母がドクターヘリで運ばれて気づいた「家族っていうよりも仲間だ」ってこと〜前編〜
4, 5年ぶりの道北の街でブランコに揺られてたら、雨が降ってきた。ICUの家族控室は混み混みだったから、折りたたみ傘を出すしかなかった。傘を差しながらブランコに乗れるって知らなかった。案外快適。でもやっぱり落ち着かなくなり早くこの時間が終わってほしくなって、病院の周りをうろうろ歩いた。
父から電話があったのは日曜日のお昼だった。小さくて心許ない第一声でただ事ではないとすぐにわかった。「お母さんが病院に運ばれて、どうなるかわからない。ひとまず家で待機してほしい」「重大な病気み