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#短歌
孤独と、僕にとっての表現の理想の形
孤独に苦しんで生きてきました。三十年ほどの人生のなかで、僕を最も苦しめたものは孤独だといってもいいだろう。
孤独にもいくつかの種類がある。僕の場合は物理的に孤立していたわけじゃない。周りに友達と呼べる人間がいることも多かった。
ひとりでいるときよりはむしろ、多人数でいるときに孤独を感じた。自分は無理をしているな、状況に合わせた擬態をしているな、それはつまり自分を殺しているな、と感じていた。
穂村弘『短歌ください』に自分の短歌が掲載されました。これまでの投稿の道のりと落選作たち。
うまくいった部分だけを何度も声高に叫び、うまくいかなかった部分には一切触れない、というのはいかにもSNS的で個人的にはあまりやりたくないので、他にはどういうところへ投稿していてどういう歌が落選したのかという話も、あわせて書いていこうと思います。
僕は今年(2021年)の1月ごろから、プロの歌人が選者をしている雑誌やラジオなどへの短歌の投稿を始めました。こういう場所に自分の歌が掲載されるのは今回が
「着ぐるみ」探しをあきらめて、同じように生身の誰かを探し始めた日
穂村弘の「短歌ください」に、このような歌とその評がある。
着ぐるみが着ぐるみを抱くこの世界わたしが着られる着ぐるみがない
(つきの・女)
面白い感覚。<わたし>の目には普通の人間たちがみんな「着ぐるみ」に見えているんですね。「着ぐるみ」探しはどこかで諦めて、<わたし>と同じように着ぐるみをもっていない誰かを探すしかないのかも。
(穂村弘「短歌ください その二」 p.133より引用)
良きも
僕が短歌を始めた理由―「記録」と「格闘」
僕は短歌を2019年4月頃に開始して、11月現在で83首を詠んだ。
この数字が多いのか少ないのかはわからないけど、自分のペースで出来ればいいと思っている。
短歌をやろうと思ったきっかけ絵とか写真とか音楽ならメジャーなジャンルで触れる機会も多いので、始めるきっかけも巷にあふれていると思います。
短歌は詩のひとつの形ですが、5・7・5・7・7(七五調)などの定型を持たないいわゆるふつうの詩なら、多