秋(空き)時間

誰もいない山奥で小説もどきのものを書いています。作品『妊娠物語』『全身女優モエコ』『小…

秋(空き)時間

誰もいない山奥で小説もどきのものを書いています。作品『妊娠物語』『全身女優モエコ』『小幡さんの初恋』『人情酒場』『札幌でサッポロ一番を食べる』等twtterはこちらhttps://x.com/9ickVOB75xzGUuF

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月が一番綺麗に輝く十月にピッタリなうどんの作り方を教えます!

 十月です。十月は神無月とか神在月とか雷無月とか醸成月とか、とにかく月がらみで呼ばれる事が多い月でして、実際にスーパームーンって言葉の通り一年の中で月が一番大きく見える時期なんです。食べ物も月見だんごとか月見そばとかいろいろありますね。秋の夜の月を見ながらだんこを食べるのは確かに風情があるし、とろりと落とした卵を絡めて食べるそばも美味しいでしょう。マックなんかがこの時期にメニューに入れている月見バーガーを食べている人もいるでしょう。かくいう私も月見バーガーが大好きで毎日五万円

    • クラシックはフォルテシモ! スクリャービンの項目を追加しました。 記録によるとスクリャービンは小猿のような小男だったらしく、大男であったラフマニノフと一緒に歩いていると通行人からよくペットだと勘違いされたらしい。 https://note.com/natujikan/n/n217e97d949b0?magazine_key=mb6e5db89183b

      • 寒くなってきました

        • 聲の恋人

           心の中に飼っている薄気味悪さはやがて純化されて愛へと変化してゆく。本当ならこんなのはただの冗談だった。ちょっと遊んでからすべて冗談でしたなんてポイ捨てしてさようならって感じのものだった。だけど僕は今人気のないこの公園にいる。僕と一緒に立っている奴らはいかにもなバカそうな連中。きっとまぁそうなんだろうと悍ましさと軽蔑と、そしていささかの憐みで見下すような奴らだ。まぁ、僕だって世間の人間からすれば似たようなもんだけど、僕が今ここにいる理由はそれだけじゃないんだ。  まぁ、僕が

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        月が一番綺麗に輝く十月にピッタリなうどんの作り方を教えます!

        • クラシックはフォルテシモ! スクリャービンの項目を追加しました。 記録によるとスクリャービンは小猿のような小男だったらしく、大男であったラフマニノフと一緒に歩いていると通行人からよくペットだと勘違いされたらしい。 https://note.com/natujikan/n/n217e97d949b0?magazine_key=mb6e5db89183b

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        記事

          狂、10万円喪いました。ロストマネー

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          モーリス・ブランショの影響。ブランショを読んだ人はみんなブラシを買った。ブランショの評論集『焔の文学』を読んだ人は放火魔になった。

          モーリス・ブランショの影響。ブランショを読んだ人はみんなブラシを買った。ブランショの評論集『焔の文学』を読んだ人は放火魔になった。

          受賞挨拶

           某有名ホテルで今日本で一番有名な文学賞の授賞式が行われていた。今年の受賞作品は十勝紀夫の『家を買う』が選ばれた。この小説は作者の経験を題材にしたもので、あるサラリーマンの郊外の田舎で中古の平屋を買った時に起こった出来事を悲喜交々のエピソードを交えて描いたものである。十勝は作家として活動を始めてから十年以上になるがその地味な作風のせいかなかなか賞に恵まれず注目されなかった。そんな彼が今回受賞したのは、恵まれない中質の高い作品を描き続けたという事と、あともう一つ、これはあくまで

          ハリスの旋風は起こらなかった

          ハリスの旋風は起こらなかった

          待ち人来たらず

           時間はとっくに過ぎていた。百均で買った時計の針は待ち合わせ時間から90°を回っていた。男はガックリと肩を落としこうなるんだと思っていたと吐き捨てるように言った。予測していた結末をそのままなぞったこの事態に涙さえ出て来た。  男は出会い系サイトである女と知り合いになり、そして何度か会話してこのデートにまでこぎつけた。彼は思わぬ幸運に舞い上がったが、その一方でこういう事態を予測していた。騙されたんだ。きっとあの子はどっかに隠れて僕を見て笑っているんだ。もしかしたら仲間と一緒に

          待ち人来たらず

          神保町で見つけた貴重なうどん本を紹介します!

           今日私は神保町の古本市に行って参りました。先週の金曜日から休暇を取ってましたのでもうちょっと早く行けたのですが、生来の怠け癖が出てしまい今日の今日まで行かずじまいでした。それでもう行かにゃならんと自分の体にサドかマゾッホみたいに激しく鞭を打って喝を入れて神保町に行ったのです。古本市にはやはり欲しい本がたくさんあってああでもないこうでもないと本を出したり戻したりそれを1分で五十回ぐらい繰り返したので露店の人にブチ切れられて追い出さたりしながら本を探していましたが、そうして本を

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          閉店だからって感傷には浸っていられない。イカしたユーロビートで在庫一掃セールしまくるぜ!

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          ファッションって流行に乗り遅れるとしょうもなくダサいくなるんですよ。だからイカしたユーロビートに乗ってじゃんじゃん流行りものをゲットしようぜ!

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          ロシア文学秘話:パステルナークとドクトル・ジバコ

           詩人ボリス・パステルナークは晩年に長篇小説『ドクトル・ジバコ』を発表した。このロシア革命に翻弄された恋人たちを描いた小説は発表されるとたちまち世界各国に翻訳され、二十世紀ロシア文学の名作と絶賛された。パステルナークは『ドクトル・ジバコ』を書いた功績でノーベル文学賞を取るのだが、当時のソビエト政府の圧力で受賞を辞退する事になってしまった。  これは文学と政治の悲劇のエピソードの一つであるが、しかし一方でこの小説が傑作などではなくただの通俗メロドラマだという批判もあった。その

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          ロシア文学秘話:プーシキンの決闘

           近代ロシア文学を作ったといわれる詩人アレクサンドル・プーシキンはフランス人士官ジョルジュ・ダンテスとの決闘で非業の最期を遂げた。十九世紀のヨーロッパでは銃による決闘が頻繁に行われていたが、ロシアほど決闘によって偉大な人間を失った国はないだろう。ロシアではプーシキンの他にも彼と並ぶ才を持つといわれていた若き天才詩人ミハイル・レールモントフが同じく決闘によって命を守る落としている。ロシアは激情の国である。文学者といえど、いや文学者であるが故に己れの誇りをかけて決闘に赴いたのであ

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          文学と詐欺

           文学も詐欺も言葉を駆使したものである点で同じである。スウィフトもデフォーも小説をさも実際に自分が体験した出来事のように書いている。十九世紀まで小説は実録とフィクションの境界はあいまいで作者の体験記と称した嘘八百の出鱈目話を本当の話だと信じ込む読者は数多くいたのだ。そもそも文学とは一種の詐欺行為であり、ありもしない理想や真実という出鱈目を言葉を駆使して語って人を騙すものでしかない。詐欺と違うのはただ実際に大した被害を与えないという点だけだ。文学の被害なんてよほどの宗教がかった

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