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IT/デジタル/DXについて考えるヒントとなる情報を提供しています

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  • ベテラン経済記者の目

    経済分野に軸足を置いて取材歴30年超のベテラン記者がスポンサーに忖度せず忌憚なく本音ベースで書いたコラムです。

  • やぶにらみ

    エンタープライズ系IT界隈で聞いた・調べたことをまとめました。

  • 深読みヒストリア

    この国の古代史について、すでに登場している緒論を改めて紹介していきます。

  • 今日行った場所

    1日8千〜1万歩を目標に出歩いたとき目についたモノやコトの記録です。

  • 昨日の続き

    今日は昨日の続き。今日は明日に続きます。

最近の記事

豊かで夢のあるモビリティ社会とは?:千葉利宏

TOP写真「日本モーターショー」から衣替えして2023年10月に 東京ビッグサイトで開催された第1回の「ジャパンモビリティ―ショー」 ―2024年は千葉・幕張メッセで開催される この記事は10月14日に掲載されたコラムの再掲です  今週10月15日~18日に千葉・幕張メッセで「JAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK 2024」が開催される。今回からデジタル家電・機器の展示会「CEATEC2024」との併催となり、さまざまな産業との連携を強化して新たな事業共

    • 兵庫県知事不信任 政治の劣化が生む禅問答 “前虎後狼”の蘊蓄と二元代表制のジレンマ:佃均

      ※本コラムは9月30日掲載の再掲です。 某日、当会の会合での会話。  ——このネタ、どうします?  ——世間的には大注目ですけどね。  ——政治ネタは苦手なんですよ。  ——衆目一致で「喝!」でしょう。  ——突っ込みどころがあり過ぎてまとめにくいよね。  ——じゃ見送りですか。  《注目会見を斬る》コーナーでは取り上げない空気のなか、筆者は沈黙するしかありません。経済記者シニア諸氏は専門分野を持っていて、ダボハゼのように何にでも食いつくことはありません。ではあるのですが、

      • 今年度の新聞協会賞を受賞した“OSINT”とは何か:和泉田守

         日本新聞協会に加盟するメディアを対象に、優れた報道を表彰する2024年度の新聞協会賞が、先日発表された。選ばれたのは以下の6件。 【朝日新聞社】自民党派閥の裏金問題をめぐる一連のスクープと関連報道 【中日新聞社】福祉事業会社「恵」の不正に関するスクープと一連の報道 【北國新聞社】能登半島地震「珠洲市街地に押し寄せる津波、輪島朝市通り炎上」のスクープ写真 【神戸新聞社】連載企画「里へ 人と自然のものがたり」 【日本経済新聞社】OSINT(オープンソースインテリジェンス)と3D

        • 目先ではない国家戦略の構築を:大澤賢

           「政治改革=裏金問題」を主争点とした衆議院選挙が10月27日 投開票され、政権与党の自民・公明両党に厳しい結果となった。石破茂首相は続投できるのか首相交代か、あるいは連立の組み替えか野党への政権交代かなど、しばらくは政局に関心が集まる。庶民にとっては選挙期間中に与野党が乱発した物価高・景気対策が実現するかが注目だ。災害復旧を含めた経済対策は必要だが、人口減少と産業競争力低下、財政悪化は国力衰退を示す静かな危機だ。政権・政治家は、短期・中長期の国家戦略を早急に示してもらいたい

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        記事

          ノーベル賞とmRNAワクチン:山下郁雄

          TOP写真は昨年、生理学・医学賞を受賞した米ペンシルベニア大のカタリン・カリコ氏(左)と同大のドリュー・ワイズマン氏 (ノーベル財団ホームページより) この記事は9月30日に掲載されたものの再掲です。  明日から10月。早いもので2024年も残り3ヵ月、1年の4分の3が終わった勘定だ。この時期、毎年、ノーベル賞が発表される。今年は1週間後の10月7日が生理学・医学賞、8日が物理学賞、9日が化学賞、10日が文学賞、11日が平和賞と、来週月から金まで連日続いて、週をまたいだ1

          ノーベル賞とmRNAワクチン:山下郁雄

          日本政府対応に異議あり―中国で相次ぐ事件:和泉田守

           中国広東省の深センで日本人学校に通う男児が中国人の男に襲われ刃物で刺され9月19日、治療の甲斐なく死亡した。幼い子供を狙った極めて卑劣な凶行に対して、中国外務省の報道官は「調査をしているところ」と繰り返し、事件の詳細を明らかにしないばかりか「この事件は個別のもので、類似の事件はどの国でも起こりうる」と木で鼻をくくったような発言をするばかりだ。  今年6月には江蘇省の蘇州で日本人母子らが切り付けられ中国人女性が死亡する事件が起きたばかりだが、中国当局はその際も同様の不誠実な態

          日本政府対応に異議あり―中国で相次ぐ事件:和泉田守

          鉄道の「安全と安心」取り戻せ:大澤賢

           JR貨物は9月10 日、列車の車輪に車軸を通す作業(輪軸組み立て)で日本産業規格(JIS)に基づく基準値を超えた圧力をかけるとともに、データを改ざんしていたと発表した。斉藤鉄夫国土交通相が13日に全国の鉄道事業者に緊急点検を指示すると、翌日以降JR各社や東京都交通局(都営地下鉄)、東京地下鉄(東京メトロ)、京王電鉄などでも同様の不正があったことが明らかになった。  そんな中、19日にはJR東日本の東北新幹線「はやぶさ・こまち6号」が時速315キロメートルで走行中、はやぶさ1

          鉄道の「安全と安心」取り戻せ:大澤賢

          「囲い込み」問題に見る不動産業の“当事者能力”:千葉利宏

          TOP写真は週刊ダイヤモンド2009年6月6日号表紙  国土交通省は、不動産「囲い込み」問題に対して宅地建物取引業法の通達を2025年1月に改正し、行為が確認されれば処分対象にする。「囲い込み」とは、不動産仲介業者が売却依頼のあった物件を他社に紹介せずに売り手と買い手の双方から仲介手数料を取ろうとする行為だ。筆者が不動産業界を取材するようになった25年以上前から指摘されてきた問題だが、いまだに解決できずにいる。  今回の措置について業界関係者に聞いてみたが、「何を持って囲い

          「囲い込み」問題に見る不動産業の“当事者能力”:千葉利宏

          福島第一原発 難航する燃料デブリの取出し 30年後の「プロジェクトX」を観てみたい:佃均

          TOP写真は東京電力「燃料デブリ ポータルサイト」から  福島第一原子力発電所の燃料デブリ取出し作業が難航しています。  8月22日に始まった試験的取出し作業は手違いで直前に中止、9月17日に再会したものの、先端に付いているカメラの不具合で中断となりました。各種の報道によると、再開の見通しは立っていないようです。  試験的取出しの対象となっているのは、落下した燃料デブリが比較的少ないと見られる第2号機。格納容器(中央球状部)に穴をあけてロボットアームを挿入、先端治具(鉤爪が

          福島第一原発 難航する燃料デブリの取出し 30年後の「プロジェクトX」を観てみたい:佃均

          「アジアの若者を育てる」渥美国際交流財団:岩辺卓浩

          TOP写真:明石大会会長から表彰される奨学生(8月11日、クラウン・プラザ・バンコク)    今年8月、東京より涼しいバンコクで開かれたシンポジウム「第7回アジア未来会議」で、高齢の元外交官が大勢の若者に囲まれ、写真撮影をせがまれていた。  明石康氏(93)。国連事務次長やカンボジア暫定統治機構(UNTAC)特別代表として紛争地域を駆け巡った外交官だが、30年も昔の話でメディアに登場する機会は少ない。しかし、緊張感が強まるアジアで、国際関係を学ぶ若者らにとっては「レジェン

          「アジアの若者を育てる」渥美国際交流財団:岩辺卓浩

          軍艦『多摩』の生涯と大國魂神社:大澤賢

          写真はWikipedia「多摩 (軽巡洋艦)」から  東京・府中市のランドマーク・大國魂(おおくにたま)神社は鎮座1900年。別名『六所宮(ろくしょぐう)』と呼ばれ、周辺は7世紀後半に武蔵国(むさしのくに)の国府が置かれた。また鎌倉時代には討幕の戦場となり、江戸時代は甲州街道の宿場町として発展した。  毎年5月の「くらやみ祭り」(例大祭)は各地から数10万人が集まる人気の場所だ。もっとも平日の境内は、こどもの手を引いた母親や静かに一礼して通り過ぎるサラリーマンなどの姿が目立

          軍艦『多摩』の生涯と大國魂神社:大澤賢

          JAL123便墜落の真実は?  コロナワクチン、地球温暖化も俎上に…:山下郁雄

          TOP写真は航空事故調査報告書付録(2013年公開)より  ガーベラはキク科の花の名で、品種によって赤、白、ピンク、黄、オレンジ、緑、青…とさまざまな色の花を咲かす。約2000種もあるという、その多様性に着目し、多様な人たちが集まる会の名称に採用した「ガーベラの風」が9月4日、東京・永田町の衆議院第二議員会館で「ガーベラの風・国会イベント」なるものを開催した。航空機事故遺族で裁判の原告、作家、国会議員、学者、市民運動家など多彩な顔ぶれが、テレビや新聞ではタブー視され、ほとん

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          日本を素通りする若年労働者:高橋知成

          ■ぬか喜びの最低賃金上昇  物価と人手不足による人材獲得競争を背景に、日本では最低賃金が全国加重平均で1055円になったと大きく報じられた。過去最高の5.1%アップである。  日本だけ見るとうれしいニュースだが、海外と比較すると、先進国では最低水準なのである。既にオーストラリアの時給は2241円(2024年1月)、ドイツも英国も日本の2倍近い。カナダや韓国も日本より時給が高くなった。  若者は賃金に敏感だ。規定を満たしてワーキングホリデーを使えば、3年間滞在できる。今一番日本

          日本を素通りする若年労働者:高橋知成

          国民の負託に応えられなかった岸田政権:大澤賢

          写真はホームページ「首相官邸」から  岸田文雄首相は8月14日、任期切れに伴う自民党総裁選挙(9月27日)に出馬しないことを表明した。  昨年暮れ、自民党主要派閥の政治資金パーティーで多数の議員がかかわる裏金事件(政治資金規正法違反)が発覚。その「最終的なけじめをつける」ことが退陣の理由だ。しかし国民が望む事件の全容解明と岸田首相はじめ党幹部の責任追及・処分は不十分、連座制導入などが求められた政治資金規正法の抜本改正も見送られた。  その結果、岸田内閣と自民党支持率は低迷。

          国民の負託に応えられなかった岸田政権:大澤賢

          投資会社KKRが富士ソフト株を公開買付け 「ゆでガエル」の受託ソフト開発業に黒船来襲となるか:佃均

          TOP写真「創業15年目(1985年)に完成した旧本社ビル:神奈川県鎌倉市(筆者写す)」  8月7日、「アメリカのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)社が富士ソフト株式を公開買付け、年内に上場廃止へ」というニュースが飛び込んできました。買付け価格1株8,800円計算で約5,583億円というのは、近年のIT系のM&Aでは最大規模です。  第2四半期決算と合わせての発表は、両者間で周到な打合せがあったことを推測させます。ではあるのですが、  ——なんで……?  のモヤモヤ

          投資会社KKRが富士ソフト株を公開買付け 「ゆでガエル」の受託ソフト開発業に黒船来襲となるか:佃均

          「揺れる時代」を乗り切る処方箋―ナシーム・タレブの著書に見る:山下郁雄

          http://blog.livedoor.jp/corporate_pr/archives/61744731.html 写真:「「不確実性の大家」の主要著書  株式市場が揺れ動いている。8月5日に日経平均の下落幅がブラックマンデーを抜いて過去最高(下落率では2番目)を記録したかと思うと、翌6日には上昇幅がレコード更新(上昇率では4番目)と乱高下の極み。先行きや如何…。強気派、弱気派、中立派の見解が入り乱れ、誰も明日の景色が分からない。大揺れのマーケットと同様、日本列島の大

          「揺れる時代」を乗り切る処方箋―ナシーム・タレブの著書に見る:山下郁雄