106額田部。大和川諸支流合流地、九州宇土半島他に展開。船運族である事は明白。同部族の源(弥生)を考えると、西九州には伽耶族渡来伝承、「ノ」(野、能)地名がしばしば伽耶族開拓地(野槌=草野姫=かやのひめ)であること等を念頭に置くと、野槌=野加身(神)→野上≒額田の転訛と思える。
取材003列島でも半島でも消えていた伽耶。1990年代に開発が進み、次々と遺跡が発見された。伽耶諸国の歴史を知らずして弥生(≒天孫)族は語れない。衝撃を受けたこの本がボクの原点。「伽耶は日本のルーツ」澤田洋太郎:新泉社1994年。特に、大伽耶、安羅・多羅、金官、比自㶱に注目。
071蟹(≒金)は伽耶族。可児市付近は、方形周溝墓から発達した初期前方後「方」墳が展開。木曽川辺に砂鉄が堆積し、土壌も鉄性。製鉄神:建御名方を囲むように「井」名の字が複数あり、これを「ゆ(湯)」と呼ぶ。そして、可児川には鬼(初期製鉄族)ヶ島がある。和邇(倭族)を「カニ」とも読む。
051「熊」トーテム。古くは、黄帝(有熊氏)まで遡る。その子:少昊金天氏(熊族)が東夷部族長の娘を娶って東夷(鳥族)王にもなった。同氏の子孫が諸伽耶王(天孫族)→官帽、巫女の背に羽をつける。「熊」野神社主神がスサノオという事は、イザナギやスサノオが少昊金天氏系譜である事を示唆。
022太陽(南方系海洋)族のトーテムは太陽神使の鳥。東夷族をまとめた少昊金天氏は百官に鳥名をつけた。子孫は、張、尹、己、梁、「秦」、譚、「徐」、黄、江、李、趙、修。金官伽耶始祖:首露王は少昊金天氏系譜。六金卵譚で語られる諸加耶王に、徐≒秦氏の可能性を見出す事ができる。
093中国・朝鮮・日本神話:華夏族の原点は、黄帝(有「熊」氏)、子の少昊が東夷(鳥)族をまとめる。朝鮮(北扶余)は、天帝桓因の庶子桓雄が神市を創建り、「熊」女を娶って生んだ檀君王倹が始祖。少昊金天氏子孫(亀、鳥)が、狗邪韓国に降臨して伽耶諸国誕生。同諸国が弥生主流(天孫)族。
099「トベ」「トジ」「トブ」とは?原初神:大戸之道・大苫邊尊が金徳の神だから、鍛冶・製鉄邑(長)の意味と思える。戸辺、戸畔、刀俾、砥部、戸(外)部、刀自・・・その長が女性であるのは、弥生製鉄源:加耶山神(正見母主)へ行き着くと思う。ちなみに、天火明命③孫:倭宿禰の妻は井比鹿。
080古語の「カ(カ)」は蛇(吉野裕子説)。漢字は、香、鹿、加、可、蚊などが使われる。(海)蛇は南方系海洋(太陽信仰)=東夷(阿)族の護神。弥生前後半島中南部&列島に展開。弁辰地域に展開した諸族は「伽」耶諸国を形成。同族の開拓地は、蚊野、狩野、科野、菅野、嘉納、加納となる。
064伊勢祭祀遺跡(守山市)周辺は古代製鉄地。近江の古地名は「柏(かや)」。古事記は草津姫を「かや」の姫と訓じている。伽耶は、弥生末期における一大製鉄・交易集団。であれば、草津は元々「伽耶港」の意味と思える。近江富士(三上山)は、古代探鉱・製鉄族のトーテム百足&蛇の争いを伝える。
050天孫(≒弥生)族は少昊金天氏(伽耶王族)系譜。同氏は黄帝(有熊氏)の子。東夷最強の鳳鴻氏女を妻として華夏・東夷両族の王となり、管轄24部族に鳥名を付けて鳳凰信仰を広めた。文武百官も鳥名。鳳凰は百鳥、燕は春、百舌は夏、セイコウチョウは秋、金鶏が冬を管轄。∴伽耶六卵譚は鳥卵。
009 亀旨峰には、かつて神話をベースとして六つの金色の卵が置かれていました。そこから六伽耶王が誕生したという。この神話は、諸伽耶王が少昊金天氏(諸官を鳥名で表現)の子孫である事、そして南方系太陽信仰(東夷)族である事を示唆していると思います。天孫族と鳥トーテムには親和性がある。