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#習慣にしていること
それは快晴の空の下で
僕の前で1つの命が消えました。
それは雲ひとつない、文字通り快晴の空の下で起きたこと。
僕の前で1つの命が消えたのです。
それはかけがえのない、たった1人の弟の命。
僕にはどうすることも出来ませんでした。
それはパッと一瞬の出来事で、
赤い鮮血が目の前に散りました。
いや、鮮血だったかも定かではありません。
ただそれは快晴の空の下、真逆の色をしていました。
大きなトラックが僕らの右から迫っ
正しいティッシュの使い方
「ティシューちょうだい」
「何に使うの」
「コンタクトの液こぼしちゃったから拭きたい」
「だったらこっちのティッシュ使わないで、あっちの使って」
私は棚の上にあるティッシュ箱を指さした。
「なんで」
「こっちは高いの。セレブリティなティッシュなわけ。肌に触れること以外は使わないで欲しいの」
「なんだよ、それ。変わらねぇだろ」
「変わるんですー。お高いんですー。肌ざわりが違うんですー」
捲し立
何故かその日、私はどうしようもなくあの自転車を欲しいと思ったのですが
あ、自転車欲しい
ふと私はそう思った。
というのも、今日はひたすら歩いたり電車に乗ったりして色々な場所に向かったが、直線距離はどう考えても電車を使わずに移動した方が早かったのだ。
もちろん歩くのも悪くない。
すれ違う度に色々な人の顔や服装が見られる。
人間観察とはとても楽しいもので、
そこからは様々なことを発見できる。
人となり、生活感、性格、死生観。
おっと最後のは少し、独特すぎるか。
ネイルをつけたヒーローの夢
初めてネイルサロンでネイルをした日の夜、夢を見た。
「助けて!」という悲鳴が聞こえて駆けつける私。
敵と思しき全身黒ずくめの男とそいつに襲われていると思しき女の子の間に立ち、手を天に掲げる。
シャキーンと長く伸びる爪。
ただし親指と人差し指と中指だけ。
薬指と小指の爪は伸びなかった。
「なんだお前は」という名前を聞いてくれる優しい敵の好意に甘え、名乗る私。
「ネイルマンZ!!」
とんでもなく
コーヒーカップと見る視点
そこに残されたコーヒーカップが、私たちの終わりを告げていた。
始まりも終わりも、この喫茶店。
お互い前見て幸せに生きていこうなんて、綺麗事並べて消えたあなたを、私は今でも追いかけている。
仕事帰りに止まっていた横断歩道で、あなたの履いていたスニーカーを履いている人を見つけて思わず青信号を無視した。
その場で眺めていないと、追いかけてその腕を掴んでしまいそうだったから。
よく良く見たら違ったの。逆
夏、大人になった俺たちは
茹だるような暑さの日。
俺はノートを持って外に出た。
34歳、俺。現在無職。
いや、漫画家志望の夢見る少年。
いや、実家暮らしのくそニート。
室内でも少し熱くなった小銭を握って、コンビニに入る。
氷入りのカフェラテと、ソフトクリームを持って、レジに小銭を置く。
無人でもガラガラと音を立てて収納される小銭を眺め、レシートを取らず外に出た。
外に出て、公園のベンチに座った。
もちろん日陰。ただそ