#63【自己紹介】15-2 休みのススメ 休職前後の身体の変化(休職後編i)
今日のタイトル画像も無料生成AIです。「星空、草原、寝転がる少年」でこうなりました。「満天の星空を見上げる女性」ではうまく行きませんでした。難しいですな!
昨日は失礼いたしました!
近所ではもう買えなくなってしまった『ボーはおそれている』のパンフレットを買いがてら有楽町まで行って、ついでにコニカミノルタのプラネタリウム観てきました。プラネタリウムって今プレミアムシートがあるんですね。平日なのに混んでました。老若男女問わず、カップルも年配のお友達同士もグループもおひとりさまもいて面白かった。
小一時間で終わるのも手軽でよきです。
休職直後 7月
解放感と動揺
休職してしばらくは捻挫の治療に整形外科へ行く以外は、フラのレッスンなどもお休みして家にいました。実はこのころフラに対してやる気が盛り上がっていたときだったので、とても残念でした。
ひたすら寝たり、録画を観たり、本を読んだりしていました。この捻挫の痕で今でも左足は完全ではありませんが、捻挫があったおかげで、心置きなく休むことができたと思っています。
このころのメモには「ただの捻挫でもめっちゃ痛い。アスリート尊い」と書いてありました。間違いない。
杖をもう一本用意して、家の中でも杖でした。捻挫と逆側の太ももと背中の筋肉痛に襲われました。杖を突いていると、セルフのカフェなのにコーヒーを机まで運ぶのを手伝ってもらったり、電車で席をゆずってもらったり、いろんなひとに助けていただきました。ありがたかったです。
「適応障害」という病名に家族も自分も動揺して、「お前は普通じゃない」とか言われて傷ついたりしたのもこのころ、また、適応障害や休職の本を買い漁って読んだり、休職経験のある先輩にどう過ごしたか聞いてYoutubeの早稲田メンタルクリニックを見始めたのもこのころです。
かぐや姫課長からの連絡で過呼吸
主な連絡は係長と課長のグループLINEで行っていましたが、くらたの休職関連はかぐや姫課長(63歳・男性・定年後再雇用)がやる取り決めになったのか、あるとき、かぐや姫課長から連絡が来ました。
「少しずつでもいいから早く戻ってきてほしい」
部下のいる上司の皆さん、口の利き方には気を付けてくださいね。これ、言われた方は、「そりゃあ早く戻ってきてほしいでしょうよ。またこき使えた方があなたは都合がいいでしょうからね」以外の感想が持てませんからね。
その場はどうにかやりすごし、「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」などと返事をして済ませました。
ことが起きたのは翌日の早朝です。息苦しさにハッと目を覚ましてみれば、過呼吸の発作が起きていたのです。
そのことをかぐや姫本人にLINEしたところ、次の連絡からは別の係長からくるようになりました。その点はありがたかったです。
過呼吸の件を主治医に相談して、休職を延長してもらうことになりました。
産業医面談がなかなか受けられない(涙)
このころのことでほかに印象に残っているのは、産業医面談のことです。
主治医から、「自分のような外部の医療機関に来る前に、本来なら産業医など事業場内産業保健スタッフのケアが先なんだけど、産業医は何をしてるの?」と言われました。主治医に見せてもらった資料によると、
へえ、そういうもんなんだ。くらた人事畑にいたことないから知らなかったし、係長研修でもひとっことも言われなかったです。
そこで人事課に問い合わせたところ、休職90日までは産業医面談はない、とのこと。なんだそれは。どんだけ鷹揚な組織なんだ。複数人いるという産業医は一体何のためにいるんだ。アリバイ??
それを主治医に報告すると、主治医は「産業医面談させなさい」という趣旨の文言を診断書に書き入れてくれました。産業医面談のハードルが高すぎる。休職者が復職したくて産業医面談受けるのに、こんなに伝言ゲームを何ラリーもしなきゃならないなのはなぜなんだ。
……でもねー、これでめでたしめでたしにならないのがうちの組織。びっくりですわ。
後日、人事課長からの手紙が来ました。内容は……
「人事課長たる俺様が、貴様くらたなにがしには、上司(かぐや姫)同席の産業医面談が必要と判断したので、産業医担当に連絡して予約しなさい」
バ カ 言 っ て や が る ! !
かぐや姫からLINEが来ただけで過呼吸を起こしてるわたしが、そのことについて産業医に相談したいというのに、かぐや姫同席の面談なんてできるわけがねえだろ!!
これを主治医に見せたら、
「なんでこの手紙人事課長から来てるの?『産業医面談が必要』なんて判断をどうして人事課長がするの?保健ケアのラインって人事当局とは別のところにたてるもんだよ。あんたもこんな面談無理でしょ」
と、「上司抜き、本人のみでの産業医面談が望ましい」とした診断書を出してくれました。
この、休職序盤の主治医の助言、対応には、とても感謝しています。
この後もひと悶着ありました。
産業医面談の予約のために人事課の奔骨馬鹿雄係長に電話したら「僕はあなたが産業医面談受けても意味がないと思う」という私見を30分聞かされました。かぐや姫課長から「人事課長に話通しておいたから。ポンコツバカオ係長が担当だから彼に連絡して」って言われて連絡したのにちっとも話通ってない!電話代返せよ!
医師免許所持者が「産業医面談受けさせろ」と押印した文書を受けてうちの課長が人事課長に話つけたんだから係長ごときが口をはさむ余地はない。それはポンコツバカオもわたしも同じ。もう課長レベルの話。そんなこともわからないならすっこんでてほしい。
と、ここまでのことに1か月以上かかってしまいました。
8月の下旬にやっと産業医面談を受けることができました。
幸運なことに、産業医さんも看護師さんも、とても親身に話を聞いてくれ、
「この組織では、今の段階で産業医ができることはとても少ない。『復職しばらくは残業をさせないように』程度のことしか言えない。もしあなたが休職3か月以上になれば定められた復職プログラムに則った復職訓練が必須になる。復職プログラム中は月に2回は産業医面談が必ず必要になります。そうなれば、もう少し産業医が関与できる部分が増えるかもしれません。」との言葉をくださいました。そうして、長期休職に入ることになりました。
すみません……。記録を見ていたら、休職直後はまだまだ苦労話が続いており、体調の軽快の記録はまた次回になってしまいました。
少しでも力が残っているうちに逃げる
くらたがこの経験を経て言えることは、少しでも力が残っているうちに、自分の健康を守る行動を取ったほうがいいということです。休むにしても転職するにしても、状態が落ち着くまでにはエネルギーが必要になります。そのためのパワーが、少しでも多く残っているうちにまずは逃げること。
精神科医は診断書という魔法の紙を書いてはくれますが、結局は自分で最後まで走りぬかなければならない。
くらたは今でも休職中なので、走っている途中と言えるかもしれません。
人が一人いなくなっても、その穴は、早ければ3日で埋まります。
悲しいことですが、くらたはずいぶん若いときに、それを目の当たりにしました。しかしながら、多くの場合、本当にいなくならないと、どれだけ声を上げても埋めてもらえないのです。
ありがたいことに、くらたが在職中、「〇〇担当係長がくらただから相談したい」と相談してくれた仕事仲間もいらっしゃいました。そういう相談をしてくれる人はたいてい業務の要路を損得抜きで守ってくれていたので、くらたも、彼らができるだけ仕事をしやすいように整えたいと思った。そしてそういう「道路整備」仕事は、結構大変だったりします。
くらたがいなくなればそうした相談はなくなります。そうなればその分「〇〇担当係長」の仕事は減りますよね。
くらたの不在を埋めてくださっている周囲の人には本当に申し訳ないと思っています。ただ、もしかしたら、「あれ、くらたはなんであんなに大変そうだったのかよくわかんないね」となっているかもしれない。それはちょっと悔しいな、と思ったときもありました。
でも、いまはそれもすべて彼岸のことのように思えます。
今日もお読みくださってありがとうございました!
今おつらい状況にいらっしゃる方は、くれぐれも、ご無理なさらないよう、ご自愛ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?