これは両親から聞いた話です。わたしの祖父は、倹約家で朴訥な人でした。ときどき備前焼の窯元へ行って、焼きが少し失敗したものを安く買っていたそうです。「備前焼をちょうでぇ」と言う人がいたら、自分が食事に使っている丼を洗ってその人にあげてしまうので、あとで祖母がカンカンだったそうです。
私の母方の祖父母は、 裏山でキノコや山菜をとり 畑を耕し、鶏を飼い卵をもらい、 ほぼ自給自足して 牛と豚を育てて売って金銭に変えていた。 余りご飯は、飼い猫のご飯に。 幼児期にあの生活のなか 何度も過ごした体験は 私の中にすごく大事な力を 自然につけてくれていたんだな…