#小説
私に大学行かせてくれなかった父が「大学に通う」と私の前で宣言したことを悔しくて慰めてほしくて祖母にLINEをした話
先ほど、珍しく家族揃って夕食をしていたら、
父が
「大学に行く。」
と宣言してきました。
父はもう50歳寸前。ちゃんと適齢期に国内の良い大学を出て、その後アメリカの大学院まで行っています。
ですが、今になって、大学に行くと宣言されました。受験勉強をしていたわけでもなく、仕事で必要なわけでもありません。
現実には、父は会社から独立したばかりです仕事が忙しくて朝から晩まで家にも帰ってこれな
「人生なんて一体何のためにあるんだ?」 〜ミルとモーム
有名すぎるサマセット・モームの「人間の絆」の一節です。中野好夫先生が訳された新潮文庫版が人気となり、近年、岩波文庫からは行方昭夫先生訳が出ています。
モームの物の見方は多角的で、登場人物の言葉を借りて矛盾めいたことを言わせることもあります。しかし、仕事柄さまざまな人々を観察してきたモームが特に日本で人気だったのは、その作品に「諸行無常」感が流れていたからでしょう。
「大学は、全ての知識を人