今から映画を撮ろうとしている学生を前に、中島さんが言いました。「第一作は君たちの所信表明だ」。ただ面白いものを作ればいいのではない。君たちの作る映画は自分の属する社会や自分自身を背負っている。 ※6/21/2023、朝日新聞「中島貞夫監督を悼む 映画監督 石井裕也」
「遊撃〜映画監督・中島貞夫」(2022)は、チャンバラ映画の復活を目指して「多十郎純愛記」(2019)を制作した映画監督・中島貞夫氏に迫るドキュメンタリー映画である。散々な興行成績に終わってしまった本作に落ち込むかと思わせて。タイトルの意味がわかるラストシーンには痺れました。