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人事・人材開発というキャリア

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『人事(企画・組織開発・労務・採用等)』、『人材開発』にかかわるしごとに携わっている方、携わっていた方のnote記事を中心にシェアしています。
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記事一覧

【人事図書館の館長に聞く!】人事の仕事の全体像と営業からのキャリアチェンジ

【人事図書館の館長に聞く!】人事の仕事の全体像と営業からのキャリアチェンジ

10/25(金)に人事図書館の館長である吉田さん(よっさん)をお招きして、「営業から人事へのキャリアチェンジ」をテーマにしたイベントを行いました。

終了後のアンケートでは

のように、人事という仕事の解像度が上がり、人事へのチャレンジをしてみたいという方も多くいらっしゃいました。

本noteでは、イベントで話された「人事と一言で言ってもどんな仕事があるのか」「キャリアチェンジの失敗例」など人事

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価値ある「退職分析」のはじめ方

価値ある「退職分析」のはじめ方

「退職」は人事や経営の方々の注目が高い事象で、本noteでもよく取り上げるテーマでもあります。「退職率15%の世界」や「びっくり退職をなくしたい」などでは、ちょっといつもとは違う観点から退職について書いてきました。

退職を防ぎたい、そのために何をしたら良いのか、については本noteでは言及できてません。ですので、今回は価値ある「退職分析」の始め方として、退職分析を行う際に必要な観点について書きま

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採用のミスマッチはなぜ起こるのか

採用のミスマッチはなぜ起こるのか

こんにちは。WorkTech研究所の友部です。

労働市場の流動化が高まり、即戦力人材を求めてキャリア採用に積極的に動く企業が増えています。採用難易度も高くなり、必要な人材を採用することのハードルも高くなっています。ざまざまな努力をして採用した社員が早期退職されてしまうことは企業にとって避けたい事象ですし、採用された社員にとっても良いことではありません。

今回は、そういった早期退職につながる「採

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人事キャリア形成の鍵:事業・組織・経営の3つの目線を身につける

人事キャリア形成の鍵:事業・組織・経営の3つの目線を身につける

あなたのキャリアパスは?こんにちは、HR Climbersです。

人事の仕事は多岐にわたり、常に忙しい日々が続きます。採用では日程調整、面接・面談対応、事後のコミュニケーションなどを行い、人事企画や組織開発では社内外の期待値把握、調整、そして実行と、幅広くかつ重要度の高い業務に取り組んでいますよね。

そんな中で皆さんは人事として、「自分のキャリアはこれでいいのだろうか」と考えたことはありません

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直近のHR/人事トレンドについて(2024年10月)

直近のHR/人事トレンドについて(2024年10月)

こんにちは。HR Climbersです。
夏も終わり、次は冬、年の移り変わりが近づいてきていることを感じながら過ごしていますが、皆さんはいかがでしょうか。

今回は人事特化のエージェントであるHR Climbersとして、直近の人事トレンドについて、まとめたいと思います。
HR領域のトレンドは時代とともに移り変わりますが、今回は私たちなりにトレンドの背景についても、整理をしてみました。
採用をされ

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人事における挑戦と革新ー「これまで思考」から「これから思考」への移行

人事における挑戦と革新ー「これまで思考」から「これから思考」への移行

 「これまで思考」と「これから思考」の概念は、人事領域においても非常に重要であり、組織の持続的な成長と適応力を支える基盤となります。私がこれまで、長年にわたり様々な人事業務を経験してきた観点から、「これまで思考」に固執してしまうことのリスクと、「これから思考」を重視することの必要性をより深く掘り下げ、具体的なアプローチを考察したいと思います。

参考記事:

これまで思考

 「これまで思考」とは

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人的資本の各種KPIの適正値を探るアプローチ【まずは他部門との比較、過去との比較から着手。ベンチマーク比較は日本だともう少し掛かる】

人的資本の各種KPIの適正値を探るアプローチ【まずは他部門との比較、過去との比較から着手。ベンチマーク比較は日本だともう少し掛かる】

1. はじめに人的資本経営が注目されている現在、KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)を適正に評価することが重要視されています。

しかし、日本における人的資本のKPI適正値を導き出すのは、まだまだ発展途上の分野です。

そのため、ベンチマークデータを用いることができない現状において、まずは社内の他部門との比較や過去との比較からスタートするのが現実的です。

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人的資本経営ができていない人事部が、社内の経営会議で他部門から思われていること

人的資本経営ができていない人事部が、社内の経営会議で他部門から思われていること


1. はじめに

本日は、人的資本経営ができていない人事部が、社内の経営会議で他部門から下に見られていて悔しいというお話を書かせてください。

企業には様々な部門がありますが、一つ一つがなくてはならない存在だと考えています。

しかし、各部門のKPIが異なることにより、社内で漠然とした優劣があると日々感じています。

その中でも、人事部は人的資本経営ができているかどうかにより、同等み見られるか、

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人事部で働き続けることをネガティブに考えてみる

人事部で働き続けることをネガティブに考えてみる

こんにちは、「データ分析やりたくて人事部に入ったわけじゃないのに」です。
今日は、普段とは違って超絶ネガティブに、私のキャリアについて考えてみたいと思います。
人事部で働くことに対して、私が感じる不安や、周りからの言葉によって生まれる疑念を20個のポイントに分けて書いてみました。

1. 会社の人を育てることに注力するよりも、自分自身の育成に力を割いた方がいいのではないか

周りから言われているこ

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プロティアンキャリアと計画的偶発性理論に関する基礎理解

プロティアンキャリアと計画的偶発性理論に関する基礎理解

プロティアンキャリア (Protean Career)

定義と特徴:

プロティアンキャリアは、個人が自己主導でキャリアを管理し、柔軟に変化することを重視します。名前はギリシャ神話の変幻自在な海神プロテウスに由来します。

自己主導: 個人が自分の価値観、目標、ライフスタイルに基づいてキャリアを設計し、管理します。

柔軟性: 変化に対応できる柔軟な姿勢を持ち、環境の変化に応じてキャリアを調整し

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理論的進化:"Will, Must, Can"からプロティアンキャリアへ

理論的進化:"Will, Must, Can"からプロティアンキャリアへ

"Will, Must, Can"の概要

"Will, Must, Can"は、個人のキャリア選択と開発を理解するためのフレームワークです。このモデルは以下の3つの要素で構成されています:

Will(意欲): 個人が何をしたいか、どのような仕事に情熱を持っているかを示します。これには個人の目標や夢、モチベーションが含まれます。

Must(義務): 社会や組織から期待されること、すなわち個人が

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人的資本経営は投資家から信頼を得るための戦略であり、単なる人事改革ではない

人的資本経営は投資家から信頼を得るための戦略であり、単なる人事改革ではない

はじめに

こんにちは、「データ分析やりたくて人事部に入ったわけじゃないのに」です。
人的資本経営は「単なる人事改革の一環だ」と考えていましたが、私の考えは誤っていたようです。
勉強していくうちに、人的資本経営は「投資家に株を買ってもらうための重要な戦略」だと分かりました。
今回は、その理由についてお話ししたいと思います。

1. 人的資本経営とは?

まず、人的資本経営とは何かについて、イメージ

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社内の人事データ分析で明らかになった思い込みの誤り:ハイパフォーマーと離職傾向の新たな発見

社内の人事データ分析で明らかになった思い込みの誤り:ハイパフォーマーと離職傾向の新たな発見

こんにちは、「データ分析やりたくて人事部に入ったわけじゃないのに」です。
今回は、社内の人事データ分析を通じて、これまでの常識や思い込みが実は誤っていたという事例をいくつかご紹介します。
データドリブンのアプローチを取り入れることで、新たな視点から従業員のパフォーマンスや離職傾向を理解することができました。
その中でも特に興味深かったのは、「ハイパフォーマーになる要因」と「離職する要因」に関する発

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経済産業省は必ず人的資本の開示項目をアメリカと同等に増やす(今は準備期間なだけ)

経済産業省は必ず人的資本の開示項目をアメリカと同等に増やす(今は準備期間なだけ)

こんにちは、「データ分析やりたくて人事部に入ったわけじゃないのに」です。
近年、企業の人的資本開示が注目されていますが、日本では経済産業省が義務化する項目を最低限に留めています。
一方、アメリカでは多くの項目が義務化されています。
今回は、なぜ日本が人的資本開示の義務化項目を最低限に留めているのか、その理由を経済産業省の視点から考察してみたいと思います。

1. 経済産業省が人的資本開示を最小限に

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