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枝ちなみ
2021年11月19日 20:17
スマホを片手に、横になりながら考える。布団のしわを増やすように転がり、考えたことをメモアプリで文にする。私がドキドキしてスマホを押す時それは好きな人からのLINEを開く時私がドキドキしてスマホを押す時それは言いたくないことを文にして勇気を出して送る時私がドキドキしてスマホを押す時それは抽選していたものの結果を見る時私がドキドキしてスマホを押す時それは自分の作品を世に出す時私
2021年11月15日 21:40
大丈夫だよ!諦めちゃダメ!負けないで!あなたなら出来る!自分を信じて!まだまだやれるよ!プラスに考えよう!前向いて歩こう!考えすぎだよ!頑張って!!!これらは全て人を生かすポジティブな温かい言葉ただし同時に私を殺すための刃のような冷たい言葉今日も飛び交うその言葉を避けて避けて避けて刺して歩いている上向いて歩こうなんてそんな簡単に言わないであなた
2021年11月13日 17:27
書いては消せるボードのようにあったことを無かったことにできるならそう考えてはその考えを無かったことにするでもこのボードは消したものを戻すことは出来ないから無かったことをあったことには出来なくてやれば後悔するとわかってたことを後悔しないようにすることは出来なくて前を向いたら後ろを振り向いた私がにやにやと嫌な笑みを浮かべて笑ってたから無かったことにしてやりたくて私はイレ
2021年10月31日 22:32
道化が全て良いものだとは思わぬが道化で誤魔化す真実もありそこに人がいようがいまいが放たれた道化は踊り狂って世を渡る嘘か本当かはたまた今か道化は狂ったまま世を伝う伝って伝って着いた先に叩かれる未来があるのかそれとも道化師のような機転はきかぬが道化師のような心持ちでありたいさすれば幾分身も穏やかにけれどどこか残酷であり人の世を生き生き抜く術に道化を選んだ者は
2021年10月23日 21:37
とりあえず走ってみた何も意味は無いけどそこに荷物を全部捨てて走り出してみた荷物と一緒に何かを置いてくることが出来た気がしてとても嬉しくなって飛び跳ねた飛び跳ねた先にあった水溜まりに足が入りお気に入りの靴が濡れたって構わなかったただ私は何かを置いてくることが出来たことがとてつもなく嬉しくて嬉しくて 嬉しくて目から溢れる涙は決して苦しいからではなくて決して悲しいから
2021年10月21日 23:48
その細かい霧を私の顔にかけて最後の仕上げをする化粧完成したあと崩れないようにするその霧はどこまでもいい香りでどこまでも繊細な水鏡の前だんだん変わって行く自分の顔はどこか滑稽でどこか見苦しい要は自分を奮い立たせるためのお絵描きをそのキャンバスに施す私が顔を描く時 もう1人の私は決まって言う誰かが私を見ることなど決まって私の杞憂であるとそんなこと知
2021年10月12日 19:36
止まった終電を降りて追い越してその先にある明日へ向かう近くにあった歩道橋の水溜まりを踏んでその上にある今日を終える昼に降り出した雨はもう今日のエキストラ今は見える夜空に残した雨雲だけが助演賞今日の主演は自分でありたくて好きな靴を履いて出かけて振られた雨に服を濡らして歩く 歩くそんな昼を過ごして今は止まった終電を降りて追い越して歩道橋の上走る車を
2021年10月10日 19:54
臨機応変にとはいうものの人には向き不向きがございまして私は臨機に対して応変することがどうにも上手く出来ないのですそんなことを迷っていた時目の前に蝶々がおりましてそれがそれがまた私の行く道を導いてくれているようでしてついつい後ろを尾けていったのですふわふわ、ふわふわわけも分からぬ軌跡を描いて蝶々はただ、飛ぶただ、飛ぶふわりふわりとかと思えばキュッと進路を右にそこ
2021年10月6日 23:16
私は睡眠が嫌い寝たら起きないといけないから当たり前のことを言っていると思うでしょでも寝なければ夜はずっと続くのよもちろん朝は来るわでも寝なければ、朝が来るのが遅くなるの愛おしい夜が長く長く続くのよやりたいことは沢山あるでも時間が足りないなんてそんなのは言い訳よ時間は無限にあるそれは貴方が生きている限り眠らなければいいの眠りを知らない体になりたいわ眠れる森
2021年10月3日 23:00
春の風の奥の奥に冬の冷たい風が潜んでいる気がして僕は急に寒くなっただが夏も夏で夏の風の手前の冬の冷たい風に触れる気がして僕は急に凍えてしまうそんな季節を過ごす人生を素敵だねと笑った君を僕はとても愛おしいと思った君の素敵だねの奥に潜む僕を蔑む感情が僕にじわりと突き刺さるざくり、ではなくじわり、じわりと突き刺さる点いた豆電球が君の温もりを助長させてぬめり、ぬ
2021年10月2日 22:53
湯を沸かすほどの熱い愛そういう映画がこの世にあるでは湯を冷ますほどの冷たい嫌悪はこの世にあるのだろうかけれどそれは映画ではなく現実世界のお話でもし無いとするならば私の中に渦巻くこの感情がその最初のそれになれるだろうか吐くほど嫌いなんてものではなくそいつの為に吐くものが惜しい殺したいほど憎いなんてものではなくそいつが楽になるのが悔しい周りに忌み嫌われてい
2021年9月29日 17:00
小さい手の平で母の袖をつかみ弟は言った「ねぇママどうしてあの人は顔を出さないでお姉ちゃんに攻撃するの?」母は何も言えずに、そして何も出来ずにその光景を黙って見ていた顔を隠した無数の人間が私を槍で刃で銃で四方八方から攻撃してくるそんな夢を、見ただから私は怖くなって自分の感情に蓋をしたかくも簡単に人を殺せるいとも簡単に私を殺せる物理的でなくても誰かわからないやつ
2021年9月21日 16:09
そこに老婆は傘を置いたまるで私を通したくないようにけれど私の邪魔をしないように横水面に映る自身の姿を老婆は眺め呼吸をひとつ上雲が早く過ぎ去る空夏の終わりを告げる風私はそこにただひとり傘は風になびき転がり老婆の足元へ戻る老婆はその傘を持ち私に向け微笑むそして詠う己の死期と夏の暮れをこれを幸と呼ばずして何を幸と人は言うされど無駄と人は呼ぶ置かれた傘が風
2021年9月18日 23:23
ここは1階と2階の狭間どこにでもある1.5階M2階というべきか座りながら立ちながらボーッとするのは何かの余韻に浸る時風もなく音もなくそこでただ1人ボーッと余韻に浸る時あなたに人生の余韻はありますか今生きてきた中で余韻と呼べる日は余韻と名付けられる時間は存在しますかしませんかしなくても良いのですこれから作れば良いだけしていたらその余韻をどれだけ大切に出来る