雨をついて六本木へ。俳優座の『この夜は終わらぬ。』を観た。救急外来のロビーで、人間の赤裸々な本音がぶつかりあう。やしゃごの伊藤毅が、新劇の俳優さんたちを、丁寧に演出している。伊藤毅の骨太な精神、確固たる演劇観が見て取れた。シリアスで、しかもコメディでもあり、なお群像劇。やるなあ!
80代の親が50代の子供の面倒を見る。「8050問題」に迫った横山拓也作、真鍋卓嗣演出『猫、獅子になる』を観た。社会問題を扱っているだけではなく、中学校の演劇部についてのバックステージ物でもある。演劇の集団性についても考えさせられるな。学校演劇についても。13日まで。俳優座劇場。
#015 良い意味でのモヤモヤを抱えて帰る。