幸運にも令和の弁天様に出会い、note と ツイッター を勧められて始める事になりました。出雲色が濃く天火明命を主祭神とする濃尾の古代像を追求してきた20年余りの成果を順次発表していきたいと思います。写真は、神社の片隅によくある山神石似です。はて、何の形&何処にあるでしょうか?
114阿多(大山祇、南倭)神の神木は「楠」。熱田神宮の大楠に棲む白蛇に対して毎朝卵が供えられている。ちなみに、下知我麻社(本星崎)は、尾張氏母神:真敷刀俾と共に薩摩(阿多)の地をニニギに譲った伊奈突智老翁(塩土老翁=事勝国勝長狭神)を祭っている。宗像(スサノオ、北倭)神は「杉」。
113濃尾の祭神的特徴:三明神(国常立尊、国狭槌尊、豊斟渟尊)を祀り、列島創生神イザナギ・イザナミをどの地域よりも突出して多く祀る。そして、何よりも「天照国照彦」天火明の妃、子、孫など関係諸神をあちこちで体系的に祀っている。神社(祭神)分布を素直に見れば、弥生初期国家形成は濃尾。
112邪馬台国と濃尾:108で大(夜神族)+和(昼神族)=邪馬台、その主力は尾張族と書いた。学問は、纏向土器の約半分が濃尾系であるのに大和中心史観(日本的中華思想)ゆえに同族を奴隷と説くが、もっと素直に見るべき。そうすると、大和政権成立前は濃尾が中心であった事が自然に見えてくる。
111<二派の古代海洋族>イザナギ・イザナミ嫡子:火之迦具土神を祭る愛宕神社と秋葉神社。前者は阿多子だから阿多隼人(大山祇神)族系、後者は「秋津」神名が見られる大海祇(→スサノオ)神系譜と思える。日本を「秋津洲」と呼ぶのは後者の文化だろう。大祓神でもあるから罪を犯した可能性大。
110古代祭祀女王系譜:卑弥呼=日巫女王であれば、日神本流・天火明命系譜上の人物でなければならない。同系譜に、妹千用魂、子香久山姫、五十鈴依姫、孫玉依姫、香久戸姫…⑦孫大倭久邇阿禮姫、⑧倭迹迹日女命千々姫、⑨倭迹迹日百襲姫命、⑩息長水依日女、⑪息長帯比売命、⑫宮簀媛がある。
109日本書紀の和風諡号と「日本」。神武天皇は①神「日本」磐余彦。以降の「日本」名天皇は、⓸懿徳、⑥孝安、⑦孝霊、⑧孝元、⑨開化…㉒清寧。神武天皇はニギハヤヒ同族。この系譜と深遠な天皇に付けられた和風諡号という印象が濃い。古事記では「倭」と表記。つまり日本=倭(東夷)族国家。
108大和と書いて「やまと」と読む。3C中頃成立した大和政権は、「昼は人夜は神が造った」箸墓古墳を端緒とする。要は、日神(倭)族+月星(大=多)族の合同政権で、それが邪馬台(国)である事を教えている。日神(天孫)族が渡来である事を思えば、邪馬台の源は大和建設主力の尾張族と思える。
107額田部2:推古天皇(豊御食炊屋姫)の諱は「額田」部王。厩戸(≒宇土)豊聡耳皇子が補佐。凡海氏に養育を受けた天武天皇の和風諡号は、「渟中」原瀛真人。同天皇が恋した鏡王女「額田」部姫王。船運(海洋、宇土)族額田部の存在は大きい。鏡=加賀見=蛇神(海洋)族。豊宇気毘売神=宇土族。
106額田部。大和川諸支流合流地、九州宇土半島他に展開。船運族である事は明白。同部族の源(弥生)を考えると、西九州には伽耶族渡来伝承、「ノ」(野、能)地名がしばしば伽耶族開拓地(野槌=草野姫=かやのひめ)であること等を念頭に置くと、野槌=野加身(神)→野上≒額田の転訛と思える。
105修験の地は古代探鉱地:古代山岳(探鉱神)信仰が神仏習合を経て密教化した。高野山には、修験の源:役行者の祖が「穴から出てきた尾ある光人」井光であることを伝える系図がある(桜本坊)。なので、~不動という聖地は、おしなべて古代探鉱(低温製鉄)族が展開した足跡を探求してみたい。
104太陽が宿る扶桑樹:三星堆遺跡の青銅神樹(BC1100頃、1986発掘、h4m弱)の枝に九羽の霊鳥(太陽)。扶桑=東海にある不老不死の国。天帝の妻羲和が十の太陽を生んだが、一度に上がったので日照りになったので、羿に九の太陽を射落とした(「山海経」大荒南経)。愛知に扶桑町。
103祓戸四神:記紀では正体がわからない①瀬織津比売、②速開都比売、③気吹戸主、④速佐須良比売の四神。実体は、①天火明命妃、②ニギハヤヒ母、③天火明命母、④天火明命妻(ニギハヤヒ妹)。四神は、ニギハヤヒ・ウマシマチ(物部)親子の犯した罪を祓い、天火明命を鎮める役目を負う。
102三穂姫:松江市の美保神社左殿(右殿事代主)、村屋坐彌冨都比賣神社(磯城郡田原本町)祭神。後者では大物主(ニギハヤヒ)の妻。尾張では、津島大社で大歳(ニギハヤヒ)妻、子、孫を悉く祭り、付近に「弥富」市、そして、ニギハヤヒ孫:彦湯支命を祭神とする由乃伎神社(愛西市)がある。
101倭国大乱:一般に2世紀後半における十数年間の事件とされています。武内家口伝では⑤孝昭~⑧孝元天皇の間と説く。①神武~④懿徳天皇までの皇后は天火明命血筋。そして、孝元朝の卑弥呼が天火明命血筋。従って、天火明命筋の祭祀権(日巫女)排除と回復が大乱勃発と収束の主因と判断できる。
100神武朝六県と三国造:高市、葛木、十市、志貴、山辺、曾布(和邇氏根拠地、後に添上、添下、春日県)、各県には県坐神社がある。国造は、志貴→倭(椎根津彦、天火明命③孫:倭宿禰=海部氏祖神)、葛城(剣根命)、山辺(闘鶏=都祁、柘植)の三か所に置かれた。