワシ・オジロワシ)保護、治療、リハビリテーションが行われているそうだ。残念ながら死んで回収された希少猛禽類の病理解剖も行っており、その死因究明の結果明らかになっている猛禽類が傷つく原因として、とくに交通事故、感電事故、鉛中毒、発電用風車との衝突事

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「風へ」(詩)

「風へ」(詩)

焼きつけて 日々のやわらかさを
やわらかなままに表して

削ぎとって 日々の疚しさを
ありのままのどす黒い臭いと共に

世界には何があってもいい
そのかわりに
何が消えようと文句は言えない

引き留める手と
あからさまに押す足に
どちらの正しさにも添っていられない

奏てて 堂々としたままのわたしを
その傲慢なるわたしのままを

風へ

詩 「私の偏見集」

詩 「私の偏見集」

1.
私は三人兄弟の真ん中で
上に姉、下に弟がいます。
そして血液型がB型です。
この兄弟構成と血液型が
私とまったく同じ人は
もれなく素晴らしい人間です。
私の人生経験上、彼らは皆、
私にとって「いい奴」だったので
このような偏見が出来上がり
見ず知らずのいい奴らにも
いつも心でオイッスしています。

2.
コーヒーとかお茶を飲んだあとの
はあぁぁ、の溜め息音がデカい奴は
人を見下す癖がありそう

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私設企画YouTube動画が完成しました!part1

私設企画YouTube動画が完成しました!part1

どうもcofumiです。
よければYouTubeで聴きながら記事をお読みください。

(注意;万が一動画内、何かミスがあったとしてもお許しください(・・;))

メドレーにするとループして聴いてもいいなと思いました。実は今も聞ききながら書いてます。🤭
何度でも何度でも聴いてくれたら、ほんと、嬉しいです💐
こちらはpart1なので、もちろんパート2、3と続きます👍

🌼めっちゃ頑張りました!

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flower seed×ネコハル 【秋の午後】

歌詞・ネコハル 曲・南かのん 画像・cofumi

00:00 | 00:00

おはょうございます🍁🍂
flower seed YouTube100人達成企画に
ネコハルさんが応募してくださいました。
ありがとうございます(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)♡
ステキな1曲になりました✨✨✨

歌詞をこちらに貼り付けさせていただきます。

♪秋の午後♪

読みかけのミステリー
飲みかけのコーヒー
出せなかった手紙
散らばる机の上

窓の外は秋
柔らかな淋しさに
みんな許されて

頑張れないな

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爽やかな  シロクマ文芸部

爽やかな  シロクマ文芸部

爽やかな遺体   【1473字】   

「爽やかな遺体」
その遺体の解剖の責任者だった内科医で監察医の石田医師の検案書の下書きに、そのように記してあった。
私の経験からしてグロテスクなものである遺体を前にして、そのような形容詞が浮かぶとは、どのような遺体だったのだろうという疑問が湧く。
後任の末次医師による正式な検案書にはもちろんそのような記述はない。
通常、司法解剖は死因が不明なものについて、

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「歌心りえ」:youtube変えました!

「歌心りえ」:youtube変えました!

 昨今、当家のテレビはYoutubeで音楽が流れていることが多い。ジャンルにこだわりはなく、生活のBGでもある。その中で、偶々先日「歌心りえ」さんの歌を聴いて、えっ、こんな人がいたのか、と驚いた。
 
 たまたま見た映像は「日韓歌王戦」の舞台、日韓の代表歌手の前で、彼女が、さだまさしの「道化師のソネット」を歌っていた。澄んだ声、伸びやかな声、力強い声、しっとりとした声を全て併せ持ち、こんな日本人歌

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【創作】腐れ縁だから|#青ブラ文学部(約4700字)

【創作】腐れ縁だから|#青ブラ文学部(約4700字)

「なんで、あなたがここにいるの?!」

社食でAランチを頼み、座って食べるための席を探していた。混んでいたので「相席してもいいですか?失礼します」と相手の顔を見たら… 知った顔の男性だった。幼馴染というか元同級生というかなんと呼んだらよいのかわからないが、そういう関係だ。

「それはこっちのセリフだよ。お前、いつからこの会社にいたんだ?全然知らなかったよ。俺はもう食べ終わったから、ここ使っていいぞ

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古代ギリシャ。その地で生きて暮らしていた一人の女性。

古代ギリシャ。その地で生きて暮らしていた一人の女性。

港を見下ろす小高い丘の上に、その女性は立っていた。港を見下ろし、何をするでもなく今日も一日が過ぎた。「今日も帰って来なかった……」明るい日差しと乾燥した土地。サンダルを履いた足は土埃にまみれていた。その女性は毎日その場所で誰かが帰るのを待っていた。身なりをかまわない、痩せた女。身に付けている服は汚れて傷んでおり、髪も乱れていた。元は美しい金髪だったようだが、今は見る影もない蓬髪。どうもその女は気が

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【ピリカ文庫】可逆性セレナーデ弍號機

【ピリカ文庫】可逆性セレナーデ弍號機

深夜だと言うのに、コインランドリーには人がいた。

四車線の大通りに面したガラス張りの店内、中央のベンチに女性が一人座っている。洗濯が終わるのを待っているのだろう、傍らに大きな袋を置き、スマートフォンで動画を見ているようだった。

この時間なら誰もいない、と高を括っていたところ、失敗した。今から他の店舗に行こうにも、時間がかかる。何より外は雨。入ってきた扉側、無数の水滴が張り付いた全面ガラスを見や

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スケッチ小旅行

スケッチ小旅行

いま始めたいこと。
スケッチブックを持ち歩くこと。

スラスラ〜って描けるようになりたくて修行してきました。

サボってたから線が力む〜〜
練習あるのみ。

雨・レクイエム・最終章

 咲良が、不忍池で、凶器と思われる和かみそりを発見したころ、埜瀬警部は、保安課の課長から、
「先日、ある女性を取り調べたんだが、例の不忍池の事件と関連があるかもしれない」
 と聞いた。
 その女性とは、埜瀬が注目している、あの伯爵夫人だった。保安課で、ダンスホール事件を捜査中に、この夫人が違法賭博にも関与しているという情報を得て、召喚したのだが、そのとき、彼女が、
「わたしは、女たちに、ダンサーを

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雨・レクイエム・其の肆

 一か月ほどまえ。
 東京に名残雪が舞った日、ピアノリサイタルの準備に忙殺されていた和乃のもとへ、一通の手紙が、届いた。差出人は「雪村千春」。知らない名前である。手紙を読んで、和乃は、愕然とした。いまのいままで、和乃は、自分に妹のいることを知らなかった。
 妹は、うまれてまもなく、流行病で亡くなり、母は、そのつらさに耐えられず、実家に戻って、その後病死したと、父・敬一郎から聞かされていたからである

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雨・レクイエム・其の参

 上野・不忍池は、すでに午後の陽が傾きはじめている。埜瀬警部は、検視医とともに、弁天島の橋のたもとで、池から引き上げられた遺体の検視中だった。
 龍之介たちは、そこから少し離れた場所で、見物人たちにまじって、その様子を見ていた。
 検視をおえた埜瀬が、龍之介と小文たちに気づいて、近くへやってきた。
「龍さん、どうしてここへ?」
 埜瀬に聞かれて、
「千春さんが亡くなった不忍池で、今度は、ダンサーの

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