人事部Kaoru|人的資本経営の高度化を目指して活動中

人的資本経営・人事データ分析を勉強しながら進めています。 |ブラック企業在籍経験あり|社畜経験あり|企業炎上経験あり|休職経験あり|転職経験あり|好きな漫画:ひともんちゃくなら喜んで! 旧名称:データ分析やりたくて人事部に入ったわけじゃないのに

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人的資本経営のBIツールベンダーに〇〇な人材がいれば、確実にそこに依頼する

はじめに 人的資本経営のBIツールを導入する際、単にシステムを提供するだけではなく、企業全体の戦略と連動する形で運用サポートが必要です。 とりわけ、人事データを活用しつつ経営戦略と連動させるためには、特定の専門性を持った人材が不可欠です。 今回は、BIツールベンダーにどのような人材がいれば、人的資本経営を成功させやすくなるのか、またそのような人材がいるベンダーに依頼したい理由を考察していきたいと思います。 1. 経営戦略と人事戦略を連動して全社戦略を立案してきたコン

    • 従来のコストセンターの人事部から、プロフィットセンターに進化することが急務

      はじめに 「人事部はコストセンター」という認識は、長らく日本企業の中で根強く残ってきました。 しかし、現在のビジネス環境の変化に伴い、単に人件費を管理する部門としてではなく、企業の成長に直接貢献する「プロフィットセンター」への進化が求められています。 特に優秀な人材が海外に流出し、データドリブン経営が浸透し始める中、人事部がこの変革に乗り遅れるわけにはいきません。 本記事では、人事部の現状とプロフィットセンター化の必要性について考察します。 1. 優秀な人材が海外

      • BIツールを導入しようとしたらDWHも必要だった悲しい思い出

        本日は、意外と人事部が知らない「BIツールを導入するだけではデータを可視化・分析できない」という話をしたいと思います。 私もデータ分析を何も知らないときは、BIツールというものを導入すれば、採用~育成・配置転換・評価~退職までの一気通貫のデータを様々なグラフや表で可視化できるとばかり思っていました。 誰も明確に教えてくれないので、問題なくできると思っていました。 しかし、TableauやPowerBIを導入するだけではそれができないことを知り、とてもガッカリしたことを今

        • Considering the Decline in Consulting Firms’ Value as More Companies Hire Former Consultants: A Human Capital Management Perspective

          IntroductionHello, this is "HR Kaoru." Today, I’d like to take a look at the current situation where more companies are hiring former consultants while consulting firms are seeing a decline in their perceived value. I’ll analyze this fr

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        人的資本経営のBIツールベンダーに〇〇な人材がいれば、確実にそこに依頼する

          人的資本経営で活用するBIツールに必要な要素【足切り要素になる】

          はじめに 人的資本経営におけるBIツールの導入は、単なるデータ分析のためだけではなく、経営戦略と人事戦略を結びつけ、企業全体のパフォーマンスを向上させるための重要な役割を果たします。 しかし、全てのBIツールが人的資本経営に適しているわけではありません。 特に、ヒトという要素を扱うためには、特化した機能とサポート体制が求められます。 本記事では、人的資本経営で活用すべきBIツールに必要な要素について考察したいと思います。 1. 機能とサポート体制の両方が必須 単

          人的資本経営で活用するBIツールに必要な要素【足切り要素になる】

          ヒトのPDCAだけではなく、ヒト・モノ・カネを合わせたPDCAを回すことが求められているのに、データ基盤が整わないから非常に難しい

          はじめに 現代の企業経営において、PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Act)は、改善活動の重要なフレームワークとして機能しています。 しかし、日本の多くの企業では、ヒトのデータだけを扱う「人的資本」PDCAサイクルが多く見られ、モノ(サプライチェーン)やカネ(財務)を統合して一元的に運用することができていないのが現状です。 特に、データ基盤が整っていない場合、モノやカネのデータとヒトのデータを連携させたPDCAを効果的に回すことが非常に難しくなります。

          ヒトのPDCAだけではなく、ヒト・モノ・カネを合わせたPDCAを回すことが求められているのに、データ基盤が整わないから非常に難しい

          ヒト(人事)のデータをモノ(SCM)・カネ(財務会計・管理会計)と同じ品質・頻度で提示できないことに関する経営からの見られ方

          はじめに経営の意思決定において、正確で迅速なデータ報告は不可欠です。 モノ(SCM: サプライチェーンマネジメント)やカネ(財務会計・管理会計)は、月次や週次で正確なデータが提供され、経営陣の重要な指標となります。 しかし、ヒトに関するデータは、同じ頻度や品質で提示されていないのが現状です。 これが、経営戦略と人事戦略の連動を難しくしている原因とも言えます。 本記事では、モノ・カネと同様にヒトのデータを提示できない人事部が、経営陣からどのように見られているのかを探り

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          育休・産休・有給休暇の算出が難しい理由

          1. はじめに 育休・産休・有給休暇の算出ですが、とても簡単そうですよね。 企業にとって非常に重要な業務の一つですが、実はこれを正確に行うのは非常に難しいのです。 これらの休暇制度には、国ごとの法律や個々の企業の規定が影響し、勤務形態や取得条件のバリエーションも複雑さを増します。 今回は育休・産休・有給休暇の算出が難しいとされる主な理由について、具体例を交えながら説明していきます。 2. 法律や規定の違い 育休・産休・有給休暇は、国や地域ごとに法律で定められており

          育休・産休・有給休暇の算出が難しい理由

          汎用AI・BIを使いこなせるデータサイエンティストが人事部に所属したがらない実態【他部門よりも汎用AI・BIの活用が難しい根本的な理由】

          1. はじめに 汎用AI・BIを使いこなせるデータサイエンティストは、多くの企業で引く手あまたの存在ですが、特に人事部にはなかなか所属したがらない現実があります。 これは、単に人事部のイメージが地味というだけでなく、他部門に比べて人事部で汎用AIやBIの活用が難しい特有の理由があるからです。 この記事では、その理由について詳しく解説していきます。 2. 面白さに欠ける人事部門 データサイエンティストは、面白い問題に取り組むことを重視する傾向があります。 例えば、

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          人的資本の各種KPIの適正値を探るアプローチ【まずは他部門との比較、過去との比較から着手。ベンチマーク比較は日本だともう少し掛かる】

          1. はじめに人的資本経営が注目されている現在、KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)を適正に評価することが重要視されています。 しかし、日本における人的資本のKPI適正値を導き出すのは、まだまだ発展途上の分野です。 そのため、ベンチマークデータを用いることができない現状において、まずは社内の他部門との比較や過去との比較からスタートするのが現実的です。 将来的には、業界別・企業規模別のベンチマークデータが揃うかもしれませんが、それ

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          汎用BIツールが向いている人事部と特化型BIツールが向いている人事部を人的資本経営の観点から比較検討してみた

          1. はじめに 人的資本開示に関して、TableauやPowerBIのような汎用BIツールを使う人事部と、特化型BIツールを使う人事部に二極化していると感じます。 私は完全に特化型BIツール派です。 ただでさえ忙しい人事部で、データの収集・統合・可視化・分析を合間にやらされるなんて考えられないです。 でしたらしっかり人事部で予算をとって、人事部の業務負荷を低減させる特化型BIツールを導入してくれるような企業でなければ、転職します。 ということで、今回は二極化している

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          カネの財務諸表を作ることは当たり前だと思うのに、ヒトの人材諸表を作ることを当たり前だと思えない人の頭の中を本気で考えてみた

          1. はじめに ピープルアナリティクスや人的資本経営を仕事で行ってくる中で、あることに気づきました。 あらゆる企業でカネの財務諸表を作ることに関して疑問を抱く人はいません。 しかし、ヒトの人材諸表になると作ることに疑問を持つ人達が大量にいます。 アメリカなどの海外では、いくらカネがあってもヒトが揃っていないと株価は上がらないのに、です。 私はずっとこの日本人のカルチャーが不思議でしょうがないです。 そのため、今回はその人達の頭の中を徹底的に考察してみたいと思います

          カネの財務諸表を作ることは当たり前だと思うのに、ヒトの人材諸表を作ることを当たり前だと思えない人の頭の中を本気で考えてみた

          研修投資ROI(投資対効果)の適正値について考えてみる

          企業における人材育成は、従業員のスキル向上や組織全体の競争力を高めるために欠かせない取り組みです。 しかし、研修にかけた費用が実際にどれほどの効果を生み出しているか、つまり研修投資のROI(Return on Investment:投資対効果)を適切に測ることが難しいという課題が、多くの企業で存在します。 本記事では、研修投資ROIの適正値とは何か、またそれを測るための要素について考えていきたいと思います。 1. 研修投資ROIとは? 研修投資ROIとは、企業が従業員

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          経営と事業のデータドリブンが進んできて、人事部への落胆の声が増えてきている現状

          1. はじめに データドリブン経営が進む中で、企業の各部門がAIやBIを活用し、定量的な評価と分析を行うことが日常となりつつあります。 経営戦略や事業運営においては、データに基づいた迅速かつ精度の高い意思決定が行われています。 しかしながら、人事部門においては、こうした流れに乗れていない現状が多くの企業で見られています。 コンサルティングファームやNPO法人もデータドリブン経営のセミナーを頻繁に開催し、その文化が浸透しつつある一方で、人事部門がその波に乗り切れていな

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          みなさんはSmartHRというシステムを知っていますか?

          1. はじめに こんにちは、人事部Kaoruです。 SmartHRは、企業の人事業務を効率化するために設計されたクラウド型のシステムで、特に入社手続きや年末調整といった煩雑な業務を簡素化することに特化しています。 正直、このシステムはこれまで渡した渡ってきたどんなシステムよりも使い勝手がよいです。 初めて使ったときに強く感動したことを今でも鮮明に覚えています。 このシステムを導入することで、これまで手作業で行われていた時間のかかる業務が大幅に軽減され、多くの企業がそ

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          リモート会議のカメラをONにすべきかOFFにすべきかを人的資本経営の観点から考えてみる

          1. はじめに こんにちは、人事部Kaoruです。 リモートワークの普及に伴い、会議中にカメラをONにするかOFFにするかが議論されることが増えました。 どちらの選択肢にもメリット・デメリットが存在します。 今回は、この内容について人的資本経営の観点から考察してみたいと思います。 ちなみに、私はカメラON派です。 色々試した結果、OFFだと上司や他部門の表情が見れないため反応が分からず怖いからです。 下位メンバーとの打ち合わせであればOFFでも怖くないんですが、

          リモート会議のカメラをONにすべきかOFFにすべきかを人的資本経営の観点から考えてみる