正しい恋のしまい方
みなさん、こんばんは
今日は少し、慣れない恋愛について話してみます
私の大好きな
山田詠美さんの「放課後の音符」。
この小説は、女の子の恋に対する酸っぱくて甘くて、苦い心が鮮やかに描かれています。
大人になる一歩手前の女の子たちが、放課後みんなで恋について話す。
この小説の面白いところは、大人になりきれていない子と、すっかり大人になった同い年の子たちが放課後の教室という舞台を共有しているところだったりします。
一つの教室の中に色んな想いで恋をしている女の子たち。読む時によって、自分の感想が変化していくのも楽しいです。
この本の中に、こんな一節があります。
"私"は友達から彼氏にひどいフラれ方をされたという話を聞かされて、こんなふうに言っていました。
大好きだった彼氏が、今では憎しみの対象になっていることを少し変だなという様子で見ています。
恋の始まりはむずがゆくて、想像に易いものばかりです。しかし、恋の終わり方というのは難しいものでどんなしまい方をすればいいか、わかりません。
恋上手は男の子をすぐ落としてしまうような、そんな簡単なことではなくて、恋を上手にしまえる子のことを言うのではないかなと思いました。
恋の正しい終わり方は一体どんなものなのでしょうか…。私はまだその方法が分かりません
昔好きだった人との思い出をひとつづつ、しずかにお墓に入れて、しっとりとした気持ちでその人との恋についてお話しする、そんな大人になりたいものです