映画秘宝公式note
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「トランプが当選したということは、アメリカ人たちは麻薬を選んだんです」映画『アイアム・ア・コメディアン』ウーマンラッシュアワー村本大輔さんロング・インタビュー(秘宝公式note掲載前編)
「テレビから消えた男」として、活躍の場を舞台に移してスタンダップコメディに挑戦するウーマンラッシュアワー村本大輔さんの軌跡を辿ったドキュメンタリー映画『アイアム・ア・コメディアン』。原発などの社会問題に真摯に向き合いながら笑いへと昇華させる姿から、お笑いファンのみならず、多くの人の間で今もなお話題を集めている。アメリカ大統領選でトランプが当選を果たした翌日、ニューヨークにいる村本さんにオンラインでインタビューを敢行。トランプが大統領に返り咲いた現地の状況をはじめ、『アイアム・
BOOK REVIEW 昭和アウトロー時代劇の極北『必殺』シリーズを、2年間で4冊の取材本にまとめた必殺取材人・高鳥都著『必殺シリーズ談義 仕掛けて仕損じなし』
高鳥都が立東舎から刊行しているテレビ映画「必殺」シリーズの聞き書きドキュメント、遂に4冊目『必殺シリーズ談義 仕掛けて仕損じなし』が発売された。この新刊にあわせて日本全国56の書店で「高鳥都の必殺本まつり」も開催され、インフォメーションを回してほしいと連絡を受け、その際、 「今度は俳優たちがメインのインタビュー本です。河原崎健三さんにも取材しましたよ」 「えっ! 『新必殺仕置人』で最強の殺し屋兼用心棒の死神のインタビューが入るの!?」 「はい。でも死神って本当に人気あるんで
【第37回東京国際映画祭レポート】「「戦争ほどのホラーはありません。人間が巻き起こす残虐こそがホラー」、太平洋戦争末期、日本兵VS半魚人! ディーン・フジオカが水棲人類と戦う『オラン・イカン』がワールド・プレミア。マイク・ウィルアン監督がモンスター愛を語る
タイトル写真『オラン・イカン』より半魚人 取材・文:後藤健児 10月28日より開催されている第37回東京国際映画祭で、ディーン・フジオカ主演の半魚人映画『オラン・イカン』(シンガポール/インドネシア/日本/イギリスの共同制作)が上映された。11月3日、有楽町よみうりホールでの上映回後、監督のマイク・ウィルアンが登壇し、半魚人映画に懸けた思いを語った。 第二次世界大戦中のインドネシア。日本兵の斎藤は、ある罪で軍法会議にかけられることになり、敵国の捕虜と共に日本への輸送船
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【独占インタビュー】「夢を諦めなければ、映画監督になれる!」。邦画界に刃を突き立てたスーパー残酷映画『キルマゲドン』の戸巻のぞみ監督&小泉京介監督がゴアへの尽きぬ思いを吐き出す!
タイトル写真『キルマゲドン』より 取材・文:後藤健児 この一年、インディーズ映画界を席巻した一本の短編ゴア映画がある。戸巻のぞみと小泉京介の共同監督による『キルマゲドン』だ。常にカメラを手放さない殺人鬼カップルによる人生記録の本作は、爆音ノイズと振り切れたゴア描写、そこから一転してまさかのホームドラマに舵を切る展開を見せ、最後には打ち上げ花火のごときカタルシスと映画的多幸感に満ちた祝祭が訪れる。誰も予想だにしないスーパー残酷映画だ。昨年末の学生残酷映画祭でグランプリと観客
「背伸びをしない、等身大の作品です」。夏祭りに行かない人々の一日を描く『お祭りの日』公開。堀内友貴監督と出演・米良まさひろが今の彼らだからこそ描ける物語について語る
タイトル写真。(左から)堀内友貴監督、米良まさひろ 取材・文:後藤健児 8月31日から9月1日までの、夏の終わりを告げる時間を過ごす者たちの群像劇『明ける夜に』。巧みな構成力と鮮度の高い台詞の応酬、そして夜空に明るさが見えはじめるにつれて、よりひりひりと肌にまとわりつく焦燥感。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022など各映画祭で喝采を浴びた本作の監督と脚本を手掛けたのが堀内友貴。続いて、新たに描く夏の一日が『お祭りの日』だ。夏祭りを待ちわびない人々が織り成す5つのストー
「新左衛門は周りの人たちによって作られたものです」『侍タイムスリッパー』主演・高坂新左衛門役山口馬木也さんインタビュー
全国200館以上に拡大上映されて、2024年を代表する1作ともなった『侍タイムスリッパー』。『映画秘宝』noteでは安田淳一監督に続いて、朴訥ながら熱い魂を秘めた高坂新左衛門を演じた主演の山口馬木也さんにインタビュー。幕末から現代へとタイムスリップした侍の物語が広く人々を魅了したのも、演技に対して真摯に向き合い続けてきた山口さんが中心にいたからこそ! 改めて空前の大ヒットとなった『侍タイ』の話、そして時代劇に対する想いを語っていただいた。 文責:取材・文◎『映画秘宝』編集部(
「袴田巖さんは冤罪事件に巻き込まれた人というネガティブな印象でしか語られないことが、私には残念に思えるんです」 死刑冤罪との闘いを追ったドキュメンタリー『拳と祈り ―袴田巖の生涯―』。58年を経て完全勝利した不屈のチャンピオン
取材・文=長野辰次 死刑冤罪をテーマにしたドキュメンタリー映画の力作が、2024年は相次いで劇場公開されている。女児2人が殺害遺棄された「飯塚事件」を題材にした『正義の行方』(映画秘宝8月号に木寺一孝監督のインタビュー記事を掲載)が4月に公開、「和歌山毒カレー事件」を題材にした『マミー』(映画秘宝公式noteに二村真弘監督のインタビュー記事を掲載)は8月に公開され、それぞれ大きな反響を呼んでいる。 2024年冤罪映画ドキュメンタリーの第3弾となるのが、『拳と祈り ―袴田
直撃取材! カンフーとブラック・サバスの奇跡の融合! あまりに怪作すぎて話題騒然! 『エストニアの聖なるカンフーマスター』ライナル・サルネット監督インタビュー
1970年代、ソ連領下のエストニアで禁止されているはずのブラック・サバスにハマった主人公が、カンフーの極意を習得するために修道院の扉を叩くという、『エストニアの聖なるカンフーマスター』。一見すれば中二病マインド全開に思える本作だが、監督は『ノベンバー』(2017年)でキリスト教とエストニア土着信仰を掛け合わせて、唯一無二の世界観を提示したライナル・サルネット。本作も10月4日に公開されるや否や、正教会における精神世界を説くなど、思わぬ方向に突き進む内容から話題騒然となっている
インディーズからシネコンへ! フィーバー真っ只中の話題作『侍タイムスリッパー』の魅力に迫る安田淳一監督インタビュー 前編
8月17日からインディーズ映画の聖地・池袋シネマ・ロサで単館上映されるや否や、自主映画の枠を超えた完成度から、瞬く間に口コミで面白さが広がり、9月13日にはシネコンなどを中心に全国100館以上で拡大上映された『侍タイムスリッパー』。 映画でお馴染みのタイムスリップものでありながら、幕末の侍が現代の撮影所で斬られ役を務めるという、今までありそうでなかった斜め上を行くアプローチと、時代劇への愛に溢れた内容から、東映京都撮影所が撮影に協力。気を衒わず、登場人物の心の機微を真っ直ぐに
1980年代のアクション映画黄金期を代表する数々のアメリカ映画でファイト・ソングを歌い続けるロックンローラー、スタン・ブッシュへのインタビュー 特別完全版
取材・文:山﨑智之 スタン・ブッシュ、2024年に蘇った格闘トーナメント映画『The Last Kumite』で完全復活!『トランスフォーマー ザ・ムービー』(1986年)の「ザ・タッチ」、『ブラッドスポーツ』(1988年)の「ファイト・トゥ・サバイブ」、『キックボクサー』(1989年)の「ネバー・サレンダー」などは我々のファイティング・スピリットに火を付けてきた。新作『The Last Kumite』海外公開記念インタビューは映画秘宝2024年10月号に掲載されているが、
映画祭開催中・速報中間レポート カナザワ映画祭2024が9月4日より開催中! 並行開催のタテマチ屋上映画祭では大坂健太監督『団地の怪 第一部』が上映され、驚天動地のカルト作に観客がどよめいた。カルトな邦洋インディーズ作品がそろった祭典に駆けつけるべし!
タイトル写真 タテマチ屋上映画祭での『団地の怪 第一部』舞台挨拶 取材・文:後藤健児 9月4日(水)より、石川県金沢市の金沢21世紀美術館シアター21でカナザワ映画祭2024が絶賛開催中だ。2日目の9月5日(木)はドキュメンタリー映画特集となり、東ティモールの血で血を洗う闘鶏文化に密着したポルトガル映画『シカ・スバール』(ディオゴ・ペソア・デ・アンドラーデ監督)など、多くの日本人にとって未知の世界を覗ける映画がラインナップ。2日目の最終上映作品は、心に深い傷を負ったアメリ