029人心乱れ切った中国の戦国時代を生きた孔子は、「(聖王が政する)東夷に住みたい」(「子欲居九夷。」「君子居之,何陋之有?」論語卷之五子罕第九之十四)と語った。この東(九)夷とは、海洋系太陽信仰族の箕子朝鮮(番韓)のこと。東夷族王は、平和で豊かな国造りを実践していた事が知れる。
取材001稲作発祥菜畠遺跡(末盧館)。技術力の高い組織的な稲作遺跡なので弥生集落と思い込んで見学に行ったが、なんとそこは縄文集落だった。元々縄文時代に熱帯aponicaを陸韜栽培していたことは今日判明している。本格的に栽培された温帯JaponicaのDNA元は長江周辺。倭族地。
022太陽(南方系海洋)族のトーテムは太陽神使の鳥。東夷族をまとめた少昊金天氏は百官に鳥名をつけた。子孫は、張、尹、己、梁、「秦」、譚、「徐」、黄、江、李、趙、修。金官伽耶始祖:首露王は少昊金天氏系譜。六金卵譚で語られる諸加耶王に、徐≒秦氏の可能性を見出す事ができる。
031東方(東夷)人は自らを「阿」と呼んだ。「名楽浪人為阿殘 東方人名我為阿 謂楽浪人本其残余人」魏志韓伝:辰韓。楽浪に一部残った(阿「残」)という事は、主流は半島中南部に展開したことになる。これが弥生(天孫)族。だから、倭王姓が「阿毎」(隋書卷81列傳第46東夷俀國)となる。
109日本書紀の和風諡号と「日本」。神武天皇は①神「日本」磐余彦。以降の「日本」名天皇は、⓸懿徳、⑥孝安、⑦孝霊、⑧孝元、⑨開化…㉒清寧。神武天皇はニギハヤヒ同族。この系譜と深遠な天皇に付けられた和風諡号という印象が濃い。古事記では「倭」と表記。つまり日本=倭(東夷)族国家。
087①東王父(太陽神)と②西王母(月神):中国では、①が②に食物を届ける立場なので②が上位。①は南方系海洋(東夷)族、②は西方系牧畜(山)族の象徴。日本文化は、①+②(=妹背)で①が上位。鯨絵「鹿島恐」には太陽の中に兎(月)が描かれている。「明」は、最高神職者名に付く→天火明。
080古語の「カ(カ)」は蛇(吉野裕子説)。漢字は、香、鹿、加、可、蚊などが使われる。(海)蛇は南方系海洋(太陽信仰)=東夷(阿)族の護神。弥生前後半島中南部&列島に展開。弁辰地域に展開した諸族は「伽」耶諸国を形成。同族の開拓地は、蚊野、狩野、科野、菅野、嘉納、加納となる。
056弥生(≒天孫)族主流が伽耶(東夷:太陽信仰族+扶余:含月神信仰)族である事は、金属・稲作文化、距離、諸歴史書などの点から否定しがたいと思う。私見では、スサノオが大伽耶、近接する多羅伽耶がニギハヤヒ、その兄弟国である安羅伽耶が天火明命の出自と思える。日本では日月神事を行う。