映画雑談『ゴジラ -1.0』
圧倒的な絶望が、怪獣の姿で襲ってきます。それは問答無用で人間の命や生活を奪い、文明の産物を根こそぎ瓦礫にします。人間ごときの事情なんて気にしてくれません。英雄も天才も富豪も大臣も、等しく虫けら扱いです。みんな食いちぎられ、踏み潰され、吹き飛ばされるだけなのです。誰も抵抗できません。為す術はありません。一縷の希望すら見つけられません。我々人間に残るのは、果てしない無力感のみです。
不条理なバケモノ、絶望の別名、それが、ゴジラです。
『ゴジラ-1.0』はそんな絶望と、それでも戦う