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#柳宗悦
民藝旅 vol.2 沖縄 \もっと知りたい与那国織/
曇り空を抜けて、爽やかな風がそよいだ。
ゆりこさんはランチを食べたあと、与那国町伝統工芸館にいるお友達に電話をしてくれた。その方が機織りの様子を見せてくださるそうだ。
懐かしい学校のような二階建の建物の玄関をくぐる。
下駄箱の上に、与那国織物の年表が掲げてあった。
確認できる最古の文献は、1477年の朝鮮漂流民の見聞録「李朝実録」か…
(※後日、国会図書館で文献を調べて追記しますね)
「琉
民藝旅 vol.2 沖縄 \プロローグ/
4月某日。
ぼんやりと天井を眺めながら、つぎは沖縄に行こう、と思った。
柳先生が「民藝四十年」で取り上げた沖縄。大学時代を過ごした沖縄。
東堂は貧乏学生だった。たこ焼きの具材は、コンニャク。詰め放題100円のもやしと、ゆし豆腐ラーメンが好きな学生だった。
手仕事に興味はあったけれど、ヘアゴムなどの小物を買うだけで精一杯。
「窯元でピザパーティーがあるから来ませんか?無料ですよ。」という後輩
民藝旅 vol.1 山陰・愛媛編 まとめ
皆さまこんにちは、東堂です。
「民藝ってなんだろう」をテーマに日本を旅する、民藝旅 vol.1山陰・愛媛編、お楽しみいただけたでしょうか?
鳥取県からはじまった、もじゃもじゃ絵描きの民藝旅。
大砂丘に登り、
蔵の町に魅了され、
松の姿に息を呑み、
ついで旅路は四国、愛媛県へ続きました。
瀬戸内の春にときめいて、
友人の暮らしに触れて、
次世代の巨匠の芽吹きを感じて、
職人の静か
「民藝」って何だろう?
「職人の手仕事で作られた、美しい日用品」それが、「民藝」だと思っていました。雑誌で見かけたり、地元の市で焼物を手に取るたび、民藝ってカッコいいな。心惹かれるな。と、民藝を身近なものに思っていました。
でも、民藝には定義があって、実はもっとややこしい物らしい。
日本民藝協会さんのサイトで、民藝を定義した思想家・柳宗悦さんの「民藝品の定義」が紹介されていました。
ー柳が定義した「民藝品」の条件に
民藝旅 vol.1 山陰・愛媛編 \7日目/【愛媛県 砥部町】
4月13日日曜日 雨。
お皿がいいと、ごはんも嬉しそうに見える。
レーズンパンの乗った砥部焼が、ふふっと笑ったように見えた。
ほだかさんのお家は、素敵な手仕事でいっぱい。
ほだかさんは漆作家だから、自分で金継ぎする。
久しぶりの納豆に、心がほどける。やっぱり馴染みの味が一番落ち着く。
漆作家ほだかさんは、よく味のしみたコンソメスープを置きながら、テーブルについた。
ほだかさんは、魔女の宅
民藝旅 vol.1 山陰・愛媛編 \9日目/【島根県 湯町】
4月16日 水曜日 くもり。
稲佐の浜から砂をいただいて、素盞嗚尊のお社に納めました。
まずは、斐伊川和紙でオススメいただいた出西窯へ。
オープンは9:30から。少しはやく着いてしまったので、のんびり近くをうろうろ。
* * *
出西窯は見学自由の工房と、直売所が併設。
窯の周りは「出西くらしのvillage」というオシャレスポット。
マガジンハウスの雑誌「& premium」にも掲
民藝旅 Episode:0/日本民藝館「柳宗悦の直観」と 21_21「Another Kind of Art」 (1)
柳先生の著書「手仕事の日本」いい本でした…
「どこそこの何がいい」と知識は読んだけれど、それがどんな形で、大きさで、色なのか、検討もつかない。どんどこ妄想が広がって、期待感が高まるばかり。
“日本民藝館には、先生の選んだ民藝品が展示されているから、若い人にぜひ訪れてほしい” という、柳先生のお言葉に背中を押され。民藝品の総本山、日本民藝館を訪れることにしたのは、1月の終わりのことでした。
*
民藝旅 Episode:0/日本民藝館「柳宗悦の直観」と 21_21「Another Kind of Art」 (2)
2. 日本民藝館「柳宗悦の直観」前回のnoteをお読みくださった優しい読者様。お待たせしました、東堂が海の”もずく”と消えそうになったあの時間の続きです。
学芸員さんの月森さんは、本当にお忙しく、スタッフさんに呼ばれてどこかへと去って行かれました。東堂は、ポケットモンスターでバトルに負けた主人公のように、”めのまえが まっくらになった”状態。しばらく、鉛筆を握りしめて、作りの良さそうな皮のベンチ