あなたがもっと美人になる方法教えます
「あー、違う。ここに置いたら白が勝っちゃう。すみっこ取られちゃったしなー。負けるー」
と声に出したいのを我慢して、心の中だけでつぶやく。
平日の午後、私はいつも行く美容院に向かうために電車に乗っていた。混んではないけれど、座ることはできないくらいの人口密度。
ドアの近くに立っていた私は暇だったので携帯電話を取り出してオセロをしていた。
もうすぐ駅に着くかな、思って顔を上げた時に1人の女性と目があった。サラサラのブロンドヘアに透き通ったブルーの目。
目があった瞬間、私に微笑みか