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ビジネス/経営戦略/マーケティングなど

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#マーケティング

「セールスとマーケティングの違い。」For フリーランス

「セールスとマーケティングの違い。」For フリーランス

「売れる力」の時代世の中は今大きな変化の渦中にいる。そしてビジネスも然りだ。おそらく何年か後に「今」を振り返ったときに皆はこう言うだろう。「あのコロナの頃が分岐点だったな」と。

日本人は昔から自分のサービスや商品にこだわりを強く持つ国民性があるらしい。その昔、ジャパン アズ ナンバーワン と言われ、日本の製品は世界有数のクオリティだと持て囃された。実際に自動車や家電、半導体などは世界有数だった

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挽肉と米のマーケティングトレース

挽肉と米のマーケティングトレース

■基本情報(2022年12月時点)会社名 俺カンパニー、LAMP、POOL inc
業界 外食・レストラン・フードサービス
ビジョン・理念 挽きたて、焼きたて、炊きたて
売上 非公開
トレースの目的 挽肉と米の盛り上がりの背景にはどんなマーケティング戦略が合ったのか掘り下げて理解する

3社からなるジョイントベンチャーからなる、カンブリア宮殿でも取り上げられた「挽肉と米」をトレースしていきます。

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解像度は「原因と結果」「具体と抽象」を掴めば高まることを8355字で解説する

解像度は「原因と結果」「具体と抽象」を掴めば高まることを8355字で解説する

よく聞くビジネス用語「解像度」「顧客の解像度を高めよう」「事業の解像度が低い」など、ビジネス界隈で「解像度」という言葉を聞く頻度が数年前から増えました。

そもそも液晶モニターや印刷物に対して使う単語なので、和田アキ子さんっぽく言えば「キャメラ」の話だと最初は勘違いしていました。

が、よくよく相手の話を聞くと「理解の深さ」の指摘を受けているのだな、と文脈から気付いたのです。

ちなみに「解像度」

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分析資料と、分析っぽい資料の違いについて。

分析資料と、分析っぽい資料の違いについて。

僕は広告会社で働いているが、職種としてはコンサルに近い。

お客さん(クライアント)のブランドづくりや、事業開発のお手伝いをしている。

そんなコンサルという仕事には「フレームワーク」が欠かせない。

フレームワークは汎用性が高く、どの企業、どのブランドにも当てはまるようにできている。

それを活用することで、

・課題を可視化できたり
・課題を整理できたり
・進むべき道が見えてきたりする。

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ブランディングには、「変わること」と「変わらないこと」がある

ブランディングには、「変わること」と「変わらないこと」がある

30年経ったブランディングの現在“ブランディング”という言葉が国内のマーケティング領域でも多く聞かれ始めるようになったのは、バブル真っ只中の1990年代前半。海外のラグジュアリー・ファッションブランドが銀座を始めとした国内主要都市に次々と進出、消費者の買い物嗜好は商品の物的価値から情緒的価値へと大きく変化していきました。学術界でも、デビット・アーカー著の『ブランド・エクイティ戦略』が翻訳版が発売さ

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『売れるもマーケ当たるもマーケ マーケティング22の法則』要約

『売れるもマーケ当たるもマーケ マーケティング22の法則』要約

 本が売り切れらしいので要約をどうぞ。どうやったら成功するかはアートなので再現性がない、しかし失敗はサイエンスだ!この22の法則を破ると罪と罰が待っているぐらいのイメージです。

はじめに

 前書きでは、大量の予算を確保したテレビCMのようなマスマーケティングへ対する無念さや、懸念について書かれています。
広告費を大量投下したら利用者が確保できて売り上げが取れた時代は(27年前の時点で)終わった

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地方に強いブランドをつくるために必要な発想

地方に強いブランドをつくるために必要な発想

今回は、地方マーケティングをテーマに書いていきます。

地方だからマーケティングの在り方が変わるわけではないと考えていますが、地方だと陥りやすいやすいこと、状況があると感じています。

補助金ありきのマーケティングにはならないように地方企業のマーケティング支援に関わる機会がありますが、補助金ありきでマーケティングを行う発想になってしまうことは大きな課題だと感じています。

当然、これでは強いブラン

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【全文公開】 聞き手に「話をもっと聴きたい」と思わせる、1分間スピーチの作り方

【全文公開】 聞き手に「話をもっと聴きたい」と思わせる、1分間スピーチの作り方

私が共同代表を務める産学連携「ユーザー・イノベーション・ラボ」が、2年連続で日本マーケティング学会のベストポスター賞を受賞しました。

受賞できた秘訣の一つに、約250名の参加者の前で行った「1分間プレゼン」があります。

1分間で、いかに「話をもっと聴きたい」と思ってもらえるか、そう考えてプレゼン内容を練り上げました。

今回は、1分間スピーチの原稿を全公開するとともに、相手に「もっと聴きたい」

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「ネットで買われても、実感が湧かない」という店長の悩みと向き合ってみた話。

「ネットで買われても、実感が湧かない」という店長の悩みと向き合ってみた話。

自宅の1階を、酒屋さんに貸している。

酒屋さんの名前は「いまでや 清澄白河」
GINZA SIXでも展開する、業界ではちょっと名の知れたお酒のセレクトショップだ。

そんな酒屋さんが自宅に出店した特異な経緯は、以前も記事にした。

オープンから1年。

毎日のように、自宅の1階で1杯やるようになった。
店長の松本さんとも仲良くなった(と思っている)。
暇な時は、お互い仕事の悩みを吐露しあったりし

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つくり手の中にある「一見非効率なこだわり」に目を向ける視点

つくり手の中にある「一見非効率なこだわり」に目を向ける視点

優れた戦略には、「バカなる」の要素があると言われています。

何回かnoteに書いていますが、『「バカな」と「なるほど」』の書籍は愛読書です。

しかし、この要素を仕事の中でどのように活かすのか?

が不明なままでした。意識することはできるのですが。

マーケターが「バカなる」要素を見つけるためには?こんなことを最近考えていて、たまたま読んでいた本がこちら。

ウルトラニッチという本を読んでいて、

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「地方でマーケティングを実装したい」と願うすべての人に伝えたいこと。

「地方でマーケティングを実装したい」と願うすべての人に伝えたいこと。

皆さん、こんばんは。桜井です。

私は現在、HONEという会社で静岡を拠点に地方ブランドのマーケティング・ブランディングのお手伝いをしています。

私の会社は「地方に骨のあるマーケティングを。」をミッションにして、地方でがんばっている作り手の皆さんの売上・利益創出、組織づくり、採用支援をマーケティング・ブランディングの力を使ってお手伝いをすることです。

しかし、昨今のWebマーケティングブームに

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広告の企画書は、「好き」と「知られていない」のギャップの設定が大事

広告の企画書は、「好き」と「知られていない」のギャップの設定が大事

広告論の授業で100本以上の企画書を採点する中で、優秀な企画書の共通点が見えてきました。

それは、「この商品にはこんな良いところがあるのに、伝わっていないのはもったいない!」というギャップの提示があることです。

今日は、広告コミュニケーションの企画を考える上で大事な、「魅力と現実のギャップ」の作り方について書きたいと思います。

また、学生は好きな題材を選べますが、社会人は選べません。どうした

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経営者の言うことは、なぜコロコロ変わるのか。構造で考えてみた。

経営者の言うことは、なぜコロコロ変わるのか。構造で考えてみた。

ブランディングの仕事をしている。

そんな自己紹介をすると「ちょっと怪しい人に見えるな」と、いつも思うのが、事実しているので仕方がない。

(改めて)ブランディングの仕事をしている。

中でも、最近はインナーブランディングという仕事が多い。

インナー、とはざっくり「社内」のことで、自社の社員や従業員などを指している。また「ブランディングとは?」をはじめると長くなるので、ココではざっくり「○○は×

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マーケティングと広報の違い #1~役割の違い~

マーケティングと広報の違い #1~役割の違い~

「広報」と「マーケティング」― この2つの機能の違いが何なのか?業界関係者でない人であれば自然に持つ疑問ですが、ネット上の解説を見ていてもあまり個人的に満足が行くものがなかったので、今回記事にしてみることにしました。

元々の意味は?「広報」の元々の意味は「広く知らせること」です。大辞林では「団体が、事業内容や活動状況を一般の人に広く知らせ、理解を求めること。また、その知らせ。」となっています。定

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