開運小天@文学作品の音声化
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アンデルセン「ひこうかばん」FULL
この音源は、これ自体を販売したり、何かの合成音源の材料にする等の使い方でなければ、ご自由に放送、無料で配布していただいて構いません 万が一、売り上げが発生したときはカンパしてくださると喜びます。 ほかにもいろいろ読んでいるのでSpotifyで、私の番組を探して聴きに来てください。 https://open.spotify.com/show/7sTmJ80ECcap2RTzn2IeTq?si=p-Lf6PQfS32nC7yTrSb44w ★この作品について所感 アンデルセンの生きていた時代はテレビなども無かったので、 「面白いお話」の出来る子とはかなり価値の高いことだったのだろうと想像できます。登場人物のたくさん出てくるキッチンの物語が入っています。 物語のなかに物語が入っている、アンデルセン童話の特徴がいかんなく発揮されているなぁと思いました。 TEXT https://www.aozora.gr.jp/cards/000019/files/42385_21524.html
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伊藤佐千夫「水籠」FULL 朗読/開運小天 著作権フリー SachioSato/Mizugomori
伊藤佐千夫「水籠」FULL 朗読/開運小天 著作権フリー SachioSato/Mizugomori この音源は、これ自体を販売したり、何かの合成音源の材料にする等の使い方でなければ、ご自由に放送、無料で配布していただいて構いません 万が一、売り上げが発生したときはカンパしてくださると喜びます。 Spotifyで、私の番組を探して聴きに来てください。 https://open.spotify.com/show/7sTmJ80ECcap2RTzn2IeTq?si=p-Lf6PQfS32nC7yTrSb44w この作品は、明治40年に関東地方、東京や山梨で起きた大水害の体験記ですが、食料をかろうじて近所の親戚から届けてもらえているというなんとも幸運な状況ですので、悲惨ななかにもあまり悲惨さは感じられません。 むしろ、とてつもなく狭い場所に籠らされているにもかかわらず、幼い娘たちの様子がほほえましく、あたたかな家庭の情景を垣間見ることができます。 しかし、この6年後には、伊藤佐千夫は脳溢血で帰らぬ人となります。 資料によると48歳でお亡くなりになったのですが、お写真を見るとなんとなくもっとお年を召しているかのように見えます。ご苦労もあったことでしょう。 「牛飼が歌よむ時に世のなかの新(あらた)しき歌大いにおこる」 身分や出自によらず誰もが自由に詠める世となることで新しい短歌が生まれる。 師匠の正岡子規の精神を込めた一首だそうです。素敵な考え方ですね。 TEXT https://www.aozora.gr.jp/cards/000058/files/56533_69133.html
伊藤佐千夫「井戸」FULL 朗読/開運小天 著作権フリー
伊藤佐千夫「井戸」FULL 朗読/開運小天 著作権フリー この音源は、これ自体を販売したり、何かの合成音源の材料にする等の使い方でなければ、ご自由に放送、無料で配布していただいて構いません 万が一、売り上げが発生したときはカンパしてくださると喜びます。 Spotifyで、私の番組を探して聴きに来てください。 https://open.spotify.com/show/7sTmJ80ECcap2RTzn2IeTq?si=p-Lf6PQfS32nC7yTrSb44w この作品は、伊藤佐千夫が子供の頃の思い出を語ってくれています 9歳になるまで近所に学校がなかったので友達といたずらしまくっていたという一説があります。この時代の子供、きっと令和の子供より毎日楽しかったろうなぁと思います。 令和時代の子供たち、本当に腹の底から笑うような出来事が、あるのかどうだか。自分の手で成し遂げたことによって得られる満足感を、体験することの喜びを楽しんでほしいですよね TEXT https://www.aozora.gr.jp/cards/000058/files/57444_61373.html
正宗白鳥「雨」 朗読/開運小天 HakuchouMasamune/Rain 著作権フリー
正宗白鳥「雨」 朗読/開運小天 HakuchouMasamune/Rain 著作権フリー この音源は、これ自体を販売したり、何かの合成音源の材料にする等の使い方でなければ、ご自由に放送、無料で配布していただいて構いません 万が一、売り上げが発生したときはカンパしてくださると喜びます。 政宗白鳥は岡山県出身。先祖代々地元の名士のお家柄の長男だったため、平民よりは裕福な家庭環境に育ったものの、幼少期から体が弱く、いつ死がおとずれるやもしれないという恐怖がつきまとっていたらしい。 欧米からも、新しい文学や思想が怒涛の如く流れ込んできていた時代、政宗白鳥は創作物よりも現実的な作品のなかに素晴らしさを見出していたらしい。 自然主義の代表作家と呼ばれる。 作品の優劣についても独自の考えを堂々と述べるので、対立関係となる作家もいたようだ。晩年には文芸界のご意見番のような存在となった。 83年という長寿を全うした。 「雨」という作品は、いくつかの構成からなる、政宗白鳥自身の回想録だ。 ワシントン・アーヴィングの作品を、はなから「小品」だと言い切るところも評価の厳しい政宗白鳥らしくて面白い。青空文庫を探したが、アーヴィングの「肥大紳士」は見つからなかった。 外国の小説を読んでいながら、その物語の中の風景を想像するとき、生まれ育った日本の風景を思い浮かべてしまうことは当然よくあることだけれど、それを改めてこうして文章で書かれてみると、「あぁ本当だ、自分もそうしていた」と共感する。そうこうしているうちに、次から次へとエピソードが繋がってゆく。 この、細かいエピソードの繋げ方、いきなり見聞きした声がセリフとして入ってくる感覚、ラストの怪談を話し終え、さらにもう一言付け加えて文章をキリリと締めくくっている。 さすが、他の人の作品に厳しいことを言う人だけあって、なんとも面白い。 そして、美しい。 冒頭の、 「杜若の蔭に金魚が動いてゐる。五月の雨は絶え間なく降つて居る。」 この一文からして、その語呂の美しさに心がときめく。 短い文章ですが、きっと楽しんで頂けると思います。 TEXT https://www.aozora.gr.jp/cards/001581/files/55169_51756.html
柳田國男「和州地名談」 朗読/開運小天 著作権フリー
柳田國男「和州地名談」 朗読/開運小天 著作権フリー この音源は、これ自体を販売したり、何かの合成音源の材料にする等の使い方でなければ、ご自由に放送、無料で配布していただいて構いません 万が一、売り上げが発生したときはカンパしてくださると喜びます。 柳田國男氏についてWikipediaで少し検索してみました。 お名前のヨミですが、「ヤナギタ」と、「田」の字が濁らないことがわかりました。そして、標準語で「柳田」を読むときは「ヤ」が低く、「ナギタ」が高めでナもギもタも同じ音程になると思うのですが、 図らずも「ノンフィクション作家の柳田邦男氏」と同じ発音になってしまうことで、同一人物だと勘違いされる恐れがあると勝手に想像し、民俗学の権威である柳田國男氏のほうはもうお亡くなりになられていらっしゃるので 「ヤ」を低く、「ナギ」を高く、「タ」でまた戻す、いわゆる「矢凪太」とでも表現できそうな音程で読ませて頂きました。 きっと、お聞きになった皆様のなかには、この読み方について違和感を感じたり、耳障りが悪いとか、失礼であるとお思いになる方もいらっしゃるかと思うのですが、私としましてはむしろそれを狙っていまして、人名一つ取ってみても、読み方の違い、発音の違い、そういったものの不思議、どのように成り立って、昔はどうだったのか。どのように変遷して現在に至るのか そういったことが、柳田國男氏の教えてくださっている民俗学の「面白味」なのではないかと思うのです。 ですので、私が正しいとは決して思いませんし、ご一緒に、この面白い学問の世界を楽しめたらと願っています。 私たちに関わる環境は、すべて時の流れによって変遷してゆく。 「記録に残っているものだけが真実ではない」ということ。 記録に残っていないものにも、人びとの努力の結晶があるということ。 民俗学を学んでみたくなる、素晴らしい作品です。 ぜひお聞きください。 TEXT https://www.aozora.gr.jp/cards/001566/files/58450_70973.html
宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」 朗読/開運小天 著作権フリー
宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」 朗読/開運小天 著作権フリー この音源は、これ自体を販売したり、何かの合成音源の材料にする等の使い方でなければ、ご自由に放送、無料で配布していただいて構いません 万が一、売り上げが発生したときはカンパしてくださると喜びます。 さて。 宮沢賢治さんについて研究している方は多く、そういう方々の記録を少しだけ読むことができたのですけれど、この作品で出てくる「第六交響曲」は、 ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」 のことであろう、という意見しか出てきませんでしたし、私も同意見です。 ということは、本文 「セロがおくれた。トォテテ テテテイ、ここからやり直し。はいっ。」 この、トォテテ テテテイは、田園のメロディとピッタリ合致するじゃないですか?なせそう読まないのか?私には、そう読むしか選択肢はないのですが、 世の多くの読み手さんが、まるでモールス信号を表現しているかのような音程で トォテテ テテテイを読んでいる。 ベートーヴェンの田園を知らないのなら仕方がないのでそれなら仕方がないのですけれど。そして、ベートーヴェンの田園であると決まっていないからその雰囲気を出すことは良くないというお考えなのかもしれないのですけれど。 同じく、カッコウが、「カッコウ!」と叫ぶところも、「カッコウ!」と、言ってくれないと納得がいかない。 昭和の時代、NHKで制作されたらしき(うろ覚えで失礼)同タイトルの人形劇の酷さ!ストーリーをなぜそのまま再現せず、湾曲させたのか。 私自身も、それほど朗読の技術がある訳ではありません。ですからそんなに偉そうに言える人物ではないのですが、もうちょっとどうにかしてもらえないのだろうか?と思いながら一生懸命読みました。聞いて頂けると嬉しいです。 TEXT https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/470_15407.html
中里介山「山道」 朗読/開運小天 著作権フリー
中里介山「山道」 朗読/開運小天 著作権フリー 小説「大菩薩峠」は、新聞の小説欄に掲載され、多くの読者から人気を得ました。その作者、中里介山が、自分の身を偽りつつ、大菩薩峠を登山する人々と交流したときの随筆です。 登山している面々のなかに、小説大菩薩峠の読者が混ざっており、小説についても意見が交換されます。この小説のなかの登場人物に、「机」というニヒリストが出てくるのですが(私はまだ小説大菩薩峠を読んだことがないので情報だけで失礼しますが)どうやらこの「机」というのは狂気じみた性質を持った人物のようで、まだそういう「狂気」のような表現が世にあふれていなかった当時としてみれば、非常にセンセーショナルな作品だったのではないか?と想像しています。 もしかすると日本の文学の中で、そういう殺人鬼的な登場人物が主役級で出てくる作品のさきがげだったのかもしれません。 この「山道」で展開される、小説大菩薩峠についての論評のなかに、「机」が主人公なのか?という話題が出てくるのですが、中里氏らしき馬上の人物は、「机だけが主人公ではない」と答えています。 私が想像するに、中里氏としてみれば、もしかすると小説大菩薩峠の大ヒットによって、狂気な性格の机にこれほどスポットライトが当たるとは思っていなかったのではないでしょうか? 小説というのは、ときに、作者の意図しない方向へ世間の評価が流れてゆくことがあるのかもしれないなと思いました。 それは嬉しい面もあれば、困惑する面もあることでしょう。 そもそも中里介山自身はキリスト教の洗礼を受け、聖書を学んだ身。 その中里氏としては、殺人鬼のような存在を小説に登場させたことによって作者自身の考えを「狂気を是とする」ような考えの持ち主だと空想されるのは良しとしなかったことでしょう。 小説家のみなさんは、そういう読者の勝手な空想をいちいち訂正してまわるわけにはいきませんから、ご苦労なさる一面もあるかもしれませんね。 そして、途中、一人の男性が、関東大震災で浅草の観音堂が焼け残ったことについても力説するのですが、その考え方は読んでいて面白い一面でもありました。 目の前に広がる山の峰々。 登山なさる方には心地よくその風景が思い起こせることとおもいますし、心の中にすがすがしい空気が吹き込むことでしょう。 TEXT https://www.aozora.gr.jp/cards/000283/files/49597_35563.html
山本周五郎「無頼は討たず」 朗読/開運小天 著作権フリー
山本周五郎「無頼は討たず」 朗読/開運小天 著作権フリー この音源は、これ自体を販売したり、何かの合成音源の材料にする等の使い方でなければ、ご自由に放送、無料で配布していただいて構いません 万が一、売り上げが発生したときはカンパしてくださると喜びます。 山梨県大月市出身の時代小説を得意とする文豪、山本周五郎の短編です。 文学作品ですので、その辺をご了承くださいませ。 舞台となっているのが、山梨県内、笹子峠だったり韮崎だったり、地元民には聞きなれた場所が出てきて嬉しくなります。 父親の考えと、自分自身の考え、その立場。 主人公には一貫した考えがあって行動しているのが、非常に、けなげだと感じました。皆様はどのようにお感じになるでしょうか。 TEXT https://www.aozora.gr.jp/cards/001869/files/57725_74924.html
岡本かの子「慈悲」 朗読/開運小天 著作権フリー
岡本かの子「慈悲」 朗読/開運小天 著作権フリー この音源は、これ自体を販売したり、何かの合成音源の材料にする等の使い方でなければ、ご自由に放送、無料で配布していただいて構いません 万が一、売り上げが発生したときはカンパしてくださると喜びます。 御存知岡本太郎さんの御生母。 Wikipediaで読んでみると、なんとも明治の女性のなかでは破天荒な人生を暮らした方だったのではないかと思いました。 岡本かの子さんのおっしゃる「本物の慈悲」とは。 この文章はなかなか理にかなっていると私は思いました。 TEXT https://www.aozora.gr.jp/cards/000076/files/442_49554.html
橋本五郎「撞球室の七人」 朗読開運小天 著作権フリー
橋本五郎「撞球室の七人」 朗読/開運小天 著作権フリー この音源は、これ自体を販売したり、何かの合成音源の材料にする等の使い方でなければ、ご自由に放送、無料で配布していただいて構いません 万が一、売り上げが発生したときはカンパしてくださると喜びます。 2024年5月に詠んだ作品ですが、こういう風に男性が何人も出てくる作品は読むのが難しいです。 今のセリフは誰が言ってるのかな? というのが。非常に難しい。 きっとわかりにくいかもしれませんが、もし楽しんで頂けたら嬉しいです。 探偵小説には子供の頃ハマりました。 またいくつか探偵小説を読んでみたいです。 TEXT https://www.aozora.gr.jp/cards/000900/files/47768_33421.html