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〇オーウェル『動物農場』を漫画で読む ジョージ・オーウェル2024年いそっぷ社№8

〇オーウェル『動物農場』を漫画で読む ジョージ・オーウェル2024年いそっぷ社№8

1945年に発表した小説なのに、未だ色あせることなく
売れ続ける作品。
マンガだと読みやすいですよ!

動物たちの理想郷を築いたつもりが
少しずつ、少しずつおかしくなっていった。
茹でガエル現象。
これ、今の日本そのものじゃないですか?(^_^;)
沈黙は容認。

動物たちは自分の頭で考えることなく
黙って豚に従う(その方が楽)。
権力者にとってとても都合がいい世界が
作られているかもしれません。

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笑顔がたえない36の家訓 -15人大家族うるしやま家のママ流-漆山佳月2024年KADOKAWA№852

笑顔がたえない36の家訓 -15人大家族うるしやま家のママ流-漆山佳月2024年KADOKAWA№852

なんと、子どもが6男7女の13人!!!!
YouTubeチャンネルの登録者数が45万人。
一番上と末っ子はの年の差は22歳!!!

「お母さん大変ですね」とよく言われるが、
家事は家族の中で「する人」と「してもらう人」に
分かれるものではない、とのこと。

どうやら、料理の動画を
たくさんアップしているらしい。
でもお掃除の方が好きなんですって!
なんて素敵なママなんでしょう。
インスタで子ども1

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森にあかりが灯るとき 藤岡陽子2024年PHP研究所№851

森にあかりが灯るとき 藤岡陽子2024年PHP研究所№851

介護の現場に、光の種を撒く努力をしたい。

延命至上主義の看取りは誰も幸せにしない!!

介護、死亡に
無関係な人はいない。
どう死にたいのか?は
どう生きたいのかに通じる。
その日が明日かもしれないから。

延命治療は不要という人は多い。
が、現実は家族がそうさせない場合が多い。
すぐに救急車を呼んでしまう。
病院に入れられると延命治療は避けられない。
「死なせてはいけない」医療。
特老において

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ナイアル藤井カゼッタ2021年フレーベル館№850

ナイアル藤井カゼッタ2021年フレーベル館№850

題名の通り
「ナイ」と「アル」
大人も子どもも楽しめる。
哲学絵本。

あなたはナイものに注目して
不幸を感じていませんか?
よく考えてみらた
アルに溢れていませんか?
ちょっと視点を変えてみる。
そこに気づいたその瞬間に
グレーな世界から、カラフルな世界へ!
幸福感に包まれる。
そんな気づきの絵本です。

視力がある
聴力がある
歩行ができる
家族がいる
スマホ持ってる
食べ物がある
布団がある

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マザー 乃南アサ2024年講談社№849

マザー 乃南アサ2024年講談社№849

<崩壊する家族を描く、衝撃の連作短編集!>

お母さんだって、一人の人間であり、女性だ!
本音を隠して生きている母親も多いのでは?
多かれ少なかれ、みんな裏には毒を持っているよね。

どれも読ませる!
意外な結末。
もうね、え、え、どうなんの?って
続きが気になって仕方がない。
このゾクゾク感、ざわざわ感、
是非味わってみてください。

セメタリー
ワンピース
ビースト
エスケープ
アフェア

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ハッピーサバイバル -地球で遊びながら新しい世界へ-山納銀之輔2024年ヴォイス出版事業部№848

ハッピーサバイバル -地球で遊びながら新しい世界へ-山納銀之輔2024年ヴォイス出版事業部№848

素晴らしい地球で楽しく遊びながら、
ハッピーサバイバル!世界中でエコビレッジを作って来た銀之輔さん。
彼に学ぶことが多すぎる。

迷った時は、人がなんて言おうが、ワクワクするほうを選べ。
それをずっとやり続けたら、人生ずっとワクワク。

■著者が村作りの経験から学んだこと
12人以上、40,50代からなるコミュニティには落とし穴がある。
(全世代がいると自然と人間関係が上手くいくのだが)
正義感を

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親の家が空き家になりました 葉山由季2024年潮出版社№847

親の家が空き家になりました 葉山由季2024年潮出版社№847

夙川のマンションで暮らす50代主婦・瞳。
親が亡くなり、姫路の田舎にある実家、さてどうする?
大阪北部にいる姉夫婦。
東京にいる兄夫婦。

決して他人事ではない「空き家問題」
「家」をめぐる家族の物語!

父親が死に、母の晩年3年間は
末っ子の瞳が同居してきた。
遺言状に遺産の半分は瞳に。
残りを兄と姉で折半と書いていた。
はてさて、現金はさておき
家ですよね。
子ども達はとっくの昔に
実家を出て

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免疫破壊 -医療のウソを暴く!-中村篤史2024年主婦と生活社№846

免疫破壊 -医療のウソを暴く!-中村篤史2024年主婦と生活社№846

ここ2,3年。
免疫落ちてると思いませんか?
溶連菌、手足口病、RSウイルス等、
子どもの病気に大人がなってる。
いきなり末期ガン、
原因不明の不調で
病院たらい回しetc.

神戸・ナカムラクリニックの中村先生。
病気を治すには、自分の生き方、
生活習慣を見直すことから始めましょうと言います。
こんなこと言うと儲からないのにꉂ😂w

本書では報道できない不都合な真実が
たくさん書かれています。

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両脚切断 saki2024年青林堂№845

両脚切断 saki2024年青林堂№845

うつ病から鉄道自殺未遂によって
両脚を切断されてしまった16歳の少女!
「でも今は、生きていて本当に良かった!」と
立ち直った日々をつづる。
顔を出しての自伝はとても勇気がいることです。

https://amzn.to/3BQEclT

幼少期からの家庭環境の変化。
思春期の自分の変化。
中学の時にうつ病。
自殺しようとして、鉄道に轢かれ、両足切断。
長期入院、リハビリをして、再入院を繰り返しな

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その日暮らし 坂口恭平2024年palmbooks№844

その日暮らし 坂口恭平2024年palmbooks№844

資本主義社会に疲れた人は、
坂口恭平さんの生き方に触れてみませんか?
45歳なんだけど、純粋な少年のような日々。
歌って、絵を描いて、文章を書いて
自殺願望者からの電話を受けて。
困っている人にはお金を振り込んで。
奥さんと二人の子どもがいて。
やりたいことだけやって
生きているんだけど、
ちゃんとそれで人生が回るんだ。

そんな彼は躁うつ病を持っている。
あとがきで、インナーチャイルドと向き合い

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帰る家がない少年院の少年たち 中村すえこ2024年さくら舎№843

帰る家がない少年院の少年たち 中村すえこ2024年さくら舎№843

闇バイト、半グレ、詐欺、虐待……「明日はいらない」
少年たちが犯罪を犯してしまうのは、彼らだけの問題なのだろうか?
彼らが持つ大人への不信感を生み出したのは誰なのか?

「ここ(少年院)にいたい。ここにいれば、
相談出来る大人もいるし、殴られないし、危険も感じない。
ここは自分を認めてくれる場所。一般社会が怖すぎる。」

「誰かを不幸にした手であっても、誰かを幸せにすることはできる。」
自分が幸せ

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アウシュヴィッツの小さな厩番 ヘンリー・オースター2024年新潮社№842

アウシュヴィッツの小さな厩番 ヘンリー・オースター2024年新潮社№842

「アルバイト マハト フライ」
この言葉を聞いてピンと来ない人は
是非この事実を知って欲しい。

生きるために与えられたのは、
馬の命を守る仕事だった。
死と隣り合わせの過酷な労働を乗り越え、
人間が失いうるほぼすべてのもの
を失いながらも、
3つの強制収容所を
生きのびた少年の奇跡の物語。
12の言語に翻訳。感動の実話!

物心ついた頃から
ユダヤ人迫害が始まった。
ユダヤ系ドイツ人オースターさ

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ルリユールおじさんいせひでこ2011年講談社№841

ルリユールおじさんいせひでこ2011年講談社№841

「私も魔法の手を持てただろうか」

本の装丁を治して、綺麗にし、再び命を吹き込む。
そしてまた何年も読み継がれていく本にする。
その技術を「ルリユール」と言うそうです。

ひとりの少女の大切な植物図鑑を
ルリユール職人さんが修理してくれる物語。
舞台はフランス・パリの工房。
素敵な絵本で癒されてみませんか?

美しい水彩画も見所です。
講談社出版文化賞絵本賞受賞
#いせひでこ #絵本 #水彩画

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わたしの知る花 町田そのこ2024年中央公論新社№840

わたしの知る花 町田そのこ2024年中央公論新社№840

「あんたは、俺から花をもらってくれるのか」
一人の男と美しい花を巡る物語

なんと、切ない物語。
葛城平さん(77歳)、公園で絵を描く謎の爺さん。
いったい何者?
次々と平さんに関わる人と花の物語を繋いでいく。
平さん、エコちゃん素直になれなくて
不器用だった二人。
小藤の物語の最後にちゃんと着地出来たね。
あまりにも時間が掛かり過ぎたけれど
最後の最後にやっとね。

「話をしろ。
何度だって言葉

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