マガジンのカバー画像

*振り返る*

44
過去に思ったこと、過去を思ったもの
運営しているクリエイター

#薬

鬱の中にいて

鬱の中にいて

目を開けたとき
別にどうでもいいのだろうけど「今」がいつなのかを一応確認しようとしてみる

窓の外は明るい
朝?昼?

「ママ~」

娘の声が聞こえて朝なのを知る

あぁ、起き上がらなきゃ
娘を保育園に送って仕事に行かなきゃ
今日は最後の出勤
今日で私は仕事を辞める

顔面麻痺で笑えなくなり
笑おうとしてもどうにもできない自分に辛くて涙がでる
被害妄想に怖くなってパニックになりそうになって
職場へ

もっとみる
薬

『なんか調子いいかなー』

診察室に入って「どうですか?」の問に答える

あ、ということは私、上がってるんだ

薬が増えてイライラが少し治まっていたから
躁状態が抑えられていると思ってた

でもよく考えればわかる

だって

友達とのラインの返信が早いし
人との会話でも考えることを整理しなくても話せてる

なにより動ける
動くことが辛くない

景色の色が鮮やかに見える

たぶんスキップもできちゃい

もっとみる
内科医との雑談

内科医との雑談

私はメンタルだけでなく
甲状腺の病気ももっている

お薬を飲み続けているので肝機能とかの検査は必要になる

それと甲状腺とを診てもらうために
毎回、内科医の診察を受ける
この先生
診察というより雑談
自分のこともよく話す

話しながら私の反応とかを伺っているようにも感じる

もともとは外科医というこの先生こそ
メンタルの医師に向いているようにも思う
誘導がとても上手いのだ
ただの雑談なはずなのに、

もっとみる
担当医との問診

担当医との問診

この時の担当医との付き合いは
たぶん3年くらい

初めに担当していてくれた医師は
旦那さんの仕事の関係で引っ越すため辞めたから

私はこの辞めてしまった女医さんのおかげで
寝たきりから解放された
そう言っても過言ではない

今でもとても感謝している

新しい先生は有名な先生らしく
とても忙しい先生で
診察という診察には感じられず
毎回お薬の確認だけ
増薬も減薬も自己申告に近い気がした

カウンセラ

もっとみる
睡眠薬による解放

睡眠薬による解放

「睡眠薬」

この病気に関わらず、睡眠薬を服用している人は多いと思う
「睡眠障害」は今のストレス社会では
きっと珍しくはないのだろう

初めての「睡眠薬」は10代のとき
外科手術の前日
『眠れないといけないから』
という理由で渡され
何も考えずに飲んだ

次の日の朝、目が覚めるという感覚がないまま手術に臨んだ
相当強い種類のものだったのだろうか
初めて飲んだからそうなったのか
それとも手術に向かう

もっとみる

「醜さ」に耐えた日々

『これは副作用だから仕方ない』

念仏のように唱えてたときがある

「双極性障害」と診断され
クスリ漬けの日々となったとき
ほぼ寝たきりの状態が続いた

食べるものはお菓子
ご飯を作るだけの集中力も
レトルト物を温めたりレンジに入れたりすることもできなかったから

できるだけ動かなくてすむように
身の回りに必要な物を置いていた
トイレの回数も
お風呂の回数も
動くことすべての回数が減った

鏡を見

もっとみる
クスリ漬けな日々のはじまり

クスリ漬けな日々のはじまり

その病院はとても混んでいて地域では有名な病院だった
初めて行った「メンタルクリニック」でもあった

きっかけは顔面麻痺
ある朝起きたら右半分の筋肉がまったく動かなかった
右目が開かない
しゃべることもうまくいかない

それでも

『仕事に行かなくちゃ』

その思いで職場に向かった
幸い、時間の経過とともに少しだけ動かせるようになって
目は開けられて、大きくはあかなくとも話すこともできるようになった

もっとみる