続「why」を問う価値について考える 子供の「なぜ」から学ぶ視点
「なぜ空は青いの?」
子供の純粋な問いかけとして真っ先に思いつくのがこの質問です。子供の心は真っ白でピュアです。次から次に疑問が浮かび、知的好奇心や探求心をエンジンに様々なことに興味を持ちます。
昨日、「Why」を問う価値について整理しました。
この「なぜ?」という問いかけを純粋な気持ちで行っているのは子供ではないかと思います。この子供の疑問について、学びのあるインプットがあったのでご紹介します。子供の「なぜ」から学ぶ、「なぜ」の本質を探ります。
子供と大人の「なぜ」
この「なぜ」について、松下幸之助さんの言葉をご紹介します。
『なぜ』
こどもの心は素直である。
だからわからぬことがあればすぐに問う。
「なぜ、なぜ」と。
子供は一生懸命である。熱心である。
だから与えられた答を、自分でも懸命に考える。
考えて納得がゆかなければどこまでも問いかえす。
「なぜ、なぜ」と。
こどもの心には私心がない。とらわれがない。
いいものはいいし、わるいものはわるい。
だから思わぬものごとの本質をつくことがしばしばある。
こどもはこうして成長する。
「なぜ」と問うて、それを教えられて、その教えを素直に自分で考えて、
さらに「なぜ」と問いかえして、そして日一日と成長してゆくのである。
大人もまた同じである。
日に新たであるためには、いつも「なぜ」と問わねばならぬ。
そしてその答を、自分でも考え、また他にも教えを求める。
素直で私心なく、熱心で一生懸命ならば「なぜ」と問うタネは随所にある。
繁栄は「なぜ」と問うところから生まれてくるのである。
「道をひらく」 松下幸之助
なるほど、学びの多い言葉です。子供は一生懸命で、熱心。だからこそ疑問が次々に生まれ、「なぜ」と問い、その問答を繰り返す。その過程でこどもは成長します。
つまり、「なぜ」は成長の起点ということですね。
そして、それは大人も同じです。日々、新たに学び、成長するためにはやはり大人も「なぜ」と問うことが大切です。
さらに、松下幸之助さんは「なぜ」は「熱心で一生懸命であること」の裏返しと説きます。つまり、「なぜ」が芽生えていないのは、目の前の物事に対して一生懸命ではない、とも言い換えられるのかもしれません。
前例主義で、過去やっていたから今後もやる、という作業的な仕事はどんな職場でもあるように思います。それを惰性でやっておればやはり「なぜ」という疑問は生まれません。そこに「この仕事は本当に必要なのか?」「なぜやるのか?」という問いを投げかけている瞬間は、やはり仕事に真っすぐで、何かを変えたい、アップデートしたいと一生懸命な状態だと言えます。
まとめ
こどもは「なぜ?」「なぜ?」と色んな事に疑問を持ちます。それは、目の前のことに熱心で一生懸命だから。そして、「?」→「!」、「?」→「!」と問いと答えを繰り返すことで、日々成長しています。
このプロセスは我々大人も同じです。「なぜ」は成長の起点。そう考えると、「わかったふりをしない」ということがとても重要だと思います。素直な気持ちで私心なく、「なぜ」を問う。この姿勢が、日々自分を新たに更新していく重要なマインドセットなのではないでしょうか。
子供のような視点で、ピュアに「なぜ」と問い、そこから学ぶことで成長していけるといいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。