書き方についての最近の考察
前々回の記事は、日本語で文芸的なものを書くときに、縦での見え方から受ける触発がある、ということを少し述べて終わったが、そのあたりにつなぐ感じで、最近の文章の書き方——あるいは文章仕事の方法——について、思いつくままに書き留めておく。
どう書くかについては、『ライティングの哲学』という新書にいろんな論点があるが、僕は2017年から18年にかけて、書き方を大きく変えた。何度もいろんな機会に話しているが、ボストン(正確にはケンブリッジ)に滞在していた2017年12月に、それまでの