39 山田詠美『放課後の音符(キイノート)』 甘酸っぱい味と繊細な香りが詰まった作品。Sweet Basilで失恋した語り手の女の子が、最後Keynoteで甘い恋を成就させる展開が素敵だった。特にこの2つのストーリーが好き。解説の「主人公はあなた」も心に響く言葉だった。
中学の夏休みに、友だちに勧められて山田詠美さんの『放課後の音符』を読んで、ぜんぜんピンとこなくて、でも成人してから改めて読んだらおもしろくて、あの友だちはずいぶん大人だったんだなあと思ったことがある。そういえばあの子、大人の男の人に片思いしてたなあって。