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俳優体験記

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俳優時代の体験記録♪
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2021年10月の記事一覧

言葉を変えると人生は変わる。

言葉を変えると人生は変わる。

23歳のころ、僕は俳優事務所に所属し、俳優として上り詰めていくにはこれからというタイミング。

でも東日本大震災を体験した直後で、このまま突き進んで良いのか、悩みに悩みまくっていました。

1.悩みを打ち明ける

友達の紹介で、とある経営者の方とお話させていただく機会をいただきました。

俳優とは別の道とはいえ、成功されている方。

僕は人生のアドバイスが聞きたく、その経営者さんに現状のすべてを打

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心境の変化と、辞める決断

心境の変化と、辞める決断

俳優事務所でレッスンを受けていた20代前半のころ、事務所に入ったものの変わらない日々が続き、これからのことを考えていました。

1.変わらない日々

事務所に入って約3ヶ月が経過。

毎月のレッスンは勉強になることがたくさんありましたが、特に新しく映像関係の仕事が決まるなど、俳優活動の進展がありませんでした。

レッスン代もたった2回のレッスンで、毎月2万払い続けていると、1回のレッスンで1万円と

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俳優におけるプロとアマチュアの違い

俳優におけるプロとアマチュアの違い

20代前半の頃、俳優事務所に所属していた僕は、毎月2回の演技レッスンを受けていました。

その休憩中に先生から言われた話を紹介します。

1.プロとアマチュアの違い

先生はとある映画のポスターを指さして、僕にこんな質問をしてきました。

この中で、誰がプロで誰がアマチュアか分かるか?

その映画のポスターには、名だたる若手俳優達が5人揃って写っていました。

こういう映画にすら出たことがない僕か

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映画制作ワークショップに参加して

映画制作ワークショップに参加して

事務所に所属し月2回のレッスンを受けながら俳優活動をしていた、20代前半のころ。

僕はもっと実践経験を積むべく、インターネット上で募集していた映画製作ワークショップに参加することにしました。

1.映画製作ワークショップ今回参加したのは、Cool Movie Japanの映画制作ワークショップ。

3ヶ月の期間で配役オーディションから演技指導、撮影までを有料で体験できます。

受講料30,000

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俳優事務所のレッスンで気づいた、自分を変える必要性

俳優事務所のレッスンで気づいた、自分を変える必要性

20代前半の頃の僕は、俳優事務所のオーディションに合格し、晴れて事務所所属が決定。

そして、所属俳優向けのレッスンがスタートしました。

1.ワンレッスン1万円

事務所のレッスンは月2回。

月謝は2万円。

ということは、1回1万円の割と高額なレッスンです。

それでも今まで経験した、入学金で70万取られるような事務所と比べると、良心的な金額に感じました。

レッスン内容もレベルが高く、為に

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「あと1年で俳優辞める」そう決めた1ヶ月後に受けた俳優事務所オーディションに合格した話。

「あと1年で俳優辞める」そう決めた1ヶ月後に受けた俳優事務所オーディションに合格した話。

2011年、僕が23歳のときに東日本大震災を経験。

僕はこの経験をきっかけに、これからの1年もう一度本気になって勝負しよう。

この1年で何も変わらなかったら、俳優を辞めて岡山に帰ろうと決めました。

1.俳優事務所オーディション

映像作品に出演するためには、俳優事務所への所属が必須だと思っていました。

18歳から俳優活動を始め、何度も受けてきた俳優事務所オーディション。

オーディションに

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東日本大震災を通じて決意した「for me」から「for you」になること。

東日本大震災を通じて決意した「for me」から「for you」になること。

2011年3月11日、東日本大震災が起き、貧乏俳優だった僕は全財産5,000円を寄付し、一文無しになりました。

いつ同じような地震が起きるか分からない恐怖心の中、家で自宅待機する時間が増え、これまでの人生を振り返り始めました。

1.一文無しになって僕は給料日後だったにも関わらず、全財産5,000円を寄付して、一文無しになりました。

アルバイトが再開すれば、賄いで食いつないでいけますが、再開す

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「東日本大震災」貧乏役者時代に5,000円しかなかった全財産を寄付し、無一文になった話。

「東日本大震災」貧乏役者時代に5,000円しかなかった全財産を寄付し、無一文になった話。

20代前半のころ、僕は目標としていた「大きな舞台に出る」という夢を達成しました。

約3か月間の舞台稽古を終え、アルバイト生活の日々に戻っていたころの話です。

1.これからどうするか今回の舞台で、演劇舞台に出演することは終わりにしました。

理由は、同じことを繰り返していても現実は変わらないと思ったからです。

何か変える必要があると思い、舞台ではなく映像作品への出演をメインで活動していこうと思

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俳優を目指す上でやっておけば良かった3つのこと。

俳優を目指す上でやっておけば良かった3つのこと。

俳優活動していた過去を振り返りながら、どうやったら俳優として成功するのか考えることがあります。

先日も当時の俳優仲間と議論をしていました。

成功する過程は人それぞれなので、正解がない世界です。

でも、もしもう一度俳優を目指すとしたら。

過去の経験から学び、やっておきたい大事なポイントを3つ紹介します。

1.SNSを育てる

僕が俳優活動をしていた10年前は、今ほどSNSが充実していなかっ

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演劇舞台をテーマに考える需要と供給のバランス

演劇舞台をテーマに考える需要と供給のバランス

先日、現役舞台役者の友達と話をしながら、演劇の舞台というものについて考えていました。

結論、小劇場は出演したい俳優さんと見に行きたいお客さんの数、需要と供給がマッチしていないと思いました。

経験したからこそ分かる小劇場の舞台出演について、まとめてみようと思います。

1.需要

今までの人生の中で、演劇の舞台を観に行ったことはありますでしょうか。

宝塚や劇団四季、ブロードウェイのミュージカル

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800人の歓声を浴びた忘れられない舞台挨拶

800人の歓声を浴びた忘れられない舞台挨拶

800人規模の舞台本番に向けて始まった舞台稽古。

良い役は掴みとれなかったものの、僕にとって最後の舞台出演にしようと思っていたので、この舞台に全力を注ぐことにしました。

1.ダンスレッスン

今回の作品はエンターテインメント性が強く、所々ダンスシーンがありました。

ダンスの先生として現れたのは、なんとラッキィ池田さん。

昔、頭の上にジョウロを乗せてTVに出ている印象がありましたが、稽古場に

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フルキャストオーディションによって分かった自分の課題

フルキャストオーディションによって分かった自分の課題

22歳の頃、「大きな舞台に立ちたい」という夢を抱き、800人規模の演劇舞台オーディションに合格。

そして合格者の中で、約1か月に渡り、プロアマ混合で主役を含めた全キャストオーディションが行われました。

結論から言うと、僕は脇役に選ばれました。

それは、いざという時に出る自分の良くない癖を知った経験でした。

1.主役向きではない

舞台に出演するたびいつも僕は、「主役より脇役のほうがいい」と

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1ヶ月30連勤やってみて気づいた肉体労働の限界。

1ヶ月30連勤やってみて気づいた肉体労働の限界。

20代前半の頃、僕はオーディションに合格し、念願の大きな舞台への出演が決まりました。

これまでの舞台出演での教訓を活かし、2ヶ月の舞台稽古に集中する為に、1ヶ月集中してアルバイトをやることにしました。

1.限界へチャレンジ

今までのようにただただアルバイトをやるのではなく、目的は舞台稽古に集中できる収入を確保する為。

その月は日勤も夜勤も、全部OKでシフトを出したところ、睡眠時間が一日1〜

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「大きな舞台に立ちたい」そう願い挑んだ800人規模の舞台オーディション

「大きな舞台に立ちたい」そう願い挑んだ800人規模の舞台オーディション

20代前半で俳優を目指し4年が経過したころの話です。

僕は舞台に3本連続で出演し、金欠になりアルバイト三昧の日々を送り、約半年が経過しました。

1.次なる野望

元々は映画に出たいと思ってスタートした俳優活動だったので、舞台経験を積むのはもういいかなと思い始めていました。

でも舞台は舞台で面白い。

いつも最大100人くらいのキャパシティの舞台に出演していたため、どこか劇団四季や宝塚のような

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