アンビバレントと言えば… ドキュメンタリー映画“リッチランド” 当たり前過ぎて意識しなくなっていること
何とも平たいアンビバレントネタ
……………………………………………………………………………………… 両方の立場の気持ちがよく分かる私の気持ちは矛盾しているのですが、
Ambivalentって奴かなぁ
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をご披露してしまったのでお口直し。
こちらはネタバレですが、ドキュメンタリーとしてキッチリ仕上がっている核兵器(原子力爆弾:Atomic bomb)製造の町リッチランドを題材とした映画。
米国駐在時、吾妹の同級生がバンクーバーに住んでいて遊びに行ったり、その後私のセキュリティの仕事の関係でシアトル在住の方とご縁が有ったりとリッチランド周辺には行きました。しかし勉強不足でリッチランドの存在を知ったのはこの作品を知ってというお粗末な状態。
私達が米国に仕掛けた太平洋戦争から第二次世界大戦の流れの中で生まれて変わってしまった町の事情をこの作品は多角的に淡々と紡いでいます。だからこそ考えさせられる秀逸な作品です。
そもそも、この作品を知ったのはNHKのキャッチ 世界のニュース。その番組で取り上げられて…またこれがこの作品の肝を要領良く且つ印象的に扱っているのもまた感動的…
例えば…
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俺達の高校の愛称は”ボマース“
だが日本人が後から“やめろ”と言ってきたんだ
”ボマース“呼びをな。
そこで高校の校長が言った。
“戦争を始めたお前達の言うことか?”
…
キノコ雲は世界の誰もが知っていて-
…
必要なのは説明だ
”これは殺しのシンボルじゃない“
“この町の業績だ”
(切れ味の良い言葉が、そこの住人の方々の日常から見事に切り取られて居ます。)
出典
至言の連続…
その通りです。
申し訳ありません。
(日本はハメられたとか諸説有りますが、私は
申し訳ありません。
です。)
パレスチナの方々にこんなことを思っている…
私としては、この姿のリッチランドを生んでしまった元凶としての自分達日本人の立場を強く意識します。
その上で…
私に具体的にできる事は、この作品をご紹介して一人でも多くの方にこの事実と問題意識を共有することだと思っています。
秀逸な映画作品のご紹介でした。
蛇足
(て言うか一番言いたいこと)
心で世界平和とか、口で戦争反対とか言ってるより身近なことからひとつひとつ、紹介記事を書くことから一歩踏み出してみることを実践してみました。