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現代アートとドゥルーズは親和性が高い…と気づく:千葉雅也「現代思想入門」を読んで

現代アートとドゥルーズは親和性が高い…と気づく:千葉雅也「現代思想入門」を読んで

現代アートを勉強していると現代思想が難しいハードルになることはよくある。美術史の先生たちも意外とぼんやりしかわかってないこともあるし…というわけでこの本は現代アートを理解するためにも必読書である。と同時に近年こんなに入門書的な書物がたくさん出てることも紹介されている、使える入門書だった。わたしは特にドゥルーズとニーチェを本書を入り口に勉強できそうとワクワクする。こんな本が2000年代初めにあったら

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お洒落な小説の表紙を作りたい!作り方やデザインのヒントも〔後編〕|エブリスタ便り 7月号|monokaki編集部

お洒落な小説の表紙を作りたい!作り方やデザインのヒントも〔後編〕|エブリスタ便り 7月号|monokaki編集部

「エブリスタ便り」は、小説投稿サイト・エブリスタのスタッフが交代でお届けするコラムです。

小説投稿サイトのスタッフならではの知識や見解を使って、皆さんの執筆に役立ちそうなあれこれをお伝えしていきます。

今回のテーマは、前回に引き続き「小説の表紙作り」。ブラウザ上で表紙を作成できる「かんたん表紙メーカー」を使って、実際に表紙画像を作る方法を詳しく解説します。
また、表紙づくりに必要な素材の集め方

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印欧語族の具格の歴史とラテン語に残る具格要素について

印欧語族の具格の歴史とラテン語に残る具格要素について

 (格の合流原理と奪格の歴史も参照)。

印欧語族の格の歴史 ラテン語の名詞には通常「主格・呼格・対格・属格・与格・奪格」という6つの格がある。
 その祖先に当たる印欧祖語には概略「主格・呼格・対格・属格・与格・奪格・地格・具格」の8格があったといわれており、ラテン語の体系はそこから「奪格(~から)、地格(~において)、具格(~によって)」が合流して作られたものというのが定説である(一部では奪格と

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格の融合原理とラテン語の奪格の歴史について

格の融合原理とラテン語の奪格の歴史について

 (具格要素の話も参照)。

奪格という概念 ラテン語の奪格は概略として印欧祖語の奪格・地格・具格が合流した格であり、かなり広い機能を持っている。
 そのため文法書でも「(1)本来の奪格(起点・分離など: ~から)、(2)地格的奪格(空間的位置・時間的位置など: ~において)、(3)具格的奪格(道具・手段など: ~によって)」といった分類を示して解説されていることが少なくない。

 (一部の名詞で

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[日記]すごい、コンビニに行くことができた

[日記]すごい、コンビニに行くことができた

鬱だクズだといって人気出るのは太宰治くらい。しかも太宰治が好きなやつは大抵、要するに自分のことが好き。だめなじぶんのことがすき、でも、じぶんだけがだめだとじぶんのことをすきになれない、なので、じぶんのようにだめなやつのことをみて、「ああ、これはぼくのくるしみだ」となってきもちがいいのである。斜陽の直治が代理で死んだ。

ここのところ典型的な冬季うつの症状で甘いことになっている。チョコとミルクとシル

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Kindle出版【校閲の味方編】

Kindle出版【校閲の味方編】

こんにちは!
パソコンインストラクター歴10年の
チサです。(*´∀`)

現在5冊目のKindle📕の
執筆追い込み中です💦
ヾ(・ω・`;)ノ

明日
長女が👱🏻‍♀️校閲してくれる
といってくれたので
朝から必死状態💦
\_ヘ(Д`*) カタカタ…

長女👱🏻‍♀️校閲の前に
自分でも校閲してるんですが💦

けっこう毎回モレが多くて…
いっつも
長女に怒られてます。
(。•́

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全財産が3,000円でも「とにかく作品をつくり続けたい」。ある漫画家が創作活動だけで生計をたてられるようになるまで

全財産が3,000円でも「とにかく作品をつくり続けたい」。ある漫画家が創作活動だけで生計をたてられるようになるまで

あの日の驚きと、喜びと、高ぶりを、したら領さんは今もはっきりと覚えている。

運命の日となる2020年3月29日――。

それは、受講していたコルクラボ漫画専科の最終日だった。

最後の講義を迎えるにあたり、したら領さんはnoteで発表していた『眠れないオオカミ』の1話から9話までをまとめてTwitterで告知した。

すると、スマホが壊れたかのように震え出すではないか。

「リツイート」や「いい

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【文活2022年1月号】今月から新体制でおとどけ|リレー小説「シェアハウスcomma」を開始|読み切りテーマ「雪の日のぬくもり」

【文活2022年1月号】今月から新体制でおとどけ|リレー小説「シェアハウスcomma」を開始|読み切りテーマ「雪の日のぬくもり」

あけましておめでとうございます!!
昨年末にnoteでおとどけしたとおり、2022年からノベルメディア「文活」は新体制に移行。企画もパワーアップしておとどけします!!

なお、新体制への移行に際して、文活の仕組みを以下のように変更させていただきました。

1, 小説の購読をマガジン内限定に変更
2, 小説の投稿ペースを月に一度の一斉公開から、週に一度の定期投稿に変更

1,は、今まで無料で読めてい

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【哲学オンラインセミナー企画】ホワイトヘッドのゆうべ─『日常の冒険』『連続と断絶』を手がかりに

【哲学オンラインセミナー企画】ホワイトヘッドのゆうべ─『日常の冒険』『連続と断絶』を手がかりに

最近出版された2冊の研究書を手がかりに、20世紀の哲学者ホワイトヘッドの世界観に迫ります。予習不要。どなたでも気軽にご参加ください!

日時:
8月21日(土) 19時スタート

参加方法:
ミーティング登録フォームから登録してください。返信メールにてZoomの招待URLが送られてきます。

費用:
無料 + 投げ銭制
(寄付ページにて投げ銭を受け付けています。コメント欄に「ホワイトヘッド」とご記

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耳搭載型スマートスピーカー(ワイヤレスイヤホン)「Google Pixel Buds」を2週間使ってみたので、好き勝手にレビューする

耳搭載型スマートスピーカー(ワイヤレスイヤホン)「Google Pixel Buds」を2週間使ってみたので、好き勝手にレビューする

※本記事で使用している Google Pixel Buds は Google 社からご提供いただいています。

AirPods の本命対抗馬ともいえる、Google のワイヤレスイヤホン「Google Pixel Buds」。

Google さんの PR の一貫で1台いただくことになったため、実際に2週間ほどじっくり使ってレビューをしてみることにした。

イヤホンの話だが、音については門外漢なの

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Pixel 4 の廉価版スマホ Pixel 4a を好き勝手にレビューしてみた

Pixel 4 の廉価版スマホ Pixel 4a を好き勝手にレビューしてみた

※本記事で使用している Pixel 4a は Google 社からご提供いただいています。

Pixel 4 に比べ、半額以下となった Pixel 4a。公式サイトの販売価格は42,900円(税込)と、ミドルクラスの価格帯のスマートフォンだ。

Google さんの PR の一貫で1台いただくことになったため、実際に端末を乗り換えて、じっくり使ってレビューをしてみることにした。本記事では、約2週間

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ポンコツが日常生活を送るためのハウツー #頑張らないで生きていく

ポンコツが日常生活を送るためのハウツー #頑張らないで生きていく

本屋にみっちり積まれた自己啓発本や、SNSで拡散されるハウツーを見ていて思うことだけど、世の中には、頑張る人向けの情報はたくさんあるけれど、もうすこし、頑張れない人のための手の抜き方とか上手な生き方みたいな情報があってもいいんじゃないか。

みたいなことをふとTwitterで呟いたら、思いのほか反響があった。

というわけで、まずは言い出しっぺの自分から、頑張れない人の頑張れない人による頑張れない

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小説論1 定式:出来事+理由+感覚

小説論1 定式:出来事+理由+感覚

小説論、というと大げさだが、2作目の中編を書きながらのメモを連載したいと思う。メモだが、人に読んでもらうとその「圧」によって考えが進むので。

先日、次のような図を描いた。

これは僕が考えるところの小説の基本構造を、アイロニーとユーモアという『勉強の哲学』の二つの軸で整理したものである。

小説にはまず、出来事の進展がある。

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