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映画の感想

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映画・アニメ・MV・映像・ドラマ……とにかく芸術の発露媒体としてリリースされたムービーやその市場について書き残したnoteを集めたものです。
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#ハリウッド

AHOY! マーク・ワトニー宇宙海賊団

AHOY! マーク・ワトニー宇宙海賊団

マッデイの映画を見るときぼくはいつもマッデイ以外の配役にしびれてるんだが、今回は全体的に楽しかった。ヘッダ画像を有志の方からお借りしていることをお知らせしないわけにはいかない。

オデッセイを見た。事前にどのような映画かをガチで知らなく、またいつもそのように事前情報を絶対に仕入れない呪いをぼくは自分にかけているのだが、この呪いが功を奏した。

というのも、ぼくはオデッセイを宇宙版Cast away

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サミュ江

サミュ江

サミュエル・L・ジャクソンの使われ方の変遷について

ヘッダ画像をお借りしています。

サミュエル・L・ジャクソンのキャリアとその象徴的役柄サミュエル・L・ジャクソンという名前を聞いて、誰もが思い浮かべるのは彼の独特な存在感とパワフルな演技だろう。あとはメリケンの駆逐艦か。日本人に言わせればサミュエルエルロバーツとは、かつていたバーチャルYouTuberの勇気ちひろに激似な造形らしい。

このよう

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君たちは

君たちは

君たちはどう生きるかの予想をしたい。ヘッダ画像をお借りしています。

そもそもこのテーマで書こうと思った日にWBSを見ていたら、HollywoodではAIに職の業を奪われる人々が抗議していた。さらにはジェンダーレスフォーマル着を造っている企業の社長がインタビューに出ていた。

この2者には共通点がある。それは本来そうあるべきである生き方を阻害されているということです。でぼくはその阻害に対する抗議の

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シャーリーズ・セロンとモーガン・フリーマンの無駄遣い

シャーリーズ・セロンとモーガン・フリーマンの無駄遣い

あまりに酷い。とはいえこれは映画の感想でありヘッダ画像をお借りしています。

ぼくがみた映画とはシャーリーズ・セロンのヤングアダルトと、モーガン・フリーマンを目当てに見たヒットマンズワイブズボディガードでした。

両者を並べたのは順番に見たからというだけでなく共通点があるからです。ちなみに先に見たのはヒットマンズワイブズボディガードですが順番はどうでもいい。

ひどいのは「いかにもステレオタイプの

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枝葉末節・エコライズ

枝葉末節・エコライズ

ぼくは倍速視聴をやり玉に上げ、やれZ世代がどうのとかファスト映画で物事を消費した気になってる層と一緒くたにする自称知識人さまがたのその暴論について気息奄々たる思いで枚挙に暇がなくなるわけですが、唯一等倍で見る映画のある部分がある。ヘッダ画像をお借りしています。

ウィットな殺人それがエコライザーにおけるデンゼルの殺傷シーンだ。
ぼくはエコライザー2を観ました。

エコライザー1を観た時の

エコラ

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殺しの歓び

殺しの歓び

タクシー・ドライバーの感想です。ヘッダ画像をお借りしています。ぼくは以前、マーティン・スコセッシとはわかり合えないんちゃうかと悲しみに暮れたことがありました。

それは斯様にタクドラの意味がわからなかったためだった。しかしながらマーティン・スコセッシの映画をシャッターアイランド、グッドフェローズ、アイリッシュマン、ディパーテッドと見るうちにだんだんわかりやすくなっていった感触があった。

マーティ

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セブン・イヤーズ・イン・舞鶴

セブン・イヤーズ・イン・舞鶴

映画「チベットに7年間」の感想です。舞鶴は何も関係がない。

つまりセブン・イヤーズ・イン・チベットです。

以前、ブラッド・ピットが出た映画では、彼が萌え萌え人外キャラクターになって、現代2次元文化でいうところの「異世界転生した俺が悪魔で人間と恋に落ちちゃって!?」みたいな仕立てになっていたという感想を書きました。

今回のセブン・イヤーズ・イン・チベットもいうなればダライ・ラマという異次元の存

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俺たちが思うほど世界は俺に導かれない

俺たちが思うほど世界は俺に導かれない

映画ファーザーの感想です。アンソニー・ホプキンスが主演している。ヘッダ画像をお借りしています。

ンだよこの地獄みてーな世界は……というものがぼくの第一印象でした。

痴呆とは自分ごと化おそらく一般的な視聴層は(一方的に一般的などというレッテルを貼り付けてしまい申し開きもございません)問題提起に満ち溢れた映画だった、とか、とにかく考えさせられた、示唆に富んだ云々~~とか思うのでしょう。

が、ぼく

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かつてありんことも戦った勇敢な「熊」

かつてありんことも戦った勇敢な「熊」

映画イコライザーの感想です。ヘッダ写真をお借りしています。

このような感想を持つに至るまでの経緯

記号論
イコライザーを観るに当たって、ぼくらは老人と海という本を読んでいたほうが良いことがわかります。

でも、なんとなく「そういう展開だからそういう聞き方をしたのね」的情緒が伝わってくるのでどちらでも良いかも知れない。アメリカの空気感の造り方が効果を発揮している部分です。

奥さんの遺産として読

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人の不幸って笑うために存在しているのか?(映画感想)

人の不幸って笑うために存在しているのか?(映画感想)

ヘッダ画像をお借りしています。

ジョン・ウィックという映画を見て、不幸続きの人が不幸と戦う様をエンターテインメントとして楽しみ、消費しなきゃいけないのか?ということを考えました。

そしてそのまま、ジョン・ウィック Chapter 2を見ました。ジョン・ウィック2であり続きですね。

ぼくは「ジョン・ウィック1を楽しんで見ることは、面白かったという感想を得ることは、ジョンソン(主人公)の痛ましい

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いかにしてぼくらは人の不幸を消費するか

いかにしてぼくらは人の不幸を消費するか

ぼくはジョン・ウィックを見ました。ヘッダ画像を公式からお借りしています。

これは映画です。ジョン・ウィックの内容について知りたくない方は見ないほうが良いのかも知れません。

そしてぼくは「ジョン・ウィックが面白かった」という安易な感想を発することは、そのへんにいる映画を見ることがステータスにでもなると勘違いしている批評家もどき以下の存在になってしまうと思った。

それはこの映画を楽しかった、面白

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