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カセットboyの読書記録

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2020年4月の記事一覧

超おすすめの小説!

超おすすめの小説!

早くも今年No1の呼び声高い「ザリガニの鳴くところ」
(ディーリア・オーエンズ著)
昨年、アメリカで500万部を突破し、全米で一番売れた本らしいです。

普通、こういう謳い文句の本は、面白くないことが多いのですが
これは面白かった....^^;
僕個人も、今年のNo1になるかもしれません。

湿地で暮らす少女の成長譚とでもいえばいいのかな。
別れ、孤独、偏見、差別、(アメリカの)歴史、家族問題、

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今日読んだ本

今日読んだ本

アーモンド(ソン・ウォンピョン著)

アレキシサイミア(失感情症)という発達障害の一種の青年が
成長してゆく様子を描いた本です。
失感情の青年の一人称で書かれているので、当然、話に起伏がなく
感情移入もしずらく、彼の母、祖母、親切な近くのおじさん、
そして友(?)と恋人(?)の方の感情に移入(?)して
読み進めました。

アマゾンのレビューや本の帯の内容からかなり期待したけれど、
大きな「盛り上が

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本日の読書

本日の読書

地下鉄道(コルソン ホワイトヘッド著)
ピュリッツァー賞、全米図書賞などを獲った小説。
奴隷として綿花農場で働いていた少女の逃走劇。

文章、翻訳がよくて始めは引き込まれて読んでたが
物語のテンポが遅く、情景、背景、思想的な説明が多すぎて
途中で飽きてきて、読むのを断念しました^^;

エンタメ小説ではなく、文学だと思います。
文章、翻訳は格調高く、内容的にも、自らが興味のあることであれば
のめり

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本日の読書

本日の読書

ロリータ(ウラジーミル ナボコフ著)
「ロリコン」の語源となったとされる本。
世界文学の名作中の名作といわれているが、今更ながら手にとった。

小児性愛者のH.Hが獄中で過去を振り返るという体(てい)
で綴られている。
イメージと違って性描写は少なく、その点は安心して読めた。

とにかく語り口が饒舌!
で、滑稽で笑える箇所が多々ある。
しかし、(英語の)言葉遊びが多いためか、日本語だと意味が
分か

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本日の読書

本日の読書

「ライ麦畑でつかまえて」(J・D・サリンジャー著)
これも、食わず(読まず)嫌いでいた本。
今更ながらの読書。

2日半ほどの出来事(というか心象風景)の物語であり、
テンポがいいのですいすい読める。

名作の誉高い小説だけど、僕はおっさんだからなのか
今ひとつだった。
とはいっても、時にハッとさせられる描写は数多くあった。
例えばNYで出会った二人の尼さんのバッグが貧相なことに
「悲しくなる」場

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本日の読書

本日の読書

「アルプスの少女ハイジ」(ヨハンナ・シュピリ著)

ある年齢以上の人であれば必ず知っているであろう名作。
「カルピスまんが劇場」として放映されていたが
調べてみると1974年の放映だとか......
てことは、リアルタイムで見てた人は年齢ばれますね^^;
その他、再放送やビデオ、DVDで見た方も多いと思います。

その原作はなんと1880年(140年前)に書かれています。
日本だと明治13年。

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本日の読書

本日の読書

「青い城」(モンゴメリ著)

世間体ばかり気にする偏狭で意地の悪い一族の中で
育ったオールドミス(といっても29歳だが)の主人公。
ある日、彼女は変わってしまう。
弱気で言いたいことも言えなかった彼女が一族に牙を剥き
自分が望んだ人生を歩んでゆく。
そのきっかけになったのは余命宣告。

そこからシンデレラ・ストーリーが始まり
ハッピーエンドへと向かってゆく。

ある意味、ド定番、ド演歌な内容で安心

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本日の読書2冊目

本日の読書2冊目

「怖い間取り」(松原タニシ著)

自称「事故物件住みます芸人」の著者によるオカルト本。
事故物件に住んだ経験譚や心霊スポットを訪問した話など
自分の体験、伝聞を含めて短い章から成り立っている。

僕は、大の幽霊嫌い(怖い)で、夜寝る時も灯りを点けたままだし、
怖い話など聞いたり、ネットで読んでいると、必ずといっていいくらい
頭が重くなる。
なので、この本をなぜ買ったのか未だに不明(苦笑)

「サイ

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本日の読書

本日の読書

「身体の言い分」(内田 樹 、 池上 六朗著)

哲学者で武道家の内田氏と治療家、ヒーラーの池上氏の対談本。
読むのは3回目かな。

身体(肉体)心について本質的で示唆に富むことが
書かれている良書。
池上氏の治療院では、そこに来るだけで、そこの雰囲気(空気)に
触れるだけで体が治ってしまう人がいるというが、
この本も、読むだけでそういう効果があるような気がする。

ただ残念なのが、「今の学生(若

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本日の読書

本日の読書

「痴人の愛」(谷崎潤一郎)

云わずと知れた名作。
性的なことに嫌悪感があるので、読まず嫌いできたのだが
このところ、昔の名作に触れる機会も多いので手にとってみた。

予想していたような性描写はほとんどなく(時代柄か)
中年の醜い性愛モノでも当然なく、10代後半の少女(ナオミ)と
30代前半の主人公の“精神的マゾヒズム”の物語だった。

約100年前の作品なので、文体に独特のおかしみがある。
内容

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本日の読書(と焼きそばパン)

本日の読書(と焼きそばパン)

「シスターズ・ブラザーズ」(パトリック・デウィット著)

アメリカカリフォルニアのゴールドラッシュの頃を
舞台にしたウエスタン(西部劇)もの。
かつ、ロードノベルでもある。

西部劇ものは大好きで、海外の作家のも多く読んだけど
タイトルなどは失念。
日本の作家だと逢坂剛の「アリゾナ無宿」「逆襲の地平線」
山本一力の「桑港特急」なども好きだ。

「シスターズ・ブラザーズ」に関しては星4つ(もしくは4

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本日の読書

本日の読書

ザ・プロフェッサー(ロバート・ベイリー著)

超絶面白本!
いやぁ参りました、本当に面白かった。
裁判ものですが、典型的な勧善懲悪物語。

人間のクズのような輩が約3名。
狙い撃つのは、ロースクールを出たばかりの弁護士と
その師匠(68歳で膀胱がんと戦っている)

ハラハラする場面、胸糞が悪くなるエピソードだが
最後には......
胸がスーッとし、目頭が熱くなる。
もちろんサイドストーリーも豊富

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本日の読書

本日の読書

「ワニの町へきたスパイ」ジャナ・デリオン (著)

挫折本
下手を打った女スパイがアメリカ南部ルイジアナ州の
田舎町で隠遁生活を強いられる。
町へ着くなりドタバタ劇に巻き込まてゆく........

書名がよかったし、コメディタッチで楽しめるだろうと思ったし
Amazonの評価も高いので期待して読み始めたものの、
リズムに乗れなかった。
次々に起こるエピソードだが、全体の「芯」がないので、
なんと

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