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デジタル時代の姿勢矯正法: なぜ現代人に後屈が必要なのか
🧘♀️ 現代人に後屈が必要な理由
現代社会では、デスクワークやスマートフォンの使用増加により、多くの人が前かがみの姿勢を長時間取るようになっています。この不自然な姿勢が呼吸を浅くし、心身を乱す原因となっています。デジタル機器が発達していなかった時代と比較すると、現代人の姿勢や生活様式は大きく変化しています。
狩猟採集社会では生存のために活発な身体活動が必要であり、体を動かさないと生命の危機に直面しました。しかし現在はそのような状況はほとんどなくなり、座っている時間が増加しています。2022年の調査では、スマートフォンの利用率が94%に達し、体がほとんど動かなくなっています。
スマートフォンの操作による前かがみの不自然な姿勢の問題に対して、後屈動作は効果的な対策の1つとなっています。後屈は前かがみの姿勢を改善し、胸を広げることで呼吸を改善し、猫背や肩こり、四十肩五十肩の解消にも役立ちます。さらに後屈動作は腰椎の柔軟性を高め、姿勢改善に寄与する可能性があります。
📱スマホがもたらす不自然な姿勢がもたらす現代病
不自然な姿勢によって引き起こされる主な症状として腰痛が挙げられます。以前は8割が原因不明とされていた腰痛も、現在は75%がほぼ改善できるとデータで示されています。また、後屈することでうつ病が改善するという結果も出ています。これは気分を高めるためのセロトニン、ドーパミン、エンドルフィン、マイオカインなどの神経伝達物質やホルモンが、胸を開くことによって放出されるからです。
ヨガのポーズでは、これらの動きを取り入れたポーズに「オープンハート」や「ハートオープナー」という名前が付けられています。先述のホルモン以外にも、BDNF(脳由来神経栄養因子)の増加や神経可塑性の向上、神経新生の促進に寄与し、うつ病の病態改善と関連していると研究結果が出ています。
👇うつと運動の関連を示した本
😖現代病がもたらす腰痛
また、うつ病の人に腰痛が多いという関連性も示されています。うつ病の人に腰痛が多い理由として、身体活動量が低いことや薬の副作用によってぼーっとする時間が長く、体を動かさないことが挙げられます。データとしては、身体活動量が多い人や運動を行っている人は、うつ病の罹患率が20から30%低いことも報告されており、うつ病の方に適切な運動を行わせることで症状が改善したというデータも出ています。
🤔後屈の不自然な動きがもたらす明るい未来
後屈は一見簡単そうに見えて非常に難しい動きです。体の全身の筋肉が使えていないと行うことができません。また後屈動作は前かがみの不自然な姿勢を正す方法でもありますが、後屈自体も人が行う一般的な姿勢ではなく、非常に不自然な姿勢でもあります。
そのため、生理反応として呼吸を止めてしまったり、喉の位置が無意識でふさがってしまったりというデメリットがあり、多くの人がこれによって苦しい、辛いと思って後屈動作を避けてしまう場合があります。これは正しい後屈の動作ではありません。正しい後屈は非常に気持ちよく、やっていると楽しいものとなります。
これには多くのホルモンが関係してきます。ここで関与してくるホルモンは、βエンドルフィンやドーパミン、コルチゾールといったホルモンです。これらのホルモンを味方にすることができれば、後屈が習慣化でき、それが心地良いものになります。
🔮 次回は…
次回は、なぜこれらのホルモンを味方につけるべきなのか、また短期間で効果を出すためのテクニックについて具体的に解説していきます。後屈動作の正しい方法や、ホルモンバランスを整えるための具体的な実践方法など、より詳細な情報をお届けする予定です。心身の健康を向上させ、より豊かな人生を送るための貴重な情報となるでしょう。次回もお楽しみに。
🗣️音声配信
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