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フランスでショコラトリー店員になる#12 夢叶う
季節はハロウィン。
昔、フランスではハロウィンはお祝いしない。アメリカの文化だから。と聞いたことがあった。
時代が変わったのか、フランスでも、ハロウィンのお祝いをすることがわかった。夫の弟夫婦は、毎年派手に自宅で仮装パーティをしている。
黒いテーブルクロスに、マジパンで作った目玉がころり…手作りチョコレートケーキの上には骸骨やお化けのデコレーション…カラスの置物にカボチャのランタン…本人たち
フランス・季節の仕事~葡萄摘み③~
葡萄摘み2日目。
初日と打って変わって、雨…そしてかなり寒かった。
この時期のアルザスは、朝晩は息が白くなるほど寒いのに、日中は、タンクトップ一枚で仕事していた程暑かった。しかし、雨となると気温は上がらず…。私は、日本にいる両親から”輸入”した、日本によくある、半透明の白いカッパを着て集合場所に向かった。
「それじゃ寒いよ。」
と、ムッシュが私を見るなり、分厚いカッパを貸してくれた。
フランス・季節の仕事~葡萄摘み⑦ストラスブールへ~
葡萄摘みの仕事が始まって、2回目の週末がやって来た。
先週は、コルマールと、二―デルモルシュヴィルへ行った。
以前にも書いたが、週末になると住み込みをしていたフランス人達は、自分の家へと帰り、週末を過ごしていた。
それで、今回は独りぼっちになってしまう私を、相部屋のフランス人女性が
「ウチくる?」
と、誘ってくれたので、いくいく!とお言葉に甘えたのだった。
彼女の自宅は、ストラスブール
フランス・季節の仕事~葡萄摘み⑥
朝の食堂では、いつもラジオのニュースが流れていた。
パトロンが読むアルザスの地方紙を横目に見ながら頂く焼きたてバゲットは、私のお楽しみだった。私はフランス語のニュースが好きだ。全部意味が解らなくても、好きだ。ニュースならではの話し方があるように思うのだが、流れるようなフランス語が好きなのだと思う。
以前にも書いたが、ここでの朝食がきっかけで、私はバターが大好きになった。ノルマンディ産のビオの無
フランス・季節の仕事~葡萄摘み⑤妖精の村へ~
葡萄摘みの仕事が始まってから、初めての日曜日。
どうしても訪れたかった村へ、オーナーが車で連れて行ってくれた。
5年ぶりに来たその村は、Niedermorschwihr(二―デルモルシュヴィル)。
コンフィチュールの妖精と言われている、フェルベールさんのお店がある村だ。当時、そこで働いていた日本の職場の先輩を尋ねたのだ。
初めて訪れたのは2002年。
その後、サロン・デュ・ショコラでフェ
フランス・季節の仕事~葡萄摘み②~
朝8時前、私達を乗せたトラックは、村を出ると広大な葡萄畑の中を走った。
ブルルン!
車が停車し、エンジンが止まった。
私達は次々にトラックの荷台から飛び降り、一斉にバケツや大きなキューブ型の樽を降ろすと、パトロン(オーナー)の周りに集まった。
パトロンが次々に従業員たちに支持を出し、私達(Les filles/ 同じ部屋のフランス人女性と私)はペアになってパトロンの指さした列に配置された。
フランス・季節の仕事~葡萄摘み①~
2007年9月16日…
2か月過ごしたリヨンから、電車で揺られること5時間以上…。
私はようやくリヨンからずっと北北東にある、アルザス地方・コルマールの駅に辿り着いた。ここで私は、葡萄農家さんと待ち合わせをしていた。
わざわざ車で迎えに来てくれたのだ。
今日が初対面。いや、もしかしたら、以前に会っていたかもしれない。
実は以前、こちらのワイナリーに旅行で訪れており、今回お願いしたのも、そ